2010.12.05

朝からチビの学校のクリスマスコンサート。この日のために、インドネシアでまで練習したかいがあって、なんとかやっていた。親は心身ともにへとへと。出番の恐怖のあまり眠気がおそってきたほど。
中に、舞台にいるほうが自然なくらいに全身が人をひきつける子がひとりいる。
見た目ではなくって、全身がひとつのばねになっているような。こういう人が、舞台に立つ才能を持っているっていうんだ、とはじめて納得した。練習してある程度まではいけるんだろうし、すごい俳優さんはみんなこの域を発達させるんだ…と目からうろこ。
うちのチビは、腰の上がちょっと折れてる感じがすごくオザケンだった。
午後はフリマでひたすらにサイン会。300人くらいいたのではないだろうか…寒い中、並んでくれている人たちの顔がキラキラしていた。私の心はほかほかになった。舞ちゃんがとなりで絵を描いていて、鈴やんが守ってくれていて、スタッフのみんながきびきび働いていて、まみちゃんも売り子をやっていて、雅子さんが写真を撮っていて、毎日新聞社の人たち、新潮社の人たちもがんばって本を売っている。この、全部が、あのたったひとつの小説からはじまっているんだ、と思うと、不思議だった。
もう終わっちゃうんだ…と思うと、一瞬一瞬が愛おしかった。
でも、なにがなんだか、なにを書いてるんだか、わからなくなった頃に終わったので、ひとり感慨と共に抜け出し、おねえさんの店のサンドイッチをむさぼり食いながら、「ぐ」のママのあったかいカシス番茶を飲んで、幸せにひたっていた。
ありがとうございました。
2010.12.04

明日はお互い大変だから、早く寝ようねと思っていたが、超すてきな服ばかりのリトル・イーグルの展示会とかおりこさんの記念パーティライブが、長い時間もりあがりすぎて、帰宅が深夜に!
UAさんとか郁子ちゃんとか朝崎さんとかアリシアが次々歌いだして、豪華絢爛。そして、その前に、私が存じ上げないかおりこさんのお友達が歌われたんだけれど、その顔のよさと声のよさといったら、ふつうこういう感じの音楽があまり好きでない私なのに、とてもいい気持ちになる感じで、生き方って顔や声に出るんだなあ、とあらためて思った。
郁子ちゃんって、だれもがそう思うのかもしれないけれど、むか〜しから知ってる人みたい。あと、芸能の人って、絶対舞台に上がる前と上がってる最中と気合いを入れて変わるんだけれど、郁子ちゃんはすうっと歌に入っていった。そこが特に好き。
最後に突然クムとわだちゃんとまりちゃんがやってきて、びっくりするが、みんなの波を見て、なんだかほっとした。クムはいいなあ…
会場のヴェジタリアン率がとっても高く、今、ステーキとハンバーグの小説を書いている私は胸がドキドキした。毎日肉のことばっかり考えているから。
2010.12.03

新しいバイトの磯さん(美人すぎるほど美人、キラキラ美人)がやってくるので、はりきって事務所へ。
ふってわいたみたいに、なんとなくとんとんとバイトすることになったので、ふたりともぽか〜んとしているけど、こういうのもいいのかも。
fonをつなごうとしたがつなげず、もうきっとfonのサポートセンターの人たちも私の声を聞くのうんざりだと思うけど、おかげで接続に関してひとつ賢くなった。
中野さんちから来た、中野さんたちがいっしょうけんめい育てた玄米の餅を、中野さんのおじょうさんおすすめのフライパンでオリーブオイルで焼く形式にしたら、考えられないくらいうまく、みんなでばくばく食べた。収穫の喜びをわけてもらったような気持ちだ。これって、食のほんとうの喜びの基本で、その反対は、まずくて高いレストラン、安くて材料をけちった弁当、などになるんだな。
2010.12.02

事務所でいろいろやったあと、フラへ。
頭を使ったり、整理したり、接続したりしたので、体を動かすのが純粋に楽しい。
帰りはいつにない斬新なメンバーでごはんを食べる。あまりの斬新さに収集がつかないほどで、それぞれの個性が炸裂…まみちゃんのモテた過去(学校一のモテモテ男に追いかけられたのにカーくんが好きでとりのがした)や、モテなかった過去(たった一回行った合コンで、好きなタイプは浩宮さまと言って思いきりひかれた)をいろいろ聞いて、涙が出るまで笑って、じゅんちゃんと成城石井に行って、じっくりと買い物して、帰る。
この年になって、同じ習いごとしている人たちと、なんとなくいっしょに過ごせるなんて思わなかった!高校の部活はもっと過酷だったし、作家になってからは忙しくて仕事以外の人とほとんど会ったことないってくらいだから。「3月のライオン」の零くんの気持ち、すごくよくわかる。
2010.12.01

平尾さんと密談があり、文藝春秋社へ。といってもただお茶を飲んで楽しく過ごしただけで、いい時間を過ごした。
平尾さんもそうだけれど、間宮さんも、小さいときから知っている人たちの声を聞くだけで、落ち着く。おじさんたちって、すばらしいなあ…
しっかりしたおじさんに会うたびに、日本っていい国だったよなあ…と思う。
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