2008.04.04

そして、昼間に耐えきれずとんこつラーメンを食べてしまい「食べちゃった」とメールしたら、あっちゃんから「私も…」とラーメンの写真入りのメールが来た。私もほんとうは写真を撮りたかったのだが、行列ができる店なので撮りにくかったのだ。気持ちが通じ合ってるわ。りかちゃんからは「私がこれまで食べたとんこつラーメンの数を全部足しても、あっちゃんとばなりんが午前中に食べたラーメンの量にも満たない」とメールが来たので「午前中のとんこつラーメンは、私たちにとってはカフェオレがわりだ」と返事しておいた。
藤谷くんの新刊「二都」中央公論新社から、おしぼりで鳥を作らせたら世界一の女、名倉さん担当で絶賛発売中!を買いにフィクショネスに行ったら、どうしても売ってくれなかった。くれるというのだ。太っ腹だ。なのでなるべく目立つように二軒ほど店を変え、背表紙を見せつけながら外で読み切った。
とてもよかった。いつもの藤谷人物たちがせいぞろいなのだが、お父さんの再婚した嫁さんの気持ち悪さといったら、もう鎌倉そのもの。若く不満がいっぱいな気持ちでこの人といたら、私もずるずるっとひきずりこまれそう。そこにぞくぞくして読んだ。そしてたいていは悪者になるこの世のありとあらゆる「気が強い変な女」が彼の世界ではいつだってヒロインなのである!そこがいちばん好きかもしれない。
タイマッサージに行き、ものすごく快調になった。リンクしたので、タイマッサージのうまい人にめぐりあいたいがどうしていいかわからない人は、予約して行ってみるといいと思います。安心できる人です。
夜ははりきって、鈴木慶一ライブ。ダブルケイイチが舞台にそろって、ぷりぷり、むちむちとしていてたまらない!
ふたりがなによりも楽しんでいて、クオリティの高いいいライブだった。
曽我部さんは普通のときは下北のお兄さんという感じなのに、ひとたび歌い出すと空気が変わり、ぐっと連れて行かれる。その連れて行かれる先があまりにも懐かしい場所でそこの空気はとても濃いのに自分にとっては世間よりもずっと生きやすく、いつでも「今の瞬間よ、過ぎないでくれ!」と思う。希有な才能だと思う。奈良くんの絵にどこかが似ている世界だ。
もしかすると、日本でロックに救われて育った人たちの夢の国なのかもしれない。
そしてそれはライブでしか見ることができない。彼はすばらしいCDをたくさん出しているけれど、ライブの思い出がぬりかさなって初めて詞と曲のほんとうのすごさが立ち上がってくるのだ。同じ時代に生きていてほんとうによかった。
2008.04.03

太極拳。あまりにむつかしくて笑うしかない。ほんとうに奥が深そうだ…。なのであまり深く考えないようにすることにする。こんなに深かったら、二十四式だけを一生やっている人がいっぱいいるのもよくわかる。しかも歳を取るほどうまかったりするのも。
終わったら気がめぐりすぎて異様な眠気が襲ってきて立っていられないほどだった。
夜はじゅんちゃんのおまねきで阿川でごはんを食べる。マスターは前よりも確実に料理の腕をあげていた。かなりおいしい。だからいつも混んでいる。あっちゃんとりかちゃんも急きょ参加。みんなで真剣に「どのくらい大食いできるか」「ラーメンだったらどんなときでも軽くいける」「私にはできないから、見てみたい、こんど私がお金を出すから目の前でラーメンを何杯も食べてみて」などを語り合った。おいしいものをいただきながらする別の食べ物の話って、最高(?)!
りかちゃんからいただいた、手作りの完璧な冷凍餃子を大切に持ちかえる。お弁当に入れちゃうもんね。
帰り道、駅まで行くあっちゃんといっしょにおいしい九州ラーメンの店の前を通り、寄っていこうかとふたりは一瞬本気で悩んだが、たらふく食べてみんなと別れたあとに、ふたりきりになったからってふらっとラーメン屋に寄ってしまう、それって、合コンの帰りにいきなりラブホに行ってしまうのと同じよ!いけないわ!節度あるおつきあいをしましょう!と別れる。
2008.04.02

英会話。全編英語で、真剣にケーキを作る。ちっとも知らない単語があってびっくりした。ふるいにかけるがsiftだなんて…知ってるか、みんなは。まじめに会話したのでとても充実した。マギさんはオープンで美しいので、気が楽だ。オープンでお人好しで美しく強く人に強制しない上に自足してて優しい仲間というのが数人いるけれど、はたから見たら、おめでたいんだろうなあ、私たち。でも束になれば強い。そう思う。お人好しで傷つくたびに、その人たちを思って強くなれる。
朝倉世界一先生の新刊が出ていて、アマゾンで購入したけど届くのを待つのが耐えきれずヤマニシくんにも買ってきてもらってしまった。「月はなんでも知っているかも」エンターブレイン刊だ。朝倉先生の全てが私のツボにはまりすぎる。私のかけがえのなかった子供時代にひっぱっていってくれる。もう大好きすぎてゲロ吐きそうだ!
2008.04.01

これはご本人との対談でみっちりと言うと思うが、森先生と仲良くなっていちばん私が学んだことは「人はいくつかのポイントをはずさずにしっかり意図して行動すれば、自分で決めたことをできる」ということだ。いろいろな人の思惑に流されやすい私は「そうは言ってもむつかしいよね…」なんて不安でいっぱいで生きてきたが、彼を見て「おお、そうかそこがポイントか」とはじめてわかったことがいくつもあった。いつも目からうろこが落ちるようなことをおっしゃるので、たいへん役立つ。私も五十になったら、後続をこういう気持ちにさせる発言ができる人生でいたい。口だけじゃなくて。
田口ランちゃんがブログで「恋空」について、かゆいところに手が届くような、胸がすくようなコメントをしていて、ああ、自分の持っていた気持ちはそうだったのかとわかった。ここでもやはり、人がリスクを負って書いてくれるそういうことに、人は目を覚まさせられる。
それから野ばらちゃんが「タイマ」でいろいろ思い切ったことを書いているのも、とてもよかった。彼自身であるだけで苦しんできた彼、快びも百倍であってほしい。十五年以上前に心斎橋でいっしょに定食を食べたときから、ずっと心は友達だ。こんなにも趣味が違うのに(笑)!
夜は文藝春秋の引き継ぎ会。いつも賢い丹羽くんが実務の新担当。お目付役は森くんのまま。新婚さん&去っていく石井さん、せっかく仲良くなったのに残念だ。
平尾さんがいっぱい面白い話をしてくださった。ヒロチンコさんといつも言うことは「上司に平尾さんがいるんだったら、会社で働いてもいいよね〜!」だ。
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