2009.08.26

ここぺりへ。かつてない疲れ具合で関さんをうならせる。
だれかが心をくだいて、手間をかけて、自分の体を調整してくれることのありがたさよ!きっとこれまでの人生様々な医療の場面で関さんが貼ってきたであろう絆創膏を足の化膿したところにさっと貼ってくれただけでも、その鮮やかな手つきが嬉しかった。
となりの部屋でがたんごとんと整理整頓をしていたマリコさんがあるとき静かになったので、関さんとほとんど同時に「きっとなにか読み物を見つけてはまったね、もう進まないね」「それが整理整頓というものだよね」と言いあう。
2009.08.25

「ポテン生活」が大好きなんだけれど、そのことを日記で書いたら、著者の木下さんからサイン本をいただいた。本にとけこみすぎてわからないほどの地味なサインで、マンガと同じように「ぷっ」と小さく笑ってしまった。
久々にエステに行き、ぐうぐう寝ている間に顔のまだら日焼けを癒していただき、しゃっきりとしながらも遅刻してナディッフでやっている鈴木親さんの展覧会へ。あまりのレベルの高さ、そしてそれを察することを拒む軽やかさに驚く。親さんがいらして、ヒロチンコさんにデジカメの楽しい使い方を教えたり、チビと遊んでくれたりした。あのシャープさ、フットワーク、切り取り方の偏り、そして知性、優しさ、全てが彼の写真そのままで、彼を知れば知るほど深く納得する。
2009.08.24

イケメンハウスにポストの受け取りに。
のんちゃんたちやフジイさんも寄ってくれて、しばしにぎやかにお茶をする。みんなが帰ってしまい、チビたちも出かけて、し〜んとした家の中で家事をして、草むしりをした。
夏の夜の「し〜ん」は土肥を思い出させる。私の心のどこかが夏はずっとあの町に住んでいる。あの町に行きたい、いつもの暮らしをしたい。でももうできない。切ない。
ゆりちゃんとしげぽんが寄ってくれたので、肉や野菜を焼いて、ワインを飲み、まだ電気が少ない真っ暗な部屋でくつろいだ。
2009.08.23

鉄道の祭典に、愛人たちに会いに行く。鉄道なんて興味がないはずなのに、工作の面白さがどんどんうらやましくなってくる。
森先生は、小説を書くのが減った分、工作は時間をかけていいものを創るようになってきていると思う。そのうち今はまだばらけているこれまでの経験と知識と手先とアイディアが全部まとまって大爆発するはず。その日は遠くないと見た。
病院にかけつけてから恵比寿へ、あまりにも疲れたので通りすがりのバーで、別の店で頼んだスンドゥブが煮えるまでの十分間、一杯飲ませてもらった。それだけでリフレッシュ!単なるアル中?いや、立ち飲みって気楽でいいねっていう話でしょう。
さっと飲んで店に行くと、チビが辛くないスンドゥブにチーズを入れたのを「こんなにおいしいものを食べたことがない」と言ってがつがつ食べていた。新たな好物誕生か!?
2009.08.22

澤くんと待ち合わせたモロッコ料理店をナビに入れたら墓場で停まり「澤くんとやりとりしてたつもりがたぬきだったのでは?」とこわかったが、単に電話番号で入れたから間違っていただけだった。無事たどりつき、テラスでまったりと過ごす。これまで食べたモロッコ料理でいちばんおいしかった。その国を愛して行き来してないとだめなんだな。
束芋さんのおうちに寄らせていただき、ご家族にもお目にかかり、犬も触らせてもらって、楽しいお茶のひととき。お母さまの作った器は「年に一回くらい、接待で行く、すごいお店でしか見ないな」という器ばかりいっぺんに見せていただき、鼻血が出そうだった。
山の中に住む結束の固い家族…いいものを見た。
目白時代毎日通った「ルプティニ2」が閉店して、軽井沢に「3」があるというのを偶然に知って、寄ってみる。懐かしいご夫妻、変わらない味、同じ雰囲気に涙が出そうだった。マスターが私の顔をおぼえていてくださった。最初から最後まで名前を明かさず、十年くらい通った。
澤くんの人生についてみなで語り合いながら、夕方の時間が過ぎて行った。
澤くん、次にいつ会えるのか、いつもわからない。ほんとうはみんなそうなんだな。だからいつも切ない。別れた後チビが「澤さんのことがママよりも好きになりそう」とつぶやいた。そ、そこまで?
  2009年8月 ページ: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7