2008.05.11

母の日なので、いろいろなお母さんが家に集い、焼き鳥を食べたり、チビがこどもの日にいただいたおこずかいを持って、子供の頃に行ったおもちゃ屋さんに歩いて行ったりする。チビは仮面ライダーのベルトを手に入れたことではしゃぎすぎて気が狂ったようになり、最終的に怒られてめそめそ泣いて帰った。そういう年頃なのね!しかし全体的にバカだな〜!
2008.05.10

アリシア・ベイ・ローレルさんは、ゲイリー・スナイダーに並んで私の小さい頃の憧れの人。私、本気で将来は自分はコミューンに住むと思ってたからなあ。虫がこわかったり、野外で寝ると熱かじんましん出るくらいへなちょこなのに!
そんなアリシアさんが来日して展覧会をやっていると、藤井丈司さんから知らせを受けてかけつけた。ご本人はいらっしゃらなかったが、なんと原画を販売しているではないか!そんなすごいことって、ありえない!世界中のヒッピー世代の人がかけつけてきそうでこわい。私だってあれを読んでにんにくでにきび治したり、ろうそくの作り方を知ったりしたものなあ。ベイリーくんも酢で食中毒治したって言っていたし。偉大な本なのよね…。
菊地成孔さんがジャズに呪われているように、私はヒッピー世代に呪われている人生なのだな。よい呪いですが。
いちばんほしかった絵を一枚買ってしまった。自分の憧れの女性像であったこの絵が自分の家に来るなんて、小さいときは思わなかったなあ…縁があるものはのぞめばやってくるし、縁がないものは望んでもやってこないなあ。じゃあ縁がないのにやってきたりするものは?などと考えるときりがないので、考えないで踊ったりするのがいちばん!とフラに行く。
振替クラスで緊張したけれど、じゅんちゃんもいたし、みーさんの赤ちゃんや、なんと久々にクムにも会えたので嬉しくて、筋肉痛になるまで踊ってしまった。帰りはじゅんちゃんを家に呼んで、そのへんのものを煮たり焼いたりしただけのしょうもないごはんを作り、ワインをあけて、みんなでぱくぱくとひたすら食べた。寒くて雨なのに気持ちはあたたかい夜だった。
2008.05.09

このあいだのフェイクないろいろについてに関連して考えたこと。
私は下町育ちで、シャイな性格とは全く関係なく、英語圏の人が英語をしゃべるように言葉というものは常につるつる〜とリズムを持って口から出てくる。その調子だからお礼を言ったりしても重みがありゃしないのが、実はすっごいコンプレックス。朴訥に、ためらいがちに、小さい声で言われたことのほうがほんとうっぽいなんて、もっとおかしいじゃないか!俺のお礼は毎回本気だ!命けずってます!などと思うけど、決して伝わりはしません…。
もうすぐマーちゃんがパパになるのと、さくらくんの出版を祝って、あまり意味のない集いをチャカティカでする。おいしいものを食べながら、意味のないメンツで集うのはとっても贅沢なことだ。
「こんな時代に産まれてこさせちゃうことが、申し訳ない感じ」と言っているマーちゃんはもうパパの顔だった。あんなに遊んでいた彼が「いやあ、やっぱり妻が体重そうだったり、家で待ってると思うと、遊ぶ気になんかなれないし、世代の差なんていっしょに暮らしていたらだんだんなくなっていくよ」なんて言っているのに感動してしまった。いろいろなことをやりつくすと、あるところで人生観ががらっと変わるものだ。そのとき人は圧倒的な自由を手に入れる。あんなに温泉とハワイを否定していた横尾先生が今は両方大好きなのにもちょっと通じる話。
2008.05.08

中島英樹さんの「文字とデザイン」という本をわきに置いて、何回も見てはちょっとごきげんになったりやる気を出したりしている。そして自分の「あ、このネタは次回にとっておこう、きっと次のに合うし」なんていう姑息な甘い考えをふきとばすのが快感。いつも全力でぶつかって初めて道が開けるのだ!
かっこよさにしびれすぎて読んでいると具合が悪くなるほど(じゃあ、よくないんじゃ?)。
こういう仕事の仕方は男子にしかできないので、はなからこうなりたいっていうのはあきらめていて憧れだけなんだけれど、それにしても大盤振る舞い。絶対マネできないとわかっているからこそ、後続のためにどば〜んと公開している技の全て。彼の、言い訳しない姿勢が最高だ!こういうのを見ると中島さんに「少し休んで」なんていうのはやめて、とにかく健康であるようにマジックパワーを送る(笑)しかできないからそうしよう、と思うのだった。
そんな中島さんがデザインしてくれた「サウスポイント」も絶賛発売中!
ちほちゃんの写真って、単にデジカメで撮ってプリントしただけなんだけど、なにかとても変わったところがある。彼女にしか見えない世界がちゃんとある。それがあの小説にとても合っている。私とちほちゃんがお互いに対して欲を持たずにつきあってきた年月があの本の上に結実して、なんだかデビュー作のように嬉しいのだ。
2008.05.07

食材がなく朝から買い出しに行って、汗だくになる。すばらしい陽気だ。
ヤマニシくんが上原のものすごくおいしいベーグルとドーナツを買ってきてくれたので、ありがたくお腹いっぱいいただく。幸せ…。こんな楽しさもチビが小さくてヤマニシくんがシッターに来てくれるからあるものなんだな、と思う。
そしてここぺりに行って、またも爆睡する。毎日意識して寝ていても眠りが足りないらしく、体の緊張がとけるとあとからあとから眠さが出てくる感じ。関さんの手にはどういう秘密があるのだろう?
私「帝王切開って、同じところを切るんですか?だとしたら何人も産むとどうなるの?」
マリコさん「同じところを切るんだよ。だから三人が限界かなあ…でも四人目の人がいたなあ(その後、エピソードを語る)」
ミナコさん「うわ〜、風船をどんどんどんどんふくらませていくと、大丈夫なところは大丈夫だけど、一カ所うす〜い、あぶないところがでてくるみたいな感じ?」
こわいよう…。
マッサージで調子良くなったので、お盆やゴミ箱を買って、帰宅してかつおのたたきを食べた。チビは変な時間に寝てしまい、起きたらヤマニシくんが帰ってしまっていて淋しくなったらしく、
「ママとソファーでお話しようと待っていたのに、ママお仕事でいなかった」などと言っておいおい泣いていた。こういう涙ってわかるなあ、と思った。泣きたい気持ちがまずたまっていて、言葉によってますます悲しくなるのだろうな。
大好きなやまじえびねさんの「愛の時間」というまんがの連載が終わり、気が抜けたような気持ち。力作だったし、かなり重い作品なのに、出てくる人たちが愛おしかった。暴力にさらされるときの気持ちが、あまりにもよく描けていて、描くほうもきつかっただろうな、と思うし、きれいごとにしていないのがさすがだった。
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