2009.02.28

あやちゃんとデートする。
私も器用ではないけれど、あやちゃんも、美人さんでなんでもできるのになぜかそういう人なので、安心する。器用で、なんでもわりきれる人とはいっしょに仕事するのは大好きだけれど、プライベートでは接点がないなあ。
一年ぶりにヌッくんとカラオケに行き、恋愛に関して激論を交わす。次郎くんがいちいちコメントをするのだが「あ、それは商売女の場合か」とか「抱かないのが悪いな」とかいちいちヌッくんの純愛話に水を差すようなコメントばかりで、そのふたりの対比のほうが面白いくらいだった。
そういえば次郎はこれからデートだと言ってるいっちゃんに向かっても「もしも深い関係だったら、一軒目はお金のむだだから行かないで、おいしいつまみとお酒を買ってホテルに行った方がいい」と言っていたが、むちゃくちゃよけいなお世話である。
2009.02.27

「チェンジリング」を観る。優れた映画、最高の演技。誤解をおそれずに言うと、監督は悪人を知り抜いているから、このようなリアルさで映画が撮れたんだろうと思った。アンジェリーナさんは、自分をきれいに見せようと少しも思っていないのがすごい。それだけでもう立派な人だと思った。
誘拐映画を観たあとでお迎えに行ったので、チビに会ったときの私とパパは泣かんばかりの異様な感動ぶり。雨でテンションが低く冷めた本人との温度差が激しかった。
夜は母のお見舞いをして、はげましたり元気づけたり大騒ぎをして病棟に迷惑をかけまくってから、姉と久々に根津に行き、イタリアンを食べる。ちゃんと石窯があって、おいしいピッツアもあった。私が住んでいたときとは違うおしゃれな根津になってるなあ!
2009.02.26

タイ料理屋さんに行ったら、みゆきさんが「チビちゃ〜ん、チビちゃんのフォンダンジンジャ(チビの造語、きんたまの意)のことで頭がいっぱいだよ!」とすがすがしくチビに声をかけたあと、もっともっとさわやかに「テッちゃん(ご主人)のフォンダンジンジャもすごいよ!」と言っているのが聞こえてしまい、大人たちはその後テッちゃんを見るたびにどぎまぎした。
2009.02.24

「トップランナー」に増子由美ちゃんが出ていた。トネリコは残りのふたりも天才かつ現実的ですごいが、あのデザインに含まれる狂気の部分は由美ちゃんのものだ。ヒロチンコさんに似てる箭内さんも由美ちゃんも「どうしてよしもとさんは『キッチン』の表紙を、作品を見てもいない由美ちゃんに頼んだのだろう?」という雰囲気になっていたので書くと、いっしょに働いていてその強迫観念に近いデザイン能力に畏怖の念を抱いていたからだ。らくがきをしようが、伝票を書こうが、由美ちゃんの手にかかると全てが一貫していた。美しく整えることだけが彼女の当時の厳しい人生を支えていた。
当時の代表的な発言「私は、ムカデはけっこう好きですね。デザインがかっこいいから」
単にセンスの違いだと思うのだが、山本容子さんが私に「なによ、あんな壁紙みたいな装丁、素人くさい、プロがやったらどうなるか見せてやる」と言って、あの「TUGUMI」のすばらしい装丁をやってくれたのだが、山本さんはもちろん天才だし、私はそのとき新人なので言わなかったが「いや、由美ちゃんの才能そして『キッチン』の表紙もまた歴史に残るものだ」と思っていた。そのことが証明されて、嬉しいな。
午後、曽我部さんと下北対談。いつもながらかっこいい。声を聞いているとライブを見てるみたいだし、写真を撮るときにはビシッと気合いが入る。私も含め、ロックというのは生き方なんだなあと思う。私も今日も美人なAKANEさんにばっちりとメイクをしてもらって気合いを入れてのぞんだ。
2009.02.23

あまりこの欄に悪いことを書くのはよろしくないと思いつつも、考察。
12時53分に、お店のドアをふっとあけて入ったら、お店の人がものすごく怒った顔をしてつかつかやってきて「オープンは1時からなんですが!」と言って、私を押し出した。ごめんなさいね、と言っても無言!にらみ!そのギョロ目のすごさといったら、もう鬼みたいで「おうべいか!」と思わずにはいられなかった。
ヨーロッパのリゾート地の高級ブランド店に行くと「私たちはモデル、だから服を着こなせるの、あなたたちは猿、日本人は特に猿、だからお金だけおいていって」という接客を見るし、それに慣れきっている私は「そうですよ、小金を持った猿です、だからほしいものを出してください、はいはい」と対応できるが、日本もついにここまできた。よく行く店でいい人もいると知ってるが、もう二度と行かないだろう。すてきなバッグをいっぱい買った思い出の「V…P」の代官山店よ、さようなら。いくら最愛の中島さんが広告に関わっていても!
店を五分早くあけてという話では絶対なく、言い方があるだろうという話。
まあ、私のすっぴんヒッピー調の見た目も悪いんだけどね!
そのあとトムズサンドイッチに行ったら、お店の人たちがなごむおしゃべりをしていて、家に帰ったかと思うくらいほっとした。
これから日本はどうなっていくか、そういうのを考える仕事ではないのでわからないが、大きな流れとしては、まずは米を食べるようになり農業が盛んになるだろうと思う。もう一方の極は、テクノロジーと技術力の輸出。さらにやってくるのは「日本全体が観光地となる」ことだと思う。もうそれははじまっている。「温泉、世界中のおいしいものがある、いい人たち、清潔さ、安ければ安く、高ければ高いなりにすばらしく、基本的に安全、夢みたい」とよく海外のお客さんたちに言われる。その中で最も売りになるのが日本の異様にきめこまかいサービスなんじゃないかな、と思う。
前にうちで働いていたタッキーはアパレルの接客業だったが、もはや癒しか?という接客をしていて、天才的だった。ああいう人が日本をぐっと下から支えていくのではないだろうか。
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