2008.12.26

今年最後の太極拳。悔いがないように、集中してやったので太ももがぱんぱんになった。じゅんじゅん先生、ありがとう。いつも体調がすぐれずあまりよい生徒ではなかったが、全く向いてないことをここまでがんばれたのは先生のおかげだと心から思った。
ヘキサゴンカフェで大好きなうしちゃんの笑顔を見ながら最高においしいポークジンジャープレートを食べて、マルタンマルジェラのセールに行き、壁に思い切り字を書いて、セーターを買い、ロルフィングを受ける。意外なところが意外につまっていたり、そうかと思えば新しく落ち着いているところもあり、人間の体は海のようなものだなあ、つまりは全体の汚染度や様子、そしてバランスにつきるんだろう。
海で思い出したが、姉は本気で海賊になりたかったそうだ。しかもバイキングとかあっちのほうの国で。「万祝」を一気読みさせてあげよう…。「芸術新潮」であっちの国の教会美術を特集していてあまりのすばらしさに震えた。あの大胆な省略と、美をぐっとつかむ力はすごいと思う。きっと大胆な人たちだからだろう。
デンマークで泊まらせてもらった家の人は、ものすごくおいしい繊細な味の紅茶をわき水で飲んでいたが、風呂には入らず、猫を飼っていたが増えると困るし、と子猫はすぐに安楽死、ロイヤルコペンハーゲンの二階では失敗した絵付けの作品をやす〜く売っていた。その不思議な大胆さと繊細さがあの国の魅力だった。うちの猫は私の枕もとのコップからそうっと水を飲むが、そこの家の猫はコップをば〜んと手で倒してから、床に落ちた水を飲んでいた。そういう違い?
気温が3度くらいだったのに、薄着の自分がどんどん森にわけいってしまうくらい景色が美しかったのも衝撃だった。
極めつけはあの、ラース・フォン・トリアー監督のこわいドラマ「キングダム」に出てきた「キングダム」が、町のど真ん中に普通にあることだろう。病院を舞台にした霊や医療ミスでいっぱいの不吉なドラマを思いっきり現役の国立病院で撮影!そして人々は普通に「そうそう、あれキングダムだよん、私もあそこで子供産んだ〜」などと言っているのだった。
夜はくろがねで根本さんとおじょうさんと楽しくおいしいごはんを食べる。根本さんが自分を貫いていく道はまさに武士道だ。合わないことをきっぱりとしりぞける態度にはいつもほれぼれ。でもおじょうさんには「どうせ合わないからってカラオケみたいな感じでぶんぶんやっちゃったんでしょう」と言われていた…。根本さんのカラオケでの歌は、一生忘れられないものすごいど迫力なのである。
弁護士さんになられたおじょうさんもどんどん賢くかわいく美しくなっていて、この会の幸せをしみじみと感じた。法律や法廷について質問をした。民事の事件はみんな家裁で扱っていると思っていた頭の悪い私に、おじょうさんは親切にいろいろ教えてくれた。
あまりの寒さにチビが「こんなに寒いなんて!こんなのチビちゃんははじめてです!」と言っていておかしかった。インフルエンザの注射は「毛をきゅうっとゆっくり抜かれるみたいな痛さだった」と語りあげていた。
2008.12.25

クリスマスなのだが、もうぜんと掃除をして、仕事もばりばりとやる。
そして、いっちゃんにチビのインフルエンザ注射をたくし、自分は年末の買い物へ。デパートに行っただけで、かなりへろへろになる。いつもいちばん疲れるので後にまわす化粧品の買いだめもしっかりと行う。どうして化粧品を買うとあんなに疲れるのか、それはやっぱり化粧に興味があまりないからだろう。生まれながらにしてお肌が強い人はなにを塗ろうがやっぱりきれいなのだという結論と共に、やっぱりオーガニック的なものよりも、デパートの一階的なもののほうが効果は高いという結論を持っている私だ。
ただ、すべてはライフスタイルだと思う。
毎日海に行く、山に行くという人たちの求めている健康的なお肌と、毎日夜レストランに行くという人の求めている透明なお肌は絶対違う。それによって塗るものもそのコンセプトも、いわゆる波動も違う、そういう感じがする。
夜はチキンと、素パスタと、サラダの簡単なクリスマスディナー。
ケーキもちょっぴり食べて、デルピーちゃんとイーサン・ホークの、恋人たちがなんとかという映画の続編をなんとなく観る。前と全く同じで、前半はもうほとんど舞台みたい。後半になってだんだん面白くなって演技合戦になってくるところも同じ。よくできているな〜!と感心してしまうところも同じだし、このふたりが「ちょっといやなんだけど、妙に心に残る生きたキャラ」なのも同じ。すごいなあ。
ちなみに最近観た「かもめ食堂」も「めがね」も、印象に残っている場面はみんな食べ物で飯島奈美さんの力が大きいけれど、かもめのほうは、群さんの描いた強い主人公がほんとうにいい意味で自分をゆずらず気持ちよく強いので、映画がきゅっとしまったのだろうな、と思う。
2008.12.24

クリスマスイヴだというのにひとりで「永遠の子供たち」を観て、どん底まで落ち込む。両隣の多分スペイン好きの女性ひとり客たちも、同じくらいどん底に落ち込んでいたのが伝わってきた。
が、すばらしい映画だったし、自分があの状況にあっても全く同じ行動をとるだろうとはっきりと思った。かなりすごい実力のある監督だ。こんなパンチのきいた映像を久々に観た。ぐるぐるっと巻き込まれ、同じスペインの母子つながりでも「アザーズ」にはなかったノックアウト感に打ちのめされた。
イタリア人は家族を中心に考えるが、スペイン人にとっての絶対は「母と子」なのだということが、これまでに観た映画からなんとなく推測できる。
にしても…家宅捜索、もっと真剣にお願いします!
あまりに落ち込んで、カッシーナで高いシャンプーを買って、スプマンテを一気飲みしてしまったよ。そして年末で忙しいというのに、幼稚園が休みでありあまってうるさいチビに対して、意味なくものすごく優しくなってしまったよ。
夜は、お姉さんのお店最後のクリスマスイブを過ごす。このお店が大好きだった。建物ごとなくなるのではしかたがない。建物にたくさんのありがとうを言い、いつもの味、いつものおいしいごはんを堪能した。ありがとう、吉澤さん、森山さん。ありがとう、レ・リヤン。
2008.12.23

今度こそiTunesが表示されなくなり、Macのサポートの人たちもお手上げとなった。代替案があまりにも大変そうだったので、あきらめた。しかしあのお仕事、ほんとうに大変だと思うな。三時間しゃべりっぱなしだった。彼氏とだってそんなに長電話したことないのにい!
へろへろになって実家へ。安田さんに来てもらい、姉と父のケアをしてもらい、お礼にロルフィングを受けてもらった。そしてみんなで鍋を食べた。安田さんが来ると家族がみんな笑顔になる。チビもまとわりつき、ヒロチンコさんもなんとなく楽そうだ。
平和な風景をありがとう、安田さん!
しかし、お姉ちゃん、どうしてこの人数で鍋が二個なの?しかも種類が違う鍋なの?その上最後にはしっかりぞうすいを作らないと気がすまないの?おいしいからいいけど!
安田さんの言うことがあまりにも的を得ていたので、しかも自分ではいまいち気づかないことだったので、そうだったのか!と感動した。その後、夜にたまたまがんから生還した人たちの本をじっくりと読んで、さらにジェリー・ロペスのすばらしい自伝を読んだ。全部が同じ内容だったので、自分がすべきことがはっきりとわかった。
そうしたらなんと体調が回復しだした。
2008.12.22

まだ気管支炎で、必ず夜明けに起きてしまいゲロを一回吐くので、喉がおかしい…。
しかし、負けない、だんだん治ってきているし。
くやしがりながらも、とにかく夕方カメを病院に連れて行く。くちばしもけずってもらい、少し健康になってきたので嬉しい。なんとか冬をのりきってほしいし、生きてほしいなあと思う。でもそんな私の気持ちを知らず、カメは栄養のある葉っぱの部分を避けて果物ばっかり食べている。刻んで混ぜても実に上手によけるのでこれもくやしい。
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