2008.02.29

押井監督と対談。映画を創っている最中の彼はいつにも増して冴えていて、軽くて、頭の回転が速くてかっこよすぎる。面白い話を聞きすぎて具合が悪くなりそうだった。こんなこと聞いてしまっていいのだろうか?というような話ばかりだった。私はただうなずく係であったが…。対談とは言えないけど。でも面白ければいいんじゃ!
監督と作家の違い、大人と子供の違いの話なんてもう最高だった。あとアニメの濡れ場の話とか!
彼の周りに自然に人が集まり、彼の智慧からすごい作品群ができ、みながそれを助けたいと思う、その成り立ちがよくわかった。昔から彼はそうだったのだろう。努力というのは確かに存在するしいつのまにかしてしまっているものだけれど、とにかく自然さというのは大事だと思う。流れというか。
私にももちろん不毛な時代はあったわけだから、才能が全てだとか、すんなりいかなくちゃだめとは思っていない。ただ、とにかく創る仕事とか人前に出る仕事って、なろうとしてなるものではなく、周りの人が「見せて」と望んでいる輪ができて、それが広がっていって、いつのまになるのではないだろうか。本人は絶え間なくやり続けていろいろクリアしているうちに話が大きくなっていた、というような。
押井監督の場合は明らかに大きな流れが彼を監督に押し流していったのだと思う。熱狂的なファンがいるし、きっとすごいカリスマなんだわと思っていたら、ほんとうにそうだった。私もすっかり彼のファンになり、作品もいっそう好きになった。すごい人に会うと、自分があたたかく包まれている感じがする。
夜は原さんのライブ。お母さまが亡くなったことにみんながあえてふれず、でもバンドの人もお客さんもすごくあたたかい気持ちで応援している、そんな感じだった。歌詞を間違えなかったことで、彼がいかにはりつめているかがわかった。体に力が入らない、きつくて詞と曲に心が乗せられない、でも集中してよいライブにしようとしているのが伝わってきた。一曲一曲を流さずに大事に歌っていて、確かによいライブだった。
てるちゃんの家にどろぼうが入り、刑事さんが「窓から入ってきた土足の足跡といっしょに、もう一つ玄関からも土足の足跡が見つかっています、単独犯なのにいったいどういうことだかわかりませんが」と言い、てるちゃんが「それはいつも忘れ物を土足で取りに帰って来る私の足跡です」と言った話、最高だった。転んでもただでは起きないなあ!
ヒロチンコさんと加藤さんとハルタさんというものすごく珍しい組み合わせでごはんを食べて帰った。なんか懐かしくて楽しくてにこにこしてしまった。
2008.02.28

チビを迎えにいって幼稚園の玄関で抱き合って「会いたかったよう!」と言い合ってチュウをしていたらヒロチンコさんが「やってなさい」とあきれていた。
私の頭痛に同情した関さんが、渾身のマッサージをしてくださった。そうしたら頭痛がやっと抜けて行った。あまりにも頭の周辺がかたいので驚いてすごく長い時間をかけてほぐしてくれた。ありがたいことであった。その気持ちだけでもう治りそうだった。
おそるべし液体ゼオライト。しかしこれがなにかであることは確かである。というのも、これを飲んでいると酒が飲めない。ビール一本でもう徹夜で飲んだくらいの状態になる。あとたくさん食べられない。少し食べ過ぎるともう牛丼六杯くらい食べた感じになる。すごく面白いのでしばらく人体実験をしていたいと思う。
のたうちまわりながら人体実験をしているそんな私にヒロチンコさんが「頼むからなんでもとりすぎないで〜、適量にして〜!」と心の叫びをもらしていた。彼の人生、こんな変ないろいろに関わって気の毒なのか、よかったのか…。
2008.02.27

風邪がぶりかえして頭が割れそうな頭痛&発熱。
一日はいずるように過ごした。全くもうこの風邪にはまいったね。一ヶ月ほとんどひいてるもん。でもパンがおいしく焼けたのでお弁当にぐいぐいとつめこんでチビは幼稚園へ。
それでも英会話に行ったら、バーニーさんが「帽子をかぶらなければコートをいくら着ても意味はない、だって頭から体熱の四十%は出て行ってしまうから」と言うので、そうか〜、フードじゃだめ?と言ったら、フードは視界が悪くなりしょっちゅう取るから意味ないと言っていた。確かにそんな気がしてきたので、冬は帽子をかぶろう。もう今年は遅いけれど。マギさんがいたわってくれたのでそれだけで風邪も吹き飛びそうだった。英語もなんとかちゃんと勉強した。
時間はもういっぱいいっぱいだったけれど、ヤマニシくんがもう少しいてくれるというので、リフレクソロジーにちょっと寄れた。今までに見たことがない足の状態ですね、と言われて深くうなずく。むくみでもないし凝りでもない、変なふくらみかたをしている。
帰ってからがんばってもちを作り、できたてを丸めてみんなで食べた。
チビが、もちつきをしている機械を見て「おもちがぽーんと出ちゃいそうだね!」と言っていておかしかった。確かに、ふたがあいているのですごいスリル。犬も首を突っ込んで食べちゃいそう。そういえばチビは今朝起こすときにパジャマがずれて背中を出していたので「背中が出ているよ!」と言ってシャツを入れたら、寝ぼけながら「出ていても!」とだけ言っていたのでおかしかった。出ていてもいいんだ、ってことだろうか。
2008.02.26

税理士さんと打ち合わせ。
「よしよし、もう、あなたにはなにを説明してもきっとむだだから考えなくっていいんですよ、でもあなたのために全力をつくしています」という感じがありがたく、泣かせました。
その後はチビのお迎えに行き、そのまま歯医者さんへ。
「もうママはついていなくていい、チビちゃんだけで大丈夫」
とチビが自ら言うので、診察室で押さえていなくてよくなった。すっごく嬉しかった。そして彼はひとりで治療を受け、麻酔もし、神経もとり、泣かずに一回で治療を終えた。さすが五歳だ!やっぱりおしめを取るのをせかすのはよそうと思った。ここは各家庭にいろいろなこだわりや方針がある問題だけれど、この子は自分で納得しないとやめないタイプ。乳をやめるときも自己申告だった。見極めたら、あとは信じることだけだ。
夜はいつもすてきな石原さん、いつもかしこくかわいい壺井ちゃんとグットドール・アッキアーノへ行く。シェフが腕を上げていてかなりおいしかった。大都会の真ん中にあるのにどこか素朴なお店で、そこがいいところだからにぎわっているのだろう。いやがるシェフを押さえつけてぎゅうとハグして、宇都宮餃子はみんみん派だという給仕さんをあしざまにののしり、帰りにりさっぴの家のおびえる子犬をさんざんもてあそび、暴虐のかぎりをつくしてから満腹で帰宅した。子犬ちゃんが最後にはちょっとなついてくれたので嬉しかった。
2008.02.25

旅のお礼に無料でしてくれるというので、オーラソーマのマッサージを受けに、いとこのたづちゃんの家に行く。はじめ間違って裏のおばあさんの家に行ってしまった…。その路地には似た建物がいっぱいなのだ。たづちゃんは一階の広い空間をひとりで使っているが二階は三部屋あって、それぞれにおやじが三人住んでいるそうだ。古い家なのでおやじのいびきやおならまで聞こえてきて、おやじと暮らしているようだと言っていた。
たづ「まあ地震が来ても上からはおやじが落ちてくるだけだろう、おやじたちの部屋にはものも少なそうだし」
変わった安心感である…。
たづちゃんの家でまったりとたづちゃんのおいしいスープを飲みながら、ヒロチンコさんとりさっぴと私で順番にマッサージを受けたり、うたた寝したりして、ハッピーな時間を過ごした。たづちゃんはお誕生日だったのでなんでもおごってあげるよと言うと、ためらいなく「肉!」と言ったので、よしながふみさんの名著にも出てくる阿佐ヶ谷の「太田家」に行った。肉は最高においしく、自家製のたれもばつぐんだったけれど、お誕生日のディナーにあのしぶい店を選ぶたづちゃんがいちばんすてき!
お誕生日プレゼントには大麻堂で買ったキャンドルジュンさんのすてきなろうそくと、ガンジャマンになれるすてきなマフラーをあげた。ろうそくはつけたらさすがにとてもきれいであった。たづちゃんの会社の社長はキャンドルジュンさんと親しいようで会社主催のライブでジュンさんがDJもやっている。共通の話題だねえと言いながらしゃべっていて、「女子としては、もしもこのきれいなキャンドルにアロマオイルが入っていて香りもあったら文句ないんだけれどねえ」という話になった。
たづ「でも、そんな注文だしたら、また引きこもっちまう!」
この毒舌…、血のつながりを感じずにはおれない。
  2008年02月 ページ: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6