2010.08.13
お母さんがまた痛そうな入院をしていて、かわいそう。 お見舞いに行くも、ただただ痛そうで、なにもできない。 根津のオアシス夢境庵でしんみりとおそばを食べるが、ほんとうに、このお店一軒が長い長い間、どんなに病院の行き帰りの人の気持ちを幸せにしてるか、全員を代表してお礼を言いたいくらいだ。 夜は焼き肉屋さんでたくちゃんの送別会。夏はありがとう、と言いあって乾杯をし、おいしい肉をいっぱい食べる。チビもあこがれのたくちゃんに話しかけたり、お店の人たちに柱に身長を書いてもらったり。 私はフォーマルな態度を全然もっていないダメダメ人間だけれど、ジョルジョやたくじがいつもきっちりTPOに合わせてすてきな着替えをしているのを見ると、まわりの人の心がそれですっとなるから、いいなあと思う。 おじさんが、ちゃんと引退に向かって、次の世代に少しずついろいろなものをゆずりはじめている。おじさんとおばさんがいちばん忙しかったのはこの10年くらい。そのあいだはほとんど立ち止まるひまもなく、働き続けていたのを見ていた。息子さんと娘さんは、子どもから大人になって、結婚して、子どもを作り、代が動いていく。 日本人は、その「次の代にゆずっていく」という静かな感覚をすっかり失ってしまっているなあ、としみじみ思った。そんなにトップを走り続けられる人ばかりじゃないのに。ゆずれるからこそ、おじいさんおばあさんは働き続けられるのではないだろうか。
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