2007.12.05

朝八時からカルサイネイザン。つまり生殖器マッサージ。はじめは腹部のマッサージを受け、最終的にはびしっと 手袋をした手で思い切り指をつっこまれた。少しもエロくなく、プロな感じ。腰のいつも痛いところに電気が走った。私の腰痛はやはり子宮と腎臓の問題が大き かったのだな。
そしてついに腸内洗浄。しかし、アメリカで受けたのと違い水量が弱く、超絶技巧のマッサージおばさんがついていたので、苦しみながらもなんとか終える。そのあとキレート剤とビタミンの点滴。体中が笑えるくらいにビタミンくさくなった。
チビは一日中陽子さんとりさっぴといられるのでものすごくごきげんで自然の中でなぜかしんちゃんのゲームをやりつづけていた。
今日はタクシーをチャーターして王様の誕生日にわく町中へ。火のついた灯籠が天高く登って行く美しいようすを幸せに眺めた。でもあれっていつか落ちてくるんだよね、と思っていたら、やっぱり落ちてきて火事になるんだって…。でも続けている。ううむ。
タイの王様はすばらしい人で、ボート創りやジャズの演奏などとにかくなんでもできるらしい。それから仕事のない人に仕事をあげるよい政治をしているそう だ。国民にほんとうに愛され、みな心から誕生を祝って黄色いシャツを着ている感じがうらやましいほどだ。澤くんに聞いた話だと、王様が病気になると、もっ と死にそうなおばあさんたちが道で倒れながらも王宮前に並び、王様の無事を祈っていてそっちのほうがよほど心配な感じらしい。
健ちゃん御用達のものすごくおいしいチェンマイカレーを食べて、鶏の唐揚げを食べた瞬間に突然自分が復活したのでおかしかった。目が急に見えるようになり、だるさが抜けて頭がはっきりした。腸内洗浄で空腹過ぎたらしい。
王様の誕生日なのでビールがないから、締めは外国人向けのお店でビールやワインを飲んで、大満足。
2007.12.04

寒い!寒くて夫婦そろって朝は寝ている子供で暖をとった。
太極拳や気功があるというので行ってみたら、ここで独自に開発された独自の気功であった。なんとも言えない内容である。でも体が温まった。
八時から採血、コンサルテーションをそれぞれがやる。今日からは健康三昧だ。自分の血のどろどろさにいちおう驚くけれど、実はそんなにひどくはなかった。 たづちゃんは健康そのもので、なんでここに来たのか?という感じ。彼女はストレスがすごく少ない性格をしているので、タバコよりも運動不足よりもストレス が多いのが健康に悪いというのが実証された感あり。最高に弱ったときにはその弱る原因である人物を問答無用でずばっと切り離したしなあ。でもそんなすごい たづちゃんでもなぜかシロダーラを受けたらぐにゃぐにゃになり、部屋で寝ていると言って去って行った。シロダーラ、後の全員はなんでもなかったのに、謎 だ。
ちなみに私がここで受けたトリートメントのうちつらかったことのトップは腸内洗浄で、ヒロチンコさんは玉マッサージ初回とキレーション(点滴)だった。それも人によって全然違う。
健ちゃんの血液検査がいちばんシビアな結果で、彼はそもそもまじめなものだからすすめられるがままにおそろしいトリートメントを悲壮な顔で次々予約していた。
初日だし、と思って箱蒸しサウナ(頭のマッサージつき)をしたあとで、チネイザン(内臓マッサージ)を受ける。すっごく痛かったけれどなんだかいい感じで うとうとしさえした。それを言ったら、ありえない、とヒロチンコさんに驚かれた。とてもうとうとなんてできなかったそうだ。まあそうかも。へそから指が 入ってきたもん、奥まで。
夜はやっぱり飲酒がこらえきれずナイトマーケットへ、同じくこらえきれなくなった日本人のマルヤマさんと共にくりだ す。ホテルの人の「遊ぶならこんなとこ来なきゃいいのに」という冷ややかな、かわいそうな人を見るような目が忘れられない。でも気にしない。人生は遊ばな くちゃ。一週間くらい酒や肉を抜いたって、大して変わらないし。
私も言いたい。「肉に似せた肉なんて食べるなら、食わないほうがいい!」これはたづちゃんと大きな声で意見が一致したけど、知人にマクロバイオティックの人が多いから、ここでの声は小さく。
ビールなんか飲みながらカニ春雨だの激辛のイカだの、タオガーデンには決してない濃い味付けのものを食べていたらちょっと体が落ち着いた。
2007.12.03

タイへ。
陽子、りさっぴ、たづちゃんと待ち合わせて飛行機に乗り込む。行きのタイ航空の人たちは子供に優しく美しくすばらしかった。ごはんは…すごい感じだったので、食べずに寝ていた。
バンコクの空港が話に聞いていたのと全然違い、超近代的でびっくり。最近建て直したらしい。あまりにもきれいなのでふらふらと外に出たくなったが、乗り換えだけであった。
そのままチェンマイのタオガーデンへ。現地で健ちゃんと合流。
まわりにあまりにもなにもなく、全てのストイックさにさっそくびっくりして持ち込みのビールを飲んでしまう。それにしてもすばらしい場所で、広い国立公園のようだった。空気もきれいで夜咲く花の甘い匂いがいっぱいだった。
2007.12.02

片付けと荷造りの一日。
なんだかしょっちゅう荷造りをしている。一度つめ終えるも、一足先に現地にいる健ちゃんから「寒い!」というメールが来てあわてて服を全部入れ替えた。それでもローマに持って行った服は応用できない。明日合流するたづちゃんも「ね〜、エレファントショーは行くの?」とか言っているし、もうなんでもいいや。
チビと昼間いっしょにピザを食べたり散歩したりしんちゃんのゲームをしたりして、久しぶりにゆっくり過ごした。「ママといるのが大好き、いっしょに歩けて嬉しいな〜」とかぐねぐねしながら言っている。パパが帰ってきたら床に寝ながら「パパかっこいい、すてき〜」とか言っている。この感じをなんとなく知っている、そうだ、酔っぱらいだ!
友達の親ごさんが次々病に倒れたり亡くなったりしている。うちの犬も病気だ。そしてなぜだか友達もどんどん減っている。こんな中で全てをじっと見ているとその悲しさが形を成してくる。今考えていることが実を結ぶのは数年後だろう、生きていたい、健康でいて、書いていたい。そう思う。
2007.12.01

チビのクリスマス音楽発表会。客観的に彼のなにが優れていたって服装が茶色でクロックスのふさふさのマンモスの型をはいていることにより、角をつけただけですごくトナカイに似てることとサオリ先生をなんとしてもひきつけておく技だけであった。歌は、体はノリノリで口パクなのが見え見えで恥ずかしかったが、仕事のつごうでさんざん休ませた自分が悪い。舞台の上にはほっしゃん(のような子供)や土屋アンナ(のような子供)がいて幼い頃からロック、パンクの素質やカリスマ性を発揮していた。
久々にえりちゃんのところへ行く。学校のプログラムで一週間断食をしてほっそりしていた。そして頭も冴え冴えに冴えていて、自分のほうがよっぽどお姉さんなのに、ものすごくはげまされた。話題はうちの犬の腫瘍について。手術と寿命の判断が微妙な年齢の愛犬なので、いろいろな人のいろいろな話を聞いたが、えりちゃんにも意見を聞いてみた。だいたい私の決めたことと同じだったので、よし、と決心も固まった。
家に帰ったら森先生から味噌煮込みうどんのセットが届いていたので、夜は味噌煮込み鍋うどんにする。思い切ってしじみを入れてみたのが、邪道ながら大ヒットだった。こんなすばらしいものを送ってくれるなんて、ふつうは解説は書かないし二回目なんてありえない私であるが、三回目の解説も引き受けてしまうかも(業界の癒着の構造丸わかり)。
それと関係あるようなないようなことで、確か「つぐみ」の映画は「山田洋行ライトヴィジョン」という会社がやっていたなあ…。スポンサーはあそこだったんだなあ…。
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