2008.12.21

タイラさんのお皿を買いにヤマニシくんと文化村に行き、一瞬美しい吉田家の人たちに会い、酵素をいただく。
吉田さんちのチビをからかっていたら泣かせてしまい、うちのチビのものすごいうたれ強さを思い知る。タイラさんは今日もすてきだったし、優しいミントンくんにも会えた。タイラさんのお皿を超ふだん使いにしているが、良いマナが宿っている感じで、大好きなのだ。安くてアバウトな感じも確かにあるのに、なぜかそこらの皿と違って奥が深いのだ。
帰りにヤマニシくんちに寄って闘病中のカブをはげました。あまりにも競って動物たちが寄ってきてくれるので、もてているのかと勘違いするほど。単に珍しいだけなんだろうけれど!
ヤマニシくんから餃子をもらい、山口さんちの手作りゆずこしょうを使い切りながら食べる。陽子さんもいっしょにばんばん食べた。冬のビールとゆずこしょうと餃子ってなんでこんなにハッピーなんでしょうか。
2008.12.20

恵さんと晩ご飯。
ビザビに行く。ああ、きっと橋本さんはこのお店をもうたたもうとしているんだな、という雰囲気が随所にあふれている。でもおいしいし、心のこもった接客も変わらない。さびしい。ひとつの時代が終わり、この財産のようなひとつの味がもう味わえない。そう思って、味を刻みつけようとしたけれど、よく考えてみたら十五年も食べているんだから、この店の味はもう私の舌に刻まれている。
予告編で見たアンデスの飛行機墜落ドキュメンタリー、生きるために食べられちゃった人の子供が「両親はあなたたちの中で生きている」と言っていたのを思い出すほど、橋本さんの味は私の一部になっている。
これが人生だ〜!
でも橋本さんとさっちゃんが倒れて辞めるのではないのがいちばん嬉しい。驚きすぎてひっくりかえるようなすごい話もいっぱい聞いた。楽しかった。あの人たちに会えてよかった。見城さん、石原さん、ありがとう。
恵さんとはしみじみと気の合う話をして、しみじみとお互いの異端ぶりを確認しあい、もうほとんど秘密クラブのような友情である。お互いにすがりついているというくらいの、考え方の偏りである。
2008.12.19

またも咳で眠れず、ヒロチンコさんも何回も起きてしまい、家族の疲労は極限。それでヒロチンコさんがうっかり日にちを間違え、仕事上の大きな失敗をしてしまった。ふたりともくやしくて本気で泣いた…家族で何かを乗り越えていくってほんとうに大変だ。チビのことも動物のことも家のこともなんとか分担してもどうしても持ちきれず、人に頼んでもぎりぎりいっぱいだ。
でも、生きていくしかないのだ〜。
だめなところは反省し、素直にあやまって、体をなるべく健康に保ちながら乗り越えていくしかない。ここで逃げるのは簡単だが、結局また同じ課題がやってくるのがこれまた人生。
気持ちを切り替えてお昼を食べに行って、少し元気になった。迷惑をかけた人も快く許してくれて、足を向けて寝られない思い…と言っても、ヒロチンコさんのミスなので私は関係ないのだが、家でぐっすり眠れない環境を作り、チビをあずける時間が長くなってしまったのは私の問題。仕事に穴をあけていないが、家庭の状態はかなりがたがた。健康管理は最優先の課題だなあと心から思う。
そして、家のお母さんが作っている雰囲気、家の感じの大切さ、お母さんの持っている権力の重要性をまたも感じた。仕事しながらとはいえ、それをになっているのは私なわけで、これにこんなにエネルギーを使っているというのは、どうしてもできない状態になってみないとわからないものだ。世の中の母さんはえらいぞ!
昔は嫁派だったが、いまや姑派に!簡単に宗旨替え!
夕方は、少し先にもしかしていっしょに働くことになるかもしれない人と、お茶をしながら相談。世の中のことをなんでも見てきた感じの頼もしい人であった。
心を新たにして今日は心から好きな人たちとの忘年会。
ゆいこ、ハワイから直行のちほ、けいこさん、陽子さん、うちの家族三人でいつもの居酒屋さんでのんびり飲んだ。ハワイから直行のちほは日本的な味に飢えていたので、その視点で選んだかなりいい感じのおいしいものをたくさん頼んで、おいしいね〜と言い合いながら食べた。でも、心に残る話題は「藤竜也がしぶくなった」ということと、「家でヤドカリを飼うのはむつかしい」ということだけで、なんだかもっと深い話をしたはずなのになぜ?とみな帰り道、ただ首をかしげた。
2008.12.18

ほぼ日の人たちのおまねきで、お肌つるつる、神々しいお手手の飯島奈美さんのごはんを食べに行く。
おにぎりと唐揚げとポテトサラダときんぴらとおひたしそして豚汁などなど、ごくふつうのものなのだが、考えられないくらいおいしい。とにかくミラクルだ…。
彼女は「日本人が育ててきた昭和の食とはなんだったのか、日本人の食の豊かさとはなにか?これからどうなっていくべきなのか?」という大切かつ今ぐっちゃぐちゃになっていることの将来を担う存在だと思う。
しかも食べた人全員が、自分の家の味をほんのりと思い出すというダブルの魔法がかかっている。ていねいなだけではだめ、見た目だけでもない、食いしん坊マジックがそこにはあった。ポテトサラダの卵やタラの分量なんてもう神業。おにぎりのごはんのかたさなんてもう完璧。あと、豚汁の油の量も、あれ以上でも以下でもだめだろうという絶妙なポイント。つまり「それぞれの家の家庭料理で二十回に一回くらいたまたまこうなるというベストの味」をコンスタントに再現しているのだろうと思う。
チビはゆーないとちゃんに会えた喜びとアシスタントのうみさんがかわいかった幸せでもう発狂しそうにはしゃいでしまい、いつ鼻血を出すかはらはらした。しかも興奮しすぎてあまり食べられず、後で「かもめ食堂」を観ながら(しかも『これ、いい映画だねえ、食べ物作るところがいっぱい出てきて』などと上から目線で感想を言っていた)後悔していた。ほんとうに男子ってバカだ。
あとの人たちはもくもくとおいしがって食べた。
最後のプリンもぺろりと食べた。カラメルの濃さも絶妙。これ以上行くと失敗の域に入るよ、というぎりぎりの線のところに快楽があるって、飯島さんは知っているんだね。
夜は、昨日も咳で半徹夜をしてしまい、あまりにも眠かったのでフラを休んでじっと家で過ごした。ほんとうはすごく行きたかったけれど、ムリをしてこれ以上こじらせるとやばいと思い、あきらめた。来年も続けようと決心だけをする。どんな状況でもがんばりたいし、ひとりだけへたっぴな私がいると足でまといになるのは承知だが、クラスの雰囲気を陰で支えたいと思う。
2008.12.17

案の定気管支炎が悪化の一途をたどっている。
夜中に何回も咳で目が覚めて、呼吸困難になって、体を起こすので、睡眠時間が毎日正味5時間くらい。しかも2時間に一回咳で目が覚める。拷問だ…ぜんそくの人たちのつらさがよくわかる。チビも心配して起きてくるほどだ。
しかしくじけずにチビの歯医者に行く。考えられないくらいしっかりと虫歯がいっぱいで一同が〜んとなる。しかたないかな、あれだけ甘いもの食べてれば。毎日歯磨きしているんだけれどなあ。
夜は武内くんとアッキアーノでごはんを食べる。武内くんが喜んでたくさん食べてくれたのがいちばん嬉しかった。忙しそうだし、せめておいしいものでも食べてもらわないと…。
昨日はママ、今日は明さんと会っている私、まるでストーカーである。
気管支炎はつらくてもおいしいごはんとお酒を飲めたので、満足して寝る。
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