2009.11.05
静岡大へ、トーマスさんのご招待で行く。トーマスさんは、ほんとうにいい人だし、文学的センスがすばらしい。その優しい人柄にすっかりのどかな気持ちになって、出番ぎりぎりまで「ハリボーは実はハンガリーのお菓子?」とか「ミステリーマウスケツールの『ケ』はなんだ?」というテーマで悩みあった。 大学の先生たちって、ほんとうにいい人が多い、私の知っている限りでは。みなさん学生さんを真摯に思っているし、専門に関してはがっちりと研究を進めていて、頼もしい。 なのでたいていとてもあたたかい場ができる。静岡大もまさにそういう感じだった。 それは普段先生たちが、学生たちとよい関係を作っているからだろうと思う。 勉強して大学に入ることになんの興味もなかったけれど、今ならあるといえる。惜しかったなあ。 質問も途切れず、二百人がやってきて、とっても盛況。やることなくなったら朗読?踊り?など心配したのがうそみたいだった。みんなほんとうにかわいらしく、勉強熱心だった。かわいいな〜! 夕方の静岡、夕陽に浮かび山々が見える平たい感じ。立ち並ぶ下宿アパート。勉強して、ここに帰ったり、勉強したり、友達や恋人に会いに行ったり、それはどんなにすばらしいことだろうなあと思う。一生一度の夢だろうなあ。でも、大学生のときってそんなふうに思えなくて、淋しかったり空しかったり悔しかったりみじめだったりするんだけど。 おばさんになってみると、なんてすごいことだろうと思う。 いっちゃんとヨッシーとチビとで乾杯して新幹線で帰り、一子さんのライブへ。 年齢を重ねるごとに音楽的に深まっているのがなによりもすごいし、UB-Xのみなさんのゆるぎない自信、プライドがみなぎるすばらしいライブだった。こういうライブに行くと、生の音楽が細胞にしみて、活気を作る瞬間を感じることができる。ゲストも彼らのもとで安心して音楽を楽しんでいるのがわかる。 藤本さんのトークはもはや名人芸の域に入っているし、たまたまいっちゃんのおじさんであることが発覚した井野さんは常にかっこいいし、いいバンドだなあと思う。音楽とはなんぞや、ということを一子さんに接すると常にちょっとだけわかる気がする。
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