2009.10.20

血液検査。検査ってほんと、結果が出るまでが不安でこわいものだ。
なんだか重い気持ちで打ち合わせに向かうも早くついてしまい、意味なく銭湯に入る。熱いお湯の中で知らないおばさんと微笑みあって、身も心もやっとさっぱりして打ち合わせに。
デザイナーの坂川さんはキャリアも体重も大きく育っていた…。
でも前にお目にかかったときは、私も53キロくらいだったしなあ。私もかなり増量してるもんなあ。キャリアはともかく。
すてきな洋館でともちゃんの一人ボケツッコミを聞きながら、すばらしい写真を見る。きっといい本になるだろう。食いしん坊でない人は読むだけでゲロを吐きそうになる食の本、もうすぐ発売である。楽しみ〜!
その足でチビをさっとピックアップしてゲリーとゆりちゃんと武藤さんとのごはん会へ。ゲリーはさっそうとかっこよく、生徒さんたちの卒業を前に幸せそうだった。よかったなあとしみじみ思う。日本でいい生徒たち、いい学校を創って、今、実りを感じている彼。長年見てきたが、今ほど充実した笑顔ははじめてだ。
2009.10.19

ウィリアムと撮影。
忙しそうだが充実してるようだった。男ヨッシーも健在でいいコンビ。再会できてよかった。
いろいろな人がいるが、サイキックの人の真価とは結局「言文一致であるかどうか」「やってることと言ってることが違ってないか」が全てであると思えてきた。ウィリアムに出会って、そのことがいっそうはっきりした。ワイルド&ダイナミック&むちゃくちゃなところもあっても、とにかく彼は嘘を言わない。
夜、オハナちゃんがおならをたくさんして、部屋中がなんとなくずっとくさい。ヒロチンコさんが「この匂い、ちょうどマウスが死んで、肛門が開いてきて直腸の生臭いような匂いがしてる感じにすごく似てる」
1、オハナちゃん、死んでる!?
2、化学の人と結婚するときびしい比喩を聞くことになります。
2009.10.18

蓮沼さんと中目黒までひたすら歩く。
カウブックスで「文庫百円じゃないんだ〜」「電光掲示板があるんだ〜」とつぶやいているあたり、ライバル店舗の視察のおもむきあり。
私たちがぐずぐずしていたら、フリマを見そびれてしまい申し訳なかった。
夜はたくじと焼き鳥。人を支える仕事はたいへんだなあとしみじみ思う。私も作品で読者の日常を少しでも支えられるといいのだが。
森先生の本を片っ端から読んでいた時期は、自分の人生の中でも最高にきつい時期だったので、うう、つらい、でもとりあえず時間ができたらこの人の考えの中に逃れられる、と思って生き延びた。私もだれかにそういうことをしていると信じたい。
2009.10.17

朝は自分の検診。ぶじクリア、ほっとする。やはり緊張する。
大好きなマルコムに今年は会えなかったけど、作品を購入してこれまたほっとする。いろいろなジュエリーを買ったり見たりしてきたが、結局マルコムに戻った。マルコムがいちばん好きだ。
家に帰ったら、藤谷夫妻からチビにものすごくかっこいい恐竜の靴が届いていた。足の裏が恐竜の足の裏になっていてクールすぎる!
夜、病院&実家へ。
お父さんが淋しそうだったので、スパイダーマンをいっしょに見たり、いっしょにかまぼこを食べたり、にゅうめんを作ってみんなで過ごす。そのうちに姉も病院から帰ってきた。そんなふうになんとなく人がたくさんいるのが当然の環境に育ってきた人なのだから、ひとりでいるというのがどんなにこたえるかわかる気がする。そうしていたら父の顔色がみるみるうちによくなってきた。孫の力だ…。
いつも疲れさせたら悪いなとそそくさと帰ってしまったが、日常の空間を持ち込んでチビといっしょに過ごしたりしていればよかったのだなと納得する。
2009.10.16

日本は秋晴れ。
深澤さんと藤井さんの展覧会に行く。ほんとうに落ち着く空間。家具や家電のデザインが人生にとってどれほどに重要なものか、よくわかった。
そして展覧会の異様なクオリティの高さにも衝撃を受ける。きっと設置もぐずぐずしていなかったのだろうということが伝わってきた。努力のあとが見えないのは、常にとぎすまされているからだ。
やはりこういうすごい人たちはああだこうだいわずに、海外に行ってしまう。私もそうだ。いつのまにか日本人だけの世界にいられないくらいになってしまう。高飛車なんではなくて、逆輸入になるまでがんばらないと、日本ではこだわりのある人は仕事がほされてなくなってしまうのだ。
あまりにいい展覧会だったので、小説に関しても、じっくりと考えた。
どんな人にも不調の時期はある。そんなときにこつこつなにをしているかで次の飛躍が決まってくる。なにを書いてもうまくいかない気がするときでも、とにかく書く。クオリティを落とさないように気をつけて、書いていく。すると、次にいい調子になったときに、高く飛べる、深く潜れる、調子のよさに甘えないでいられる技術がいつのまにか身についている。
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