2008.08.26

昨日の親切で運転のうまいドライバー、八木さんが来てくださり、チビははしゃいでおしゃべりしていたので、吐かずに峠越え。ものすごく気をつかって運転してくれたのでありがたかった。
クレマチスの丘に行って、倫子さんの写真展を見る。おじいちゃんがスーパーに行ったり、入院したりしている写真が切なかったけれど、花や地面を撮っても同じように「メランコリックで透明な切なさと残酷さ」が出るのが彼女の真骨頂だ。美術館全体とも合っていて、とてもいい写真展だった。ピッツェリアも石釜があり考えられないくらい本格的で、ものすごくおいしくって、八木さんもいっしょにみんなでおいしくお昼を食べて帰宅した。
旅はいいなあ、いろいろな人のいいところを無条件で見ることができて、とこの歳になって初めてちょっと旅の良さがわかってきた。遅いし!なんでも遅いのが自分の特徴だし。
2008.08.25

石葉のおかみさんと若だんなさんが親切なドライバーさんを手配してくださったので、チビは吐きながらもなんとか土肥に到着。今回は、母の骨折が治らず私たちも一泊だけ急遽来ることにした。土肥に行かないと夏が終わらないのだ!宿のみなさんがとても優しく迎えてくださったので、来てよかったと思った。
親や姉と三十五年間いっしょに泊まった部屋に三人だけってもっと淋しいかと思ったけれど、みんななんとか生きているし、チビは騒ぐし、陽子さんがいて嬉しいし、淡々と楽しんだ。
あじフライ定食を食べたり、柳にあいさつしたり、展望風呂に立ち寄ったり、かき氷をむりやり(雨なのに、寒いのに)食べたり、海に足をひたしたりして、やりとげた感あり。
2008.08.24

大雨の石葉へ。チビと陽子さんと。
大雨でもいいお宿だ。ごはんが多すぎずおいしいし、よけいなものが置いてないので、気持ちがいい。若だんなさんはよくがんばったと思う。彼の心の努力の軌跡が随所に見える。ごはんの品数を減らすときにどれだけ苦しい決断をして、よけいなものを入れず、質だけを保つか考えたのだろうな、とか。普通、どうしてもこれ以上はがんばれないとなって、大物(鍋物やおさしみのようなもの)を減らすときは、それを減らすだけではなく、米の質を落とすとかヨーグルトにかけるブルーベリージャムを減らすとか、できあいの一品でなんとか目をごまかそうとする、などをしてしまいそうになるはず。でも、いさぎよくばんと減らして、他のものの質をしっかり保っていこう、と彼は思ったのではないだろうか?他のあらゆる場所に彼の決断と線をひいたはっきりしたラインが感じられたし、そういう志があるところには人はついてくるものだと思う。お風呂に、よく見る営業的な字数が多いでかボトルシャンプーやリンスがないのも、目に嬉しい。
露天風呂に三人で傘をさして入って楽しかった。三人で入れるのもあと数年だね、と言ってにこにこしながら柿の木の下でくっついていた。
2008.08.23

「今日がいっちゃんに会える最後の日だと思って接しなさいよ!」と言ったら、チビはいっちゃんにきちんと接していた。やればできるんじゃないか&私もあまりの彼の生意気さにいつも怒った口調で話しかけていることに気づき、もう少しフラットに行こうと調整。まあ幼稚園が始まれば、自分の年齢の子と接することが多くなるので、大丈夫だろう。
近所のエステにふらりと行ったら、超絶技巧でびっくりした。四十過ぎたら週に二時間は自分の弱い体に投資すると決めていたので、いいところがいくつかあるのはほんとうに幸いだ。超近所のもう一件もメニューが違ってなかなかいい感じだし、豊洲にはいつもセントグレゴリーがあるし(遠いけど)、自由が丘にもいいところがあるし、エステ部門も体部門もラインナップは四年かけてやっといい感じにそろってきた。幹のところにロルフィングとここぺりがずっとあったのもほんとうに大きいし、体と心のマッチングに関しては完璧な安田さんがいるし、よいタイマッサージも受けられるし、リフレクソロジーも長年通っている上手なところにふらりと行けるし、ますます育児に仕事に燃えるぞという感じ。
2008.08.22

朝からはりきって出発し、逗子へ。
大野さんのおうちに集合して、舞さんも合流、寒いのでとにかくコーヒーでも、と「coya」へ観光しに行く。本で見た通りのすてきなお店だった。猫もフレンドリーでうらやましい。写真を撮らない、スリーエフの駐車場に停めない(すぐ停め直しました)などなどさまざまな掟を破って申し訳なく思いながらも、しっかりと楽しんだ。
そして海へ行き、ばりばりと泳いだと言いたいが、寒いのでちょっぴりだけ泳いだ。この夏最後の泳ぎになりそうだ。チビは大野母娘に砂に埋められ、かなり幸せそうだった。それからコスモミロスの見学、すてきなお店でガラス器を買うなどして、おうちで舞さんの作った大ごちそうをいただいた。みんな異国の料理みたいで、ものすごくおいしかった。大野さんのご主人や猫も帰ってきて、夢のような幸せなひとときを過ごした。愛のある家族の団らんにおじゃますることは、人類の喜びの中でもかなり大きいと思う。その家の歴史があり、重ねられてきたものがある空間で、みんな笑顔で食事をして、チビもとても嬉しかったと思う。楽しい会話を聞きながら安心してソファでうとうと寝る幸せを、私も知っていた。
あんなに果てしなくスピリチュアル&忙しい人なのに、家庭もしっかりと育くんできた、大野さんはやっぱりすごいなあと静かに尊敬の念を深めた。私も無理なく、しかしがんばっていこう。
  2008年08月 ページ: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7