2011.05.31

野菜たっぷりのおいしい朝ご飯をたんのうして、石原さんに運転してもらい車折神社にお札を返しに行って(私が辺見えみりが辺見マリといっしょに来たことを発見しているあいだ、チビはずっと大きな声で『原マスミさんは有名なイラストレーターですよ!』と叫んでいた…気の毒)、晴明神社にも立ち寄り、乙女の聖地、恵文社へ。好みがわかれるところだが、本のセレクトに関しては私はやはりガケ派だ。
ばったりめぐりあったファンの野村さんに教えてもらってカフェつばめに行き、まゆみちゃんと合流して大文字山に登る。まさか登れるなんて知らなかった…。大の字のいちばん起点にたどり着き、原さんに助けてもらいながらなんとか下山。すばらしい景色だった。週に一回くらい登りたい!京都はいいなあ。
神馬にていしい夫妻とおちあって、みんなで飲む。いしいさんはやっぱり作品にそっくりな人だ。いつも人が弱くなったりだめになれるところをちゃんと描ける上に、その空間の広がりは映画のようだけれど、ご本人もそういう感じ。あの飲みっぷりは、いつでもだめになれる人のもの!しかし、決してだめにならない光を持っている。
超かわいい奥さまにチビは今回もやっぱり食いついていった。そしてみなが赤ちゃんに飢えていてラグビーボールのようにひとひくんの奪い合いが!
もう一件行った気楽なお店(そういうのがいっぱいあるのも京都のよさ)はご主人が千葉の人で、原さんとむかいくんも千葉だったので、京都でいちばん千葉密度が高い空間になった。
宿に帰ってチビがあまりよくないパロディ動画を見ていたら、かなり酔った石原さんが真剣に「こういうのは、ものを創っている真剣な人をばかにしている、ほんとうによくないものだから、見ちゃだめだよ」と説得していて、かなり感動した。あんなに酔っていて本気でそんなことが言えるなんて、ほんとうにものを創ることを大事にしているのだ。
2011.05.30

ホテルグランヴィアの朝ご飯のクオリティはものすごく高い!しかし動線が謎で、何回も行ったり来たりしてしまった。ジャンボオムレツの皿の後ろではなぜオムレツを焼いている!などとは書くけれど全く文句はなく、このホテルがほんとうに好きで、泊まるたびに「帰ってきた」という気分になる。旅のスタートのわくわくを味わえるから、初日の夜遅くにここについて明日の計画を練るのが大好き。
貴船とくらま温泉に行って、雨の一日をしっとり過ごす。
まゆみちゃんと合流する頃には晴れていた。
しめきりだからとても明日は会えないというまゆみちゃんを必死で説得し、とりあえず今日はいろいろ聞いてみよう、ということで、いっしょに鶏鍋を食べに行くことにする。
全員が犬まで含めて「まーちゃん」であることを発見し、「まーちゃんズ」の結成。持ち歌は伊勢丹バイヤーズソング一曲のみ。作詞作曲チビ、ヴォーカルは原マスミ。
♩桜の花見におべんとうはいかが 伊勢丹のバイヤーのおいしいおすすめ♩
バイヤーって言葉、おまえはいったいどこから知った?(後にチビが作ったのではないことは判明、ほっ)
しかし聞いてみるとまゆみの公募展のしめきりへの道はいつでも波瀾万丈で、点滴しながら大文字山に上り大の字を歩んでから大の字を書いたとか、日曜日がしめきりなのにさっき巨大板が届いたばかりとか、もうなんとも言えない。作業中のアトリエをのぞかせてもらったが、胸がときめくくらい男らしい仕事場だった…。
上賀茂神社を散歩して、ミナとメリーゴーランドに行く。ミナに行くといつも自分ががさつな大女だという気がするが、今日はチビに「ママは体も大きいから心も大きいね」などと言われ、ますますそんな気持ちに。メリーゴーランドではまんまと本を買ってしまった。しかも大きい本を。
しかしくりだされる仲居さんの京都特有の意地悪にくじけず次々に「おかわりお願いします!」とスープをねだるチビそして「鶏の種類はひみつです」という仲居さんに「秘密ということはごぞんじではあるんですね!」と真っ向から突っ込むまゆみ。すごい人たちだと思い、胸がどきどきしながら星のやさんにたどりつく。桂川があまりにも増水して濁流になり、船着き場が半分水の中。濁流がごうごう流れている。昨日は休館だったと聞き、一日でもずれていたら泊まれなかったんだ、とこれまたどきどきする。
軽井沢よりも大きな自然に包まれている感じで、窓の外は緑しか見えず、ほんとうにすばらしい。思わず夜明けにひとりじっと見入ってしまった。これなら温泉はなくてもぜんぜんかまわないと思った。
2011.05.29

京都取材第二弾。京都はうかつに扱えないので、綿密に取材をしている。
原さんと円ちゃんと集合。石原さんは遅れ。りかちゃん御用達の余志屋さんへ。なんでもおいしいし、釜飯もすばらしいし、安いし、すばらしい!
林海象さんのバー「探偵」に行って、探偵気分を炸裂させていたらご本人と奥さまとお友達とラブジョイのビッケさん(すごくいい詩を書かれます)がいらした。しばし談笑していたら、奥さまのお友達の目がきらきらした人はなんとほしよりこさんだった。うわ〜!と思って、さっそく「B&D」がどれだけ好きだったかを熱く伝えた。あまりに好きでメールを書こうとさえ思っていたのだ。悔いなし!
にしても、マンガ家さんってほんとうに絵に似てますね。
2011.05.27

雅子さんをさそってチベタンテリアの子犬に会いに行く。
さいしょから心にひっかかっていた黒い子に決めた。ゼリ子のあとなら、ゼリ子に似たメスの子がほしかったのに、どうしてもその子にしたかった。子犬を見ているときはただ真剣だったけど、親たちを見に行ったらみんなゼリ子みたいだから、ヒロチンコさんも私も泣いてしまった。チビは子犬にさっそく焼きもちを焼いていて、先が思いやられる。
こんなときだから、福島からもらおうかという気持ちもなくはなかったけれど、ゼリ子の親戚筋の子犬が産まれるのはこれが最後だとわかっていたので、そちらにかけた。
ブリーダーさんのご夫婦は、十七年前と変わらず穏やかなよい方達だった。
ほっとして次郎くんとうなぎを食べに行く。店を指定して予約してくれた上に、奥のスペースでのびのびビールを飲んでいるし、「今日は骨せんべいは?」などと聞いているから何回も来ているのかと思ったら、はじめてだそうで、みなずっこけた。雅子さんは最後まで信じなかった。永遠にいちげんさんに見えない男だ!
2011.05.26

フラのミーティング&打ち上げ。
今回のクラスは、みなが優しい気持ちでホイケに臨み、よく舞台に出る人や長くいる人が愛をもっていろいろなことを示し、ほんとうにひとつの輪ができたいいクラスだった。まみちゃんとじゅんちゃんがぐっとタッグを組んでいたのも大きかったし、けいこちゃんがリーダーでわけへだてない感じもうまくいったと思う。ルアナさんが出ないのにクラスには出てくれていたことも救いになった。とにかくキャリアが長い人は全員目立とうとせず、みんながいい人でいられる状態を作り出していた。
いつか他のクラスのときに打ち上げに出たことがあって、そのときは「こりゃあだめだ、アロハの心は表現できないわ」と思ったことがある。だれもが身内とかたまりあって、他の人と交流せず、思惑を秘めていた。今回はその反対だった。その中央にはもちろんクムとクリ先生がいるのだけれど、今回はやはりジュディさんがいらしたのが大きいだろう。笛を持ってきてくれたり、絵を描いたり、休んだ人を思いやったり、常にこの曲とみんなを近づけてくれた。あんなすごい人がここにいる、という思いがみなを緊張させ、そして安心させた。
そんな功労を全く意にかいさず、泣いたり笑ったり今日も美人な彼女…ありのままの人間がいちばん美しい。いっしょにいればいるほど好きになる人だ。
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