2009.08.21

澤くんがメールで「ああ、そこ、家族で泊まったことあるよ〜」以外になにも書いてこなかったので、いやな予感がしていたホテル、やっぱりはずれだった。なんでこんなに山の上にあるのに、山があんなにいっぱい見えるのに、お風呂が地下一階なの?
でももうはずれ宿にも慣れたので、さくさくっと自分たちなりの行動をしておいしく楽しく過ごす。北軽井沢はとても涼しく、クーラーなんて全然いらない。すがすがしい山の空気で心も肺もすっかり洗われた。
2009.08.20

藤谷くんに引っ越し祝いを持って、フィクショネスに行く。元気そうだし、引っ越しが楽しみそうで、ほんとうによかった。忙しそうだけどキラキラしていた。
チビは「これは昔の写真か、今か、今だとしたらどうしてモノクロのときもあるのか」などというジャンルがいちばん旬の疑問で、今日はついに「この本屋の本は昔の?それとも今の?」というフィクショネスにとっていちばん危険な質問をくりだしていた。
フラはただ楽しんで、でもまじめに参加。りかちゃんのお誕生会にもばりばりと参加する。夏に生まれた人の笑顔はぱっとしていていいなあと思う。
「あしたのジョー」を見終わって燃えつきる…やっぱり、パート1までで終わってくれたらどんなによかっただろう!と昔も思ったことを思ってしまった。絵がこんなに魅力的だっていうことがチビのときにはわからなかった。
2009.08.19

病院の母にマッサージをし、姉に作ったおつまみを渡してタッチ交代、懐かしいお店のコロッケを買って立ち食いしながら父に持っていき、時間差家族孝行の一日だった。
地元の街を大人になってから歩き直すと、ひとつひとつの後悔まで消えて行く気がする。そして大人になったらほとんど変わってしまうのだろうと思っていた付近の家々が表札からしてほとんど変わらないのに驚く。自分は十回も引っ越したのに。
2009.08.18

野口里佳さんと松本陽子さんの二人展の内覧会。
どちらも男気あふれる作風で、空間を思いきり使っていて、すばらしかった。
野口さん(後輩)の作品のいちばんのすごさは、スケベ心がないところだと思う。決めたことはやる、やれなかったら撮らない、それがどうした、そういう感じ。これと決めたら、これが撮れるまで動かないぞ、みたいな感じ。
かといって心の中のファンタジーを写真にしているわけでもない。すごく珍しいタイプの人だと思う。
一方、今日も旅人っぽくそこにいた島袋さんは「もしも今自分が自由だったら」というスケベ心だけでこの世の全てを見て全てをどん欲に撮っていこう、という真逆タイプなのだが、そのスケベ心がものすごく上品で、自分を上品な方向性に律しているので、アートになっているというこれもまたほんとうに珍しい作風だ。よくぞいっしょにおられると思う、このおふたり。
佐内くんにばったり会ってしまい、日記のことをぺこぺこあやまる。
そして佐内くんも「夏に井沢さんに会うとあまりにもこわい話をするから、もう会いたくない」とまで言っていたので、やはりみなそうなのか!と思った。その「もう会いたくない」という言い方がものすごく色っぽく、う〜む、これならこの世の全てが異性がらみと思えてもしかたないかも、と思った。でも、だからこそ、あんなに、この世のどんな男も女も自分の恋人みたいな写真が撮れるんだろうなと思った。アラーキーみたいに撮る方撮られる方互いに憎しみがある感じでもなく、親さんみたいに人間も風景!と冷たくなれるわけでもないわけだ。
今日は写真のことをいっぱい考えた。
中島さんにも会った。チビは中島さんが無条件に大好きだが、わかる気がする。中島さんの背の高い無防備な立ち姿は、だれもが好きになるようなすばらしいものなのだ。にしても中島さんの健康が心配!!
2009.08.17

林さんと井沢くんと石原さまのイケメンズたちと、明治記念館の広い庭園ビヤガーデンに行く。だれもがかなり長い時間いるみたいだったせいか、トイレに行くと、みんなが酔ってものすごく面白い行動をしているのでおかしかった。友達くらい親しげな女の人もいた。笑顔で私をトイレまで連れて行ってくれて、それじゃあね!と去っていった。
野外、ビール、飲むしかない、この状況がみんなを花見と同じ状態にしてしまうのね。
…という自分たちも酔っぱらい、ものすごくこわい話を聞いたり、乾きものをものすごい勢いで食べたりして楽しく過ごした。仕事ができる人たちなので、話が早くて、なんの遠慮もせずにいろいろなことを言えるので、幸せ。でも井沢くんのこわい話、こわすぎ。
夜の風の感じはもう秋だった、みんな笑って酔っぱらって帰った。
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