2008.04.25

朝、りさっぴが運転していたらチビが「ピーチ姫が運転している」と言っていたが、確かにりさっぴはピーチ姫に似ている…ああ、マリオカートのやりすぎだ。あんなふうに高速から落ちたらいやだなあ。
おじぃこと垂見健吾さんがやっている、沖縄の古い写真を記録として保存するNPOの会のイベントにちょっとだけゲストとして参加すべく、一泊出張。もっと長くいることにすればよかった、予想外に前後の予定がずれたのに!でも月曜日幼稚園がないのを知ったときは、すでに沖縄であった…遅し。
「一泊をエンジョイ」方向に気持ちを切り替え、古浦くんとまりちゃんとごんちゃんといっしょに天ぷらを食べに市場に行き、そのあと瀬長島に海を見に行く。チビといっちゃんが楽しそうに海で遊んでいてかわいかった。チビはいっちゃんが朝からずっといるのが嬉しくてしかたないらしい。
それからおじぃと合流してうりずんへ。土屋さんのモテモテ笑顔を見ながら、おいしいごはんを食べる。キュート&賢くこちらもいつもモテモテの山里センセが合流し、みんなで楽しくしゃべる。
二次会はロッキング・オンを退職されて沖縄で結婚している長嶺さん(旧姓林さん)のお店「カラカラとちぶぐゎー」にわくわくしながら行った。林さんの文章をずっと読んできて、読者のひとりとして彼女の幸せを必要以上に願ってきた私、林さんがもしかして担当になるか?という時期、私は子宮筋腫などでひどく体調を崩して新潮社の専属になっていたので、ちょうどロッキング・オンを離れていたのだった。でもそのあとも何回かいっしょにお仕事して、楽しかった思い出が残っている。
偶然に林さんのご主人は山里センセの優秀な元教え子だったので、びっくりした。彼を見て山里センセが急にぴしっとした頼れる教授の顔になったので、ああ、この人は先生としていい先生なんだなあと思った。
幸せそうにてきぱき働く林さんを見て、ちょっと泣けそうになってしまった。
いっちゃんといっしょに遊んでいられて嬉しかったチビがずっとはしゃいで二時まで起きてパンを食べながら「夜中のデザートは最高なんですよ」とか言っているので、必死に寝かしつけていたら、やっと眠るその直前に「この瞬間を待っていたんですよ」と言っていた。実は眠かったんだな…。
2008.04.24

このところの木曜日の雨が降る率、高すぎだ。
くやしくてプールに行ってしまった。寒かった!バカみたい。
そして疲れて爆睡してしまい、一日が終わってしまった。
寝る前にチビが「ママ…さっき言い忘れたことがある」というので、なに?と聞いたら「オハナちゃんのウンチがチビちゃんのおもちゃの部屋に落ちていました」と言っていた。うわあ!
ちょっと教訓的な短い言葉が白いところに書いてあって薄い本、たいていあまり好きではないのだが、きつかわゆきおさんの本はものすごくよかった。そういう本は読み終わって異様な活気とか新しい考えの芽生えや同じことを言いたかったという気持ちが残ってほしいと思うんだけれど、みごとにそうだった。
そして同じバジリコから出ている田口ランディさんの対談集、ご本人を知っている私は特に宮台さんとの対談が最高に面白かった。互いの個性、一歩もゆずらず、しかもふたりともなんかちょっとかわいい。内田樹さんとの対談も目からうろこだった。合気道は時間を割る、というところで今までどうしてもわからなかったことがすぱんとわかった。
2008.04.22

ウィリアム・レーネンさんに会いにいった。
十年ぶりくらいに会うのに、さっき別れたような感じだった。彼は交通事故の後遺症で足が悪くなっていたが、でも命があってほんとうによかったと思う。会うなりずばりずばりと私の状態を言い当てるので、ただ会いにいっただけなのにお金を払いたくなるほどだった。もちろん個人セッションは来日のたびに枠があるし、ウェブコムでのセッションもあるので、興味のある人は受けてみるといいと思う。実力は保証するし、はっと目が覚める感じがあるのに、真に優しい言葉を聞くことができる。
日本のエージェントをやっている伊藤さんも考えられないくらい頭がいい&仕事ができる&通訳がとても自然でうまかったので、英語であるというストレスをあまり感じずによい時間を過ごし、別れたときにはものすごく気持ちが前向きになっていた。
前向きになりすぎて小林さんの笑った顔が見たくなり、バーニーズまで歩いていってバカほどアクセサリーを買ってしまった…。激動の日々である(?)。
2008.04.21

ヒロチンコさんといっしょにオフ日にして、チビと朝ご飯を食べに行ったり、ストーンマッサージを受けにいったりする。少ししか時間がなかったけれど、気持ちはゆっくりできたし、両親そろっていたのでチビも喜んでいた。それでも夜は忙しくてあやまりながら仕事にかかっていたら、
チビ「朝ずっといっしょだったし、今もいっしょだから、ごめんなさいと言わないで。今日は淋しくないです」
と言われた。そうですか…すみませんねえ、いつも忙しくて。こういうとき、ほんとうに今しかないから仕事は減らそうと思うのだ。
夜になって押井監督との対談のゲラが出てきたので見ると、ほとんど60%くらいが自分の言ってないことでできていて、びっくりした。「言ってないことが自分の発言だとされている対談」これまでの最高ねつ造率はは40%くらいだったから(笑)。でも映画のプロモに名前を貸したと思って、よしとする。
ただ、私があたかももう脚本を読んだような感じに書いてあったので、そこだけはやらせです、と私のファンの人だけにはうそをつきたくないので言っておこうと思う。「ちっ、森先生とできてるからって脚本までもう読ませてもらってやがる」という気持ちになる人もいるだろうしね(できてません、残念ながら押井監督とも…ああ、渡辺くんとも!)。なにより大事なのは、脚本も0号も初号も、原作者とスタッフと監督のものだということだ。私は昔からそういうのに立ち入るのが好きではないのだ。原さんのライブのリハや楽屋に行くのもためらうほどだといったら、どのくらいの程度か伝わるだろうか。いつだってふらりとその場にいた客みたいな気持ちでいたいのだ。ただより高いものはないのだ。
だからもしも映画についての対談だったら見せてもらったかもしれないが、森先生についての対談なので、見ないでのぞんだ。そのほうがいいと思ったから。
ちなみに映画はほんとうに良さそうなので、対談の内容には問題ありません、念のため。
2008.04.20

チビの幼稚園の祭り。陽子さんや関さん姉妹も華麗に遊びに来てくれたし、パパも途中までいたし、みんなで売り子さんをしばらくしたりして、あまり役に立たないながらもちょっと参加したので満足して、緑道でおかしを食べたりビールを飲んだり犬と遊んだりして、ちょっとしたピクニックを楽しむ。
関さんが帰って行ったら、チビが淋しがって追いかけて行って胸キュンだった。
それから同じクラスの子たちの妹弟がベビーカーで来ていたら、新生児のプロであるマリコさんが通り過ぎるときに一瞬ですかさず各ポイントをチェックして、うん、とうなずき去って行ったのがかっこよかった。
ハンパな時間になってしまったので、福引きをしてチビが千円当てて、そのお金を使って喫茶店でだらだらとゲームをしたり読書をしたりして、パパを待ったのがまたよい感じだった。
晴れた自由が丘はのんびりムードで、お買い物の人もたくさん、下北沢よりもずっと妊婦、子供率が高く少し気が楽。なんだか旅行のような一日であった。
「荻野目慶子、しょこたん、麻生久美子、土屋アンナ、広田レオナ」という超濃厚な人たちの変な話をインタビューしている本を書店で見つけて、立ち読みが止まらなくなって買った。インタビュアーの吉田さんは「変な女界の後藤繁雄」だなあ!
特に広田さんがすごすぎる。今生きているのが不思議なくらいだ。その後、松井冬子さんの番組まで見たので「美しい形に生まれつきすぎた」ことのリスクについて思わず考えてしまった。
松井さんは、子供みたいにぽかんとした性格にあのルックスっていうのは、神のいたずらというか、描くしか生きようがないではないか。あまりに美しすぎて、そばにいる人が全員男女問わず、いるだけでセクハラになってしまうのだ。ということは他人といる限り安らぎのない人生ということで、それでは絵の中に安らぐしかない。
上野千鶴子さんがきっぱりと「人は不幸になるために生まれてきたんじゃない、幸せになったあなたの絵を見たい」と言ったのに感動した。これは同性にしか言えず(男が言うと、全員が『俺のところに来い』の意になってしまう)、しかもなかなか本気では言ってあげられないことだと思うけれど、彼女は厳しく論評しながらも愛をもってそう言っていた。松井さんにも届いたと思う。すばらしい瞬間だった。
  2008年04月 ページ: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6