2008.12.06

今日もいっちゃんに会えて、チビ大喜び。
蓄積のすばらしさってあると思う。はでなことや盛り上がることはなくても、こつこつと森田さんといっちゃんの来る土曜日を積み重ねてきた。もう、なにかあってお別れしても、しっかりと体によいものが土台としてできた関係性だ。だからこそ続いているのかもしれない。その力のほとんどが森田さんの性格から来ている。森田さんの偉大さはちょっと言葉にできないほどだ。私には決してまねできない地道な力を持っている。こういう才能が世界を支えている。
としちゃんと打ち合わせをかねてランチ。どうして茄子おやじのカレーってあんなにもおいしいんだろう。魔法がかかっているんだとしか思えない。麻薬でも入っているのだろうか?としちゃんなんかわざわざスペインから食べに来ているのだ!
お茶していたら、古賀鈴鳴くんにばったり。昔、まだ古賀くんの作風が定まらず、どう帯を書いていいかさっぱりわからなくてお断りしたことがある。そのときの彼の誠実な対応にかなり感動して、ずっとなんとなく彼のことを見てきた。「かいもの さんぽ ゴムぞうり」という絵本をもらったが、とってもすてき、荒井良二さんが文だけ書いてるっていうのもすごいことだけど、絵がもうほんとうにすばらしかった。さらっと描いたようだけれど、その中に込めている時間と労力が感じられたし、心が広がっていくような、幸せな本だった。わかるよ!あの子っていったら、浮かぶのはこの子だよね!
歩いているだけで、絵本をゲットできる、そんなすばらしい街、下北沢。ど真ん中には住んでいないのでインチキ住人だが、歩いて行ける距離でよかった。三茶というほうがいいところに住んでいるのだが、この際下北住人として通していこう…。こうして履歴の詐称は始まるのだな。
夕方は、ソワンカランというエステに行く。ここまでエステらしいエステにこれまで来たことはなかったのだが、機械があるのも面白いし、かけこめるしで、何回か来ている。技術もしっかり、やる気も充実の澤近さん、美に対する本気度が違うので、いいかげんな私はいつも申し訳ない。でもこういう客もなごむよね〜(笑)。
2008.12.05

いっちゃんの名言「ずっとずっとおなかがいっぱいです!」
朝から大海先生のおうちにおじゃまして、茨城のおいしいもの大集合の朝ご飯をいただく。材料がみんな新鮮でお料理のしかたも絶妙、お正月のように豪華であった。
大海先生作のものすごくおどろおどろしい、しかしすばらしいすごろくを見せてもらう。アクシデントカードというのをめくってみると「となりの人にお前はブタだ!と言われ、ブタの鳴き声で鳴いたあとにふりだしに戻る」というような内容で、チビが衝撃を受けていた。
大海先生の面白そうな絵本の出版が頓挫していると聞き、大ショック。過激な内容かもしれないが、そういうものを好む子供にこういう作品をちゃんと与えてこそ、犯罪は減るのだと感じる。自分の中の暗い感覚を押し込めて、きれいごとでかためるから、後々おかしくなるのではないだろうか。自分が大海先生の作品にショックを受けながら大きくなってきたので、そう思う。
犬の風太郎の散歩にみんなで行く。風太郎はちょうどチビを同じくらいの年齢と見なしているらしく、いっしょにたわむれて走って楽しそうだった。
そして殺人の容疑をかけられて自殺したという人の空家の前など通り、放置された車にどきどきして、住んでいるだけでこれはほとんど肝試しだ〜!と騒ぐ。都会ものはいちいちうるさいのう。
海の見える温泉に立ち寄って、涙の別れ。おふたりの笑顔がありがたく、切なかった。あの静かな場所で暮らして行くのは、楽しいけれど、私だったら淋しすぎるかもと思う。
帰り、道の駅潮来でおせんべいなど買っていたら、突然に空が暗くなり、ぽつりのあといきなりどば〜っと嵐がやってきた。爆弾とか竜巻とかそういうものを感じさせられた。車について、トランクをあけて、おせんべいを入れた、その瞬間のことだった。体がちょうど半分だけびしょぬれになった。あの速度、初めての体験かもしれない。
2008.12.04

大海先生のおうちにおじゃましてあんこう鍋を食べる企画、なにがなんでも実行。
風邪をひいていてぐちゃぐちゃだったし、大海先生も腰をいためられていてみんな弱っていたが、そういうときの思い出のほうが後で輝くから不思議だと思う。
あんこう鍋のお店にナビを頼りにむりやり到着。こういうとき、ナビってすごいなあと思う。だって、住所を入れただけで、全く地元の人以外には行きようがないような場所のお店に行けるんだもの。
あんこう鍋も、おさしみも、天ぷらも考えられないくらいおいしい。材料の鮮度が違う。大洗海岸のあんこう鍋ツアーに行ってもこれほどのごはんは出てこないだろう。よく栃木や茨城の奥に行って、お店がなかったり不便そうだったりすると「どうやって暮らしてるんだろ」と思う都会っ子の私だが、こうやって、ひそかにものすごくおいしいものを食べる楽しみがあるに違いない。
そしてみんなでおいしいものを食べて笑いあう幸せを知っている自分で、ほんとうによかったなあと思った。
夜は大海先生のおうちの近くのログハウスに泊めていただく。大海先生の絵がふんだんに飾ってあって幸せ…。
2008.12.03

朝はチビの幼稚園のクリスマス音楽会。チビは今年は旅行に行かず練習に参加できていたので安心。去年は練習なしで舞台に立ってかわいそうだった。ちゃんと歌っていたので、親も嬉しかった。みんなのあまりのかわいさおかしさに涙が出るまで笑ってしまった。子供たちってほんとうにおかしいなあ。
ここぺりへ。中国帰りのマリコさんにも今年最後に会えてよかった。
気功や太極拳ではないけれど、命を扱う助産婦さんであるマリコさんも、人とは全然違う気配を持っている。同じ年なので、そのことがいつも嬉しい。
ほとんど寝ていてなにも覚えていないが、こんなに身をゆだねて眠ることができるなんて、それだけでももうすごいというくらいの寝っぷり。関さんが体と対話してくれたので、起きたらまた一段階体がゆるんでいて、やっとかすかに普段の状態を思い出せるようになってきた。あまりにつらい風邪と咳が長過ぎて、元気とはなんだったか忘れていた。ありがたいことだ。
その足でタムくんと木村くんと居酒屋で魚ばっかりのごはん。みんなでおいしいねと言い合いながら、完全にともだちモードでおしゃべりした。ちょっとだけタイ料理屋さんに寄って、お茶をしたりもした。木村くんの早寝早起き人生(中学生になっても8時とか9時に寝ていたと!)に衝撃を受け、タムくんの締め切り気にならない人生(締め切り前も全くプレッシャーを感じず、締め切り時はわくわくすると!)にも驚く。みんなそれぞれすごいなあ〜!
2008.12.02

「2日から大きな流れが変わる」とレーネンさんが言ったのでわくわくしていたら、ほんとうに少し気分が明るい。
陽子さんと待ち合わせて、ミッドタウンで大内さんのチネイザン二回目のセッションを受ける。大内さんは今は教えるほうに回られていてほとんど個人セッションを取っていないのだが、日本に彼の教えを受けた優秀なセラピストがぞくぞく生まれているそうだ。
今回はますます核心に入り、ますます言い当てられ、ますます考えさせられ「これだけ他人が本気で接してくれているのだから、自分こそががんばって自分の心と体をケアしよう」という、まるっきり夜回り先生に出会った不良やひきこもりと同じ精神状態に。陽子さんもぱっと顔が明るくなっていた。こんなにも大事にされたことがあるだろうか?という感覚が残るのがチネイザンのいちばんの特徴だとやはり確信した。小説書くの楽しみ!
終わった後瞑想のやり方を聞いてなんとなくおしゃべりしていたら、みんなでずっとこうして幸せにしゃべっていたような感じがした。そう思わせるなんてなによりもほんとうにすごい。流れの中に自然に生きているんだろうな、と思う。
こういう、ヨガとか気功とか太極拳のほんとうにすごい人って、とにかく気の動きが軽いし速いので、街でもすぐわかると思う。まるで武士のように(バガボンドの読み過ぎだ)、そういう人どうしはすれ違っただけでお互いにはっとわかるんだろうな。私は読み取り専門です。ヨグマタさまだって、普通のおばちゃんのかっこうをして商店街を歩いていたとしても、飛び退くくらいはっきり異質さがわかると思う。
そのあとは、来日中のとしちゃんと渡辺くんと合コンミーティングのために、アッキアーノヘ。シェフが顔も味もメニューの組み方も大人になっているのを感じた。男の子がいちばん成長する年齢にさしかかっている彼、今後が楽しみだ。ものすごくおいしかったし、日本の冬を知っている人の作る味だ。ここにもまた己を極める武士のような道があるのね…。
としちゃんはいつもスペインにいるのに、会うと昨日別れたような感じがする。一生これが続くといいなと思う。まず信頼があって、お互いを傷つけないという気持ちがあって、初めて仕事がある。そういう感じ。
仕事のいろいろな話は思ったよりも深刻にならず、ほっとした。まあこのふたりの間ではふだん深刻すぎて笑っちゃうような仕事の話がいっぱいあるので、たまにはいいだろう。
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