2009.03.31

今日はお見舞い、毎日年輩の人たちに会うので忙しい世代(笑)。
母はここ数年でいちばんしっかりしている。ワイメアできよみんに観てもらったとき、「よくここまで回復した」と驚いている姿が観える、と言っていたが、まさにその通りになった。実家でたかさまにみんなを踏んでもらい、鉄板焼きを食べる。たかさまもなんとなく家族のようで、みんなでしゃべりあって、笑いあった。そして全員の結論は「得たものは惜しみなく後続に与えていきたい」という気持ちのよいものであった。
2009.03.30

りんどう湖でボートをこぎまくったら、冷えて鼻水が出てきたので、あわててたちより湯へ行く。そして早い夕飯を「La terra」でいただく。かなりハイレベルのピッツァが、外の窯で焼かれて出てくる。こんなお店があるなんてすごいし、ご夫婦だけでよくがんばってレベルを落とさないようにしていると思う。町のビストロとは一線を画す店だなあ。ヒロチンコさんのパパが「百歳までいける気がする」というのを聞いて、涙が出るくらい、生きていてほしいと思った。九年前までは知らない人だったのに、こんなに大好きになるなんて、幸せなことだ。
2009.03.28

飴屋さんの演出している平田オリザさん脚本の「転校生」が静岡から東京にやってきたので、観に行く。
いちばんすごいと思ったのは、音楽そして女子高生たちの自然さだ。演技がどうとかいうレベルではなくて、あまりにも自然なので、まるであそこに架空の高校があって、全員があまりにも自然なのでかえってこの世のものではないみたいな感じなのだ。
そして概念としての女子高生ではなくって、彼女たちがあの世界でのひとつの意識の集合体のような感じだった。
あの子たちをあそこまでに持っていくのは、ものすごい力技が必要だったはず。
というか力技では決してしないところが飴屋さんの天才なのだが。
いちばん面白かったのは、途中である衝撃的なことが起きる数分前から、なぜか私の胃がきゅうとしめつけられ、息が苦しくなってきたことだ。普通、プロの役者さんはストーリー上の大きなポイントを隠すことがすごくうまいので、そういうことは起きない。でも、このお芝居では演じている女子高生たち全員の心がほんとうにそのポイントに向かってきゅうと苦しくなっているから、伝わってきたのだ。そのことが、どんなに貴重なことかと思うと感動する。舞台の上にはずっと死の影があり、生の生々しい暗さがあり、青春の生臭いはかなさと退屈さと残酷さがあり、なのになんでもないところでなぜか涙が出てくる、すばらしかった。
ロビーでは飴屋さんちのコドモちゃんがものすごい身体能力を発揮して遊んでいて驚き(都会で育ってるのに山の子みたい)、帰りに食べにいったモンゴル料理屋さんの骨付き大盤振る舞いな羊の肉にも驚き(加藤木さんとふたりで、羊の匂いの汗が出てくるまでがんばって食べた)、すごい一日であった…。
2009.03.27

チビといっしょに母の病室で寝転んだり、お菓子を食べたり、荷物を広げて整理してたり、ジュースやパンをむさぼり食ったり、全く家のように過ごしていたら、消灯の時間を告げにやってきた看護師さんが黙って出ていった…
最近いろんな地域の地元ビストロというようなところによく行く。3〜4人で軽く食べて飲んで一万ちょっとという感じのお店。それらを観察すると、お金をもっと高くとるお店が味以外のなにに気をつけているのかものすごくよくわかり、勉強になる。また、どういう戦略でいくと地元で受けるのかもなんとなくわかってくる。店はほんとうに面白い。
2009.03.26

いいお天気なのに寒すぎる!と思いながら、一日中仕事仕事で目が痛くなり、途中耐えきれずにリフレクソロジーを受ける。志村さんの優しく力強い手に触れられると技術も大事だが基本は心だなと思う。けろりと治った。
夕方海外からの用事ががんがん入るも中断し、フラへ行き、みんなのよい踊りを見る。クラスのみんな、着実にうまくなり、そして歳をとっていっている。でも若いときのみんなよりも今のみんなのほうが好きだし、愛おしい。時間の蓄積のもつすばらしい効果だ。久しぶりにクリ先生の真後ろで踊り、そのものすごさを体で感じて鳥肌がたった。体中が踊るために作られたマシンのように動くのだ!
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