2010.01.26

ジュディスのおかげさまで、すごくいい状態に。
よかったと思いながら、TVのお仕事。「サクセス」です。いらした人たちがもういかにも全身プロ!という感じでちょっとどきどきしていたら、たかちゃんがメイクで来てくれてほっとする。たかちゃんは仕事早く美しくフットワークが軽く、むだがなくてすばらしかった。日焼けすると髪の毛の毛根が死ぬからすごく悪いという知識もしっかり得る。確かに髪の毛だけは「耳なし芳一」のようにおろそかだったかもしれない、日焼け対策。
この番組を作っている三浦さんという方がもともと「世界遺産」の人なので、おもしろおそろしいエピソードが満載、こちらがインタビューしたいくらいであった。世界はあまりにも広く、下手に手を出したらやけどするけど、だから世界はものすごく美しいんだなあと納得した。
いつも思うが、世界中を旅している人は、輪郭がくっきりしている。きっと、自分をはっきり持っていないと命に関わるからだろう。
「ミレニアム」全部読了。ものすご〜〜〜〜〜く面白かった。
きっと春樹先生もちょっと影響受けてますね、これは(盗んだというのではなく、インスパイアされているという意味、私も必ずこの作品から影響を受けると思う、作家というのは、つまり自分が見聞きしたもの全てを、この世にもう一度表すために自分の言葉で翻訳するような仕事だからだ。リスペットさんはちょうど青豆さんとふかえりさんを足したような人だ)。でも、それにふさわしい名作だった。キャラクターが全部生き生きしていて、いい意味でマンガのようだ。
たとえていうなら、「ルパン三世」のファーストシリーズを一気に観たような。
「あれ?なんだか淋しい、もうだれかに会えないっていう感じだ」と思って考えてみたら、リスペットさんだった。そのくらい、リアルな人物造形であった。著者は亡くなったが、この作品の登場人物たちは読んだ人の心に永遠に生きるだろう。
2010.01.25

またも腸炎がぶりかえし、ものすごい腹痛が襲ってきて、起きていられないほど。
しかし、しばらくしたら少し収まったので、ジュディス・カーペンターさんに会いに行く。
この人はほんものだよなあ…と毎回感心する。子どものような心、純粋な優しさ、ほんとうに大きくなったり小さくなったりするところ、あまりもったいぶらないところなどなど。ヒーリングしてもらって、ほんとうによくなった。毎回違う私の痛いところをぴたりと当て、心の状態もあっさりと当てるけれど、そんなことなんてことはないという態度でにこにこしている。なによりも人として正直で根が明るいところが大好きで、会うとなんだかちょっときゅんとして泣けそうになるような生き方をしている。ミルちゃんも来たので、いっしょにお茶をしたり、健康の話をしたりして和やかに過ごした。男ヨッシーが今日も男らしくあたたかくそこにいてくれた。
実家に行き、久しぶりにリビングで小さくごはんを食べる。いつもは奥の和室なのだが、昔はここでごはんを食べていたので、懐かしくて幸せな感じがした。チビと宿題をしたり、グミを作ったり。父も母もなんとか起き上がって、テーブルを囲んだので、いっそうハッピーな雰囲気だった。
2010.01.24

春菊さんの「おまえの母ちゃんBitch!」を読んで、いたく感動する。
ちょうど「ミレニアム」の大テーマとかぶっているからというのもあるだろう。
私も森先生もそうだが、春菊さんも、一般の人から見て「なぜそんなにしつこく激怒するのだ、てきとうな妥協点でうまくやっていけばいいではないか、全く繊細だな、わがままだな」と思われることが多いと思う。しかし、それは絶対違うのだ。作家は、もともと、見ているものが違うのだ。それが才能なのだ。そこを買っていっしょにいるのであれば、理解するのも仕事のうちだし、作家たちの思想が現実に支障があれば、話したり根気良く説得すれば伝わる。逆に、妥協点を見つけてうまくやってくれよ、という程度の気持ちでそんな人たちと仕事したり結婚したりしてはいけない。
自分の経験を客観的に描くことを通して、春菊さんはもはや大テーマにたどりついてしまっていると思う。なぜ強い女性は差別されるのか、という。
彼女は、相手にダメージを与えるために、マンガを通してプライベートを公にぐちっているのではない。あれは心の叫び&天に問う好奇心そして疑問なのだ。そこだけは大きな声で言ってあげたい。
2010.01.23

昨夜はたかさまがいらして、父や私や姉やヒロチンコさんをふんでくれたが、麻酔のおかげでいつもよりも体の柔軟性が高い!と言われ、自分でも確かに力みがなくていいなあと思う。力みは百害あって一理なしだなあ、と思う。
姉が大量の煮込みとキエフと鶏がゆを作ってくれて、ゆっくり食べた。石森さんも来て、あたたかい時間をみなで過ごせる幸せ。
父もお腹の調子が悪そうだったので、もしかして腸炎は副作用で弱った腸に同じ風邪が直撃したのかもしれない。親が弱っていくのをゆっくりゆっくり受け入れて、なんとなくずるずるひきのばしていきたい。
2010.01.22

胃カメラ他、検査また検査。
爆睡しているうちに終わってしまった。
眠る前、最後に言った言葉「だんだん楽しくなってきました〜」
心配な自分だ。
しかも腹がへって、胃カメラから二時間後にいきなり昼飯を食ってる俺って。
たまたま見城さんがいっしょで、ふたりとも胃カメラがいやで心細くて抱き合っていたら「そんなにまでこわいですか!?」と看護士さんに心配されました。
そしてもうろうとしながら車いすで通りかかりつつ「ばなな、だいじょうぶだった、ちっとも痛くなかったよ、心配ないよ」とずっと言ってくれるその姿に、心うたれてしまい、ああやっぱりこの人は、社長なのだ!と思ってちょっとほろりとしてしまった。
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