2010.08.11

今日もイギリス式発音に満ちた、美人のマギさんに優しく微笑まれながら極楽を味わえる、ひたすら楽しい英会話のあとで、がんばってAppleに行く。ここで予約して修理を頼んだり、電話をかけたりするコツはだんだんつかめてきたが、ありえないくらい大変。Appleケアに入ってない人は、人類じゃないくらいの扱いの違いとか。並んでいる人たちのあきらめムードとか。とてもあのきれいなビルの中で行われているとは思えないほどの生々しい人間模様。
でも、はっちゃんは「う〜ん、銀座の女の人は…違うなあ、いいなあ」と目をハート形にしてずっと微笑んでいた。よかったね。
帰宅して土鍋ボンゴレを作ったら、いつまでもふつふつ煮えていて、最高にうまい。
福森さんの土鍋は、無敵の調理器具だ。
2010.08.10

夕方、少し時間ができたので、チビとパパといっしょに原宿方面に行き、リトルプレスの展覧会を見る。ドラゴンフライカフェにいたすてきなウェイターさんとおしゃべりしたり、カウブックスの水谷さんに久々に会ったりして、いい場所だなあと思いながら、MIHOさんのきれいな心がいっぱいつまった作品を見る。ほしよりこさんの「ビーチ」もすばらしい!谷川先生の顕微鏡の詩も見る。この自由さとか軽さとか上品さとか…次の世代に伝わっていくといいなあと思う。心が澄む感じ。
「GRAZIA」の小さな打ち上げを「お姉さんの店」オーペシェグルマンにて。なにもかもがとってもおいしいので、満腹でもみんなもくもくと食べてしまう。忙しいから全員はなかなか来られない。雑誌の動いている空気に少しだけでも参加させてもらった幸せがいっぱい。きっと雑誌の特集で打ち上げをやることはめずらしいと思うけれど、そのくらい、みんなが一生懸命だったと思う。その全部が自分に向かっていると、普通は「めんどうだなあ」と思うのに、あまりにもいい人たちだったから、ただ楽しかった。チビはプロのチカシくんに手伝ってもらって監督やってるし、たかちゃんはそのアシスタントをしてるし、ともちゃんは演技してるし、甲州街道がとっても熱かった!
2010.08.09

キョンキョンの原宿の本の、あまりの文のうまさと、あまりの暗さに驚く。アイドルになるっていうことは、大きく人生が損なわれることなんだ…そこを抜けてきたキョンキョンはほとんど無敵の存在だ。行き先のなかったバブル期の原宿の、目の前が暗くなるあの感じ…。
これまででいちばん「すいか」のキョンキョンが好きだったけど、その理由がよくわかった。底知れない美しい暗さだ。
それとは全然関係ないけど、たまに冗談で、あるいは呪詛として、化け物とか怪物とか言われることがある。妖精とかもののけとか精霊もよくも悪くも言われる。そうすると、相手の悪意の有無に関わらず腹の奥底からいい知れない嬉しさがこみあげてくる。口が勝手に笑うくらいの幸せさで。これっていったいなんなんだろう。ほんとうに、前世人間以外だったのかも。鬼太郎やドロンパが初恋の人だったのも、わけがあるのか。
2010.08.08

夕方、舞ちゃんと打ち合わせ。
いよいよ連載が終わってしまうなんて、信じられない。
なんだか長い間ずっと、下北沢に、舞ちゃんといっしょにいたみたいな感じがする。
ずっと舞ちゃんは家に立ち寄ってチビといっしょにゲームをしてくれていたような気が。でもそんなにたくさんの時間じゃないんだなあ、としみじみする。
いい本になりそうだし、ポスターもすてきだし、楽しみ。
舞ちゃんの絵がいちばん外側に開いていくここ数年を見ることのできた幸せも感じる。閉じているか開いているか、それはほんとうにかすかな気配なのだが、作品をひとめみればわかるのが不思議だ。はじめに個展に行ったとき、ほとんど全部今の下地はできていたが、心は外向きではなかったと思う。
夜はすき焼きと牛にこみの間くらいのものを、みんなでただひたすらに食べた。というのも、家に野菜がほとんどゼロだったので、肉しかない。たまにはこういうのもありでしょう…。
2010.08.07

タヒチアンのミニホイケ。みんなが楽しそうで、キラキラしていて、笑顔で、楽しんでいて、踊りもとにかく勢いがあって、アットホームで、いい会だった。なによりも楽しいという感じがしてよかった。あの楽しさの先にはじめて、タヒチの人たちのようなバネみたいなセクシーな躍動感が初めてあるんだと思うから、みんなすごくいいところまで来てるんだな、と思った。形がいくらできていても、あの感じがないと、踊りって美しくないから。
終わっていい気持ちでキディランドに寄ったり、ゴディバでアイスチョコレートを飲んだり、服を眺めたりしてから、ふと表参道ヒルズの「ウメップ」に寄ったら、うめかよちゃんがいて、久々の再会。変わってないし、ぼや〜んとした心のブレはひとつもなくキレはいいし、そうしているあいだにも会場にこつこつと絵を書き足していた。写真はでっかいから迫力のある、すごいいい奴ばっかり。そして動画も、まったりと30分くらい観ていたら、すばらしくいい気分になった。
おじいちゃんがお菓子の袋をはさみで切るところとか。
おばあちゃんの背中に葉っぱがついてたり。
結婚式の歌とか、カラオケの空気の感じとか。
美しい人にメイクをして、ライティングや背景を考えて撮る写真は、絵画のようなもの。それは、作品。
そしてうめかよちゃんの撮るものは、いつもの人のいつもの瞬間。いつもの瞬間が、うめかよちゃんのきりっとした目に見てもらうと、少しだけぴりっとする。その感じが、大切。人間って前からこうだったしこれからもこうだよな、という感じ。
ある意味「己はこうだ」と決めることこそがプロへの道かもしれん。
いい気分で記念撮影をして、ヒロチンコさんと合流して、ゴールデンブラウンでハンバーガーを食べる。高いだけのことはある、さりげないのになんであんなにおいしいのか。
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