2008.04.19

神蔵ちゃんのソロダンスの舞台を観に、明大前に行く。
事故にあったと聞いて心配していたのだが、ひざをうまくかばって踊っていたので、事故の痕跡がわからなかったほどだ。さすがだと思った。はじめの十分間くらいがいちばんすばらしかった。これまでにない要素を打ち出していて、新鮮だった。きっとあれを突きつめていくとまた新しい世界が始まるのだろう。
キッドアイラックアートホールの地下にある喫茶店がなんとなく「どうぶつの森」の喫茶店に似ているな、と思っていたら、陽子さんも全く同じことを考えていたのでおかしかった。
陽子「どうしよう、ほんとにゲームで頭がいっぱい…」
家に帰ったら、チビがゲームの中のその喫茶店でライブを観ていた。シュールな日々だ。
実名がわかる悪口ってのは書かないことにしているけど、自戒の気持ちも含めて、まあ単におもろいので書くと、今回の「オーラの泉」に出てきた俳優さん、前に新幹線で彼の席からマネージャーがやってきて、狂ったようにうちのチビに「いいかげんに静かにしてください!さっきからどれだけみんなが迷惑してるかわかってるんですか!」と怒鳴り散らしたときの人である。マネージャーは例えば「前もって普通の声で注意して、まだ変わらないから怒鳴った」とかいうことは一切なくいきなりで、時間帯も普通に夜10時くらい。そいつの怒鳴り声のうるささといったら、別に人の席に出かけていったわけではなく、席についたままで昼間なら普通の声くらいできゃっきゃ笑っていたチビの倍くらいだった。それでも夜だから少し申し訳ないと思ってあやまったけれど、彼の怒りはおさまらず、その俳優さんもそれを黙って見ていた。百歩ゆずってまあその人がマネージャーに「黙らせろ」と頼んだのではないとしよう。でも…インドの子供たちと仲良く撮った写真を見せたり、息子さんを連れてインドに行って、子供は大らかに育てるべきだという話などしていたので「へ〜!そ〜ですかい」と思わずにはいられなかった。
まあこういうのを、どっちが悪いとかではなくて、ほんとうに巡り合わせが悪いとか運が悪いとかお互いに言うのだと思うけれど。向こうは向こうでへとへとに疲れていて寝たくて、うちのチビの声が百倍大きく聞こえたということは充分ありうるのだ。とにかく私はどんないい話聞いても、一生あの人の印象変わらないと思う。
2008.04.18

蝶々さんと坂本龍一さんと、ものすごく濃い「ラブコト」鼎談。
坂本さんはずいぶん優しくなられていて、じんときた。昔はいつも触ると切れそうな感じだった。その大きさ豊かさ、不思議なユーモアが最近の坂本さんの音楽にたっぷりとにじみ出ていると思う。空さんは変わらず完璧な美人だった。いつも「完璧な美人」という言葉を聞くたびに空さんを思い出すのだ。内面的にも完璧に美人で、背が高くないところが自分的には最高にツボで、会えただけで得した気持ちになる。初めて会ったときからずっと、無条件で応援している女性のひとりだ。
昔ライブを観たもりばやしさんまでいてかなり動揺した。「これは、あの、みほさんだよね、ええと、そうだよね」と記憶がどぎまぎしている感じが続いた。変わらずにキュートできれいですっきりしていて嬉しかった。
その場にはいろいろな衣装をつけた、いっしょに映りこんでくれるきれいな人たちもいて祭りのようで楽しかった。センスあふれる信藤三雄さんが優しく厳しく美しく撮影をしていたので、きっといい本になるだろうと確信。時代の気持ちがいっぱいで、絶対に買いの本だ。
打ち上げご飯の会では蝶々さんのトークが炸裂、ヒロチンコさんの乳首まで鑑定してくれた。
蝶々「ねえねえ、ヒロチンコ!芸能人で好きだったのはだれなの!」
ヒロチンコ「たきがわゆみ…」
みなあらゆる意味であらゆる角度から「う〜ん」と言い、場がしーんとなった。
蝶々さんのサイキックぶりといったら、もう他の追随をゆるさない域に。その男気と頼りがいといったら、だれもかなわない。それからイメージを他人にわからせる、喚起力がものすごい。いろいろな映像が彼女の言葉といっしょに動き出す感じ。彼女もやっぱり無条件で応援している女性のひとりだ。きっとなにがあっても「この人がそれをしたなら、それにはちゃんと理由があるに違いない」と思うし、嫌いになることはないだろう。
みほさんのおうちに寄ってゴールデンレトリバー欲をたっぷり満たし、ちょっとおしゃべりして帰る。意外にご近所さんでびっくりした。
ゴールデンにしかない感触、匂い、ボールの取り方、寝転び方、なめ方などがあり、それは全くラブ子と変わりない。細部まで思い出せて懐かしさで胸がいっぱい。それでも「ああ、この子たちはラブ子ではないんだね」と心底思う。そりゃそうだ。でも、今でも深く落ち込んでいるときなどは「ラブ子にもう会えない人生なんて、生きていても意味ないな」とたまに思うくらいなので、こうやって時間をかけてひとつひとつ納得していくのがいいのだなあと感じる。
2008.04.17

フラへ。
クリ先生が黒々として帰っていらして、タヒチの人がゲストで来ているのかと思って一瞬びっくりした。クリ先生が踊り出すと自分の中の空気も連動してはじめて動く、長年それだけを教わってきたのだ、とあらためて思った。
腰がちょっとよくなっていたので、大きな動きをするときはおっかなびっくりだがなんとかついていく。無理をするときって体のどこかに必ず力が入ってるから、抜くことにいっしょうけんめいになるという矛盾のある努力。でもとっても大切なこと。一方体調の悪いちはるさんは「私なんて完璧に気配を消して後ろが透けて見えるほどになれますよ」と自慢?していた。うらやましい技だ…。
寒いし雨だしいやだなあと思っていたけれど、いつものお店でみんなとごはんを食べたらあたたまってすっかり元気になった。体を動かすのはいいものだなあと思う。
2008.04.16

ここぺりに行ったら、三時間寝っぱなし記録を作ってしまった。
魔法のように深く深く眠って、目が覚めたら、このところの家にいつかない生活で自分の表面を覆っていたあわただしさとか緊張が取れて、眠くてしかたないゆるんだ状態になった。ありがたや〜!
マリコさんにも会えてちょっとおしゃべりできたので嬉しかった。マリコさんに会うたびに「こんな頼もしい助産師のマリコさんがいるなら、もっと若いうちにいっぱい子供産めばよかったずら」と思ってしまう。
あの人たち、あんなにすごい実力を持っているのにさりげなく暮らしていてほんとうにすごいなあ、と毎回感心してしまう。人は生きたいように生きていいんだなとあらためて思うのだった。
帰宅して肉抜きゴーヤチャンプルを作り、ほぐし鮭(激うま!)とうこぎ(姉からもらった)の混ぜご飯を作り、みなでぱくぱく食べた。ヤマニシくんから鬼太郎と鉄コン筋クリートのTシャツをもらったので並べてにやにやしながら、渡辺くんからもらったロブションの自伝を読みフランス食の高カロリーさにどきどきしつつ、早寝した。なかなかよい環境の早寝である。
チビと二回だけ対戦したWiiのマリオカートのハンドルであるが、なんとも言えない微妙な大きさである。ハンドルのような、違うような、とにかくしみじみと見てしまう大きさだ。
2008.04.15

取材の一日。
いろいろなインタビュアーの人が来て、質問もまちまちで、面白い。
瀧さんは「絶対読者」なのでどきどきする。今回の小説の元ネタが「悪魔とダニエル・ジョンストン」なのを一発で当てたので、さすがだなあと思う。
いつも美しい人々を撮っているおしゃれなフォトグラファー富永さんにこのむっちり中年を二回も撮らせるのは申し訳ナイス!と思いながら撮影もしていただき、どんどんインタビューをこなした。
空腹でだんだん怒り出した普段は温厚な渡辺くんと昼飯食ってない飢えたデブの私はりさっぴにあたたかく見守られながら「もうすぐだ、あとちょっとでたどりつく」と雪山で遭難しそうな人たちくらいの切実さで中公の近所のおいしいレストランにかけこんだ。白いアスパラのコース、最高においしかった。季節のものをいただくのって、独特の感慨がある。
名倉さんが寄ってくれたので「どうぶつの森」の話をしていたら、あまりにもライブに感動してCDとたけけミュージックを買ってしまい、ipodに入れて聞いてみてものすごく後悔した人が自分以外にいたということにとってもほっとした。まさかいるとは思わなかった!
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