2010.12.05
朝からチビの学校のクリスマスコンサート。この日のために、インドネシアでまで練習したかいがあって、なんとかやっていた。親は心身ともにへとへと。出番の恐怖のあまり眠気がおそってきたほど。
中に、舞台にいるほうが自然なくらいに全身が人をひきつける子がひとりいる。
見た目ではなくって、全身がひとつのばねになっているような。こういう人が、舞台に立つ才能を持っているっていうんだ、とはじめて納得した。練習してある程度まではいけるんだろうし、すごい俳優さんはみんなこの域を発達させるんだ…と目からうろこ。
うちのチビは、腰の上がちょっと折れてる感じがすごくオザケンだった。
午後はフリマでひたすらにサイン会。300人くらいいたのではないだろうか…寒い中、並んでくれている人たちの顔がキラキラしていた。私の心はほかほかになった。舞ちゃんがとなりで絵を描いていて、鈴やんが守ってくれていて、スタッフのみんながきびきび働いていて、まみちゃんも売り子をやっていて、雅子さんが写真を撮っていて、毎日新聞社の人たち、新潮社の人たちもがんばって本を売っている。この、全部が、あのたったひとつの小説からはじまっているんだ、と思うと、不思議だった。
もう終わっちゃうんだ…と思うと、一瞬一瞬が愛おしかった。
でも、なにがなんだか、なにを書いてるんだか、わからなくなった頃に終わったので、ひとり感慨と共に抜け出し、おねえさんの店のサンドイッチをむさぼり食いながら、「ぐ」のママのあったかいカシス番茶を飲んで、幸せにひたっていた。
ありがとうございました。
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