2008.02.08

チビの誕生日。五歳…!
人生でいちばん幸せで、そしていろんなことがあった五年間だった。
おかげでベンツの種類も覚えたし、ウルトラシリーズはほとんど制覇したし、仮面ライダーにもくわしくなった。マリオとピーチ姫のゆがんだ愛も学んだ。ありがとう、チビラくん。君がいるだけで、生きていける。
朝からチビも行けてデザートがまともなピッツェリアを検索しまくって、目が痛くなる。結局吉祥寺東急の上に決めた。ゲームソフトのある量販店がそばにないとだめだったので、新宿か吉祥寺に限られてしまった。おもちゃ売り場に行っても決めたものをもういちど見てきちんと決めたらもうがつがつしないチビを見て、やはり野口先生の「自分でしっかり選んだものを制限なく買ってあげ続ければ、子供はがつがつしなくなる」という説は正しかったと思った。子供は値段では見ない。四十円のお菓子で大満足の日もある。お金の価値観で大人があれこれ口出しをするから、抑制された不満で高いものが欲しくなるのだ。むちゃくちゃな値段のものをほしがったら「ママ、今日はそんなにおさいふにお金が入っていないんだ。しばらく考えて、ほんとうにまだほしかったらまたいっしょに方法を考えよう」と説明すると通じる。大人よりも立派だ。通じない子がいるとしたら、それまでの積み重ねで通じないのだから、あやまってそこからまた積み上げていくしかない。
モトヤさんでカフェモカを飲んで、体をあたためた。ヨドバシの下にモトヤさんがあるのは最高の考えだと思う。
サバティーニ、かなりイタリアに近くそこそこおいしかったし、いちばん優れた給仕さんが偶然チビと同じお誕生日だったので、嬉しい雰囲気だった。もうこの感じの世の中になってきたらきれいごとを言わず、日本はもはやチップ制を導入したほうがいいなといつも思う。一生カフェで働きたい人、ネイルサロンで働きたい人などがたくさん出てきたので、その人たちが目に見える形で自分のサービスのよさを知るために。
日本人は昔は目に見えないものを、上司とか社会が評価して最後には給料をあげるみたいなシステムがとってもよくできていたみたいだけれど、今はそうでもないから。
2008.02.07

一日中、眠くてなにをしているのか全然わからない。どうやってお弁当が作られ、スープが作られ、ごはんがたかれたのか覚えていない。その上私はデパートに行ってランチを食べたり、ソフトバンクでプランを変える手続きまでしている。なのに、覚えていない。夕方少し目が覚めたらいっちゃんが家の中にいて幸せになった。
だが、フラには出かけて行った。遅刻したくないのだが、どうしようもない、このところの忙しさだ。でもそんなに遅刻しなかった。さらに全く覚えていないもしくは習っていない(それはもちろん産休したりものおぼえが悪い自分が悪いのだが)曲を、何回踊ってもできるようになるはずがないので、今年習った分だけ、確実に覚えていこうと思った。引っ越しを控えたあっちゃんがその勢いのせいかいつにも増して美人さんだった。あっちゃんの今住んでいる場所、今だから言えるが、とても奇妙なそして不吉な場所なのである。だから引っ越しはすごくいいと思う。彼女の全身がそれを知っている感があった。
森先生がブログの日記で「霊魂もウルトラマンも同じくらいの確率で存在しないと思う」というようなことを書いてらした。私は、大まじめに、どちらも同じくらいの確率で存在していると思っている。ちょっと形は違うだろうし、説明も自分なりにはできるんだけれど、かといってちっとも論争気分にならない。見ているものが違いすぎるとお互いを尊重してかえってお友達でいられるという珍しい例だと思う。そして相手を尊重しすぎていると、これまでの経験上対談とかしても、ただうなずくばかりで全然面白くない。だから私は森先生と公の仕事をほとんどしないのだな。
それと似たようなことで、ダライラマ様と対談する人はだれもが彼の人としての品格に圧倒されて、はじめから「教えをこう」形になるか、異様に親しげになってお互いが楽しくなるだけか、「あなたが偉いなんて思ってない」という変に対等風になるかでちっとも面白くない。てるちゃんは別の意味で面白かったけど。しかしダライラマ様は科学者になりたかった人なので、科学者と話すときだけほんとうに対等になる。彼が正確に相手の位置まで降りてくるのだろうと思う。
2008.02.06

雪。はじめあられのまん丸のが降ってきて、ぽんぽんはねていた。雪しか知らないゼリちゃんが「これはなんだ!」と驚いて飛び回っていた。
朝、銀行に行ったので帰りはカフェに寄って朝ご飯を食べながら読書をした。ちょっと珍しい行動を取ったときのこの幸せ感、たまりません。TM瞑想の資料という角度からのデヴィッド・リンチのインタビュー本。あまりにもすばらしくて読むのが惜しくて、一行ずつかみしめながら読んだ。前から大好きだしすばらしい人だと思っていたが、ここまですばらしいとは思っていなかった。
行動しすぎて、夕方シフォンケーキを作ったところで燃え尽きてしまった。オーガニック界に生きる私としてはサラダ油を持っていないし、ショートニング(これはシフォンケーキには関係ないけど)なんてもってのほかなので、ぶどうオイルとか全粒粉を使いながら作った。でもお菓子作りはほんとうにへたくそ。悲しいくらい。甘いものに対する愛情のなさがつい出てしまう。いちばんの失敗は卵白に少しだけ卵黄が混入してしまったことだった。それでもう固いメレンゲになりゃしない。
なのでごはんを作る気力がなくなってヤマニシくんとタイ料理屋さんに行ったら、チビがはしゃいで大騒ぎしてまるであばれる酔っぱらい。お店の人に驚かれるほど。もうすぐ五歳、大丈夫だろうか。いい人たちだったので「今日のチビちゃんすごかったね〜」と言われただけで、ほんとうによかった。冷や汗が出るようなはしゃぎぶりだった。
2008.02.05

安田隆さんのところへ遊びに行く。
全然横浜の全体像がわからず第三京浜を使って二時間くらいかかるとふんでいたら、高速も使わず三十分でついてしまったのでびっくりした!横浜というよりもほとんど川崎だった。
いっしょに行こうと言って美香ちゃんと十年ぶりくらいに会う。美香ちゃんは途中大病したり離婚したりたいへんだったけれど、ちっとも人をねたまないしやつあたりもしない。いやなものをはっきりといやと言い、好きなものにはだれよりも優しい人だ。昔から背がすらりとしていてモデルみたいな美人だったけれど、前よりもずっと静かに輝いていてとてもきれいだった。足を骨折したと言って松葉杖で来たけれど、骨折したなんて知らせを聞いていなかったのでびっくりした。痛くないし!とにこにこしていてなんだか男らしい…!
遊びに行ったとは言っても彼は体と心のプロなので、ふたりで体の調子を見てもらったり、いろいろな質問をしたりして充実した時間を過ごした。安田さんがどれだけ気をつかってくれたか、優しかったかということと全く関係なく、なんとなく自分がゆるされている感じ、自分でいていい感じ、そういうのが彼のいる空間全てから感じられて、こういうことってものすごく伝わるんだな、としみじみ思った。人の器の大きさというか。
でもそんな偉大な安田さんに背景を指定しまくってシャッターを押してもらったり、F&Fでかごを持ってもらったり、甘え放題。しかも駅前が世田谷区よりもずっと都会だったので浮かれて無印に行ったりますのすしを買ったりして帰った。
2008.02.04

チビをお迎えに行った後で、たまにはとヒロチンコさんにスパのコースをおごる。
並んで海を見ていたら、旅行に来たような気分になった。でも場所は豊洲であった。
ちょっとファミレス風のところでバターたっぷりの晩ご飯をおいしくいただいたら、ヒロチンコさんは帰り道で、私は夜のうちにもうわけのわからないできものができて、足が通風っぽく痛くなった。ふたりとも添加物に敏感な体になっているのだけれど、これを進化と呼ぶべきか弱っちいと思うべきなのか、さっぱりわからない。
でもヒロチンコさんのパパはこのあいだ「うちに泊まっただけでほこりでアレルギーになるなんて言うからね、まったくすっかり弱くなってしまって…乾布摩擦をしたらどうだ?」と簡単に結論を出していた。
この場合は人ごとなのでほほえんで「そうだよ、ヒロチンコさん乾布摩擦をしたら?朝、外で、はだかで」と合いの手を入れておいた。
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