2007.12.26

鈴やんと事務所で打ち合わせ。サイトリニューアルのためのものであった。
ずいぶんとすっきりして鈴やんも新しいシステムのもと、作業がやりやすそうでよかった。私にとってこのサイトは鈴やんが全てなので、全く頼もしい。鈴やんがそばにいるだけで安心できる。鈴やんが死んだらどうしよう、私も死ぬかも(思いつめてどうする)!
一通り話し合って、お茶を飲んでお菓子を食べながらしょこたんのブログの貯金箱の動画を見て大笑いした。
今日も時間がなかったし小指が使えないので、あれこれ考えずにデパ地下で材料をが〜っと買って、いただきもののローストビーフとサラダとスープだけのごはんを、まだ骨折が治らないヤマニシくんを交えて食べる。突き指により小指を痛め、過労と風邪で倒れた私と「どっちが先にこのついてない状況を脱出するか競争だ!」と言い合うも、相手の松葉杖を見ちゃうとなんとなく私の指のほうが生易しくて勝っている気がして、空しい。
2007.12.25

今日もまだクリスマスだよね、ということでなんとなく鶏を食べる。体がいうことをきかない感じなので、なるべくたくさん寝るようにする。チビは私よりもさらによく寝ている。育つはずだ…。
すでにデパートは空きはじめているのでらくらく買い物をして、お手伝いさんたちに小さなプレゼントを買った。ちょっとお高いリップグロスを四本。ぼろぼろの身なりでカウンターに行ったらがら空きなのに全員に無視され、必死に声をかけたらひとりだけがいやいやふりむきすごく意地悪い顔で「お客さまは、顧客用のカードなんておもちなはずはないですよね」と言われ、ちょっといやな性格になって唯一持っているゴールド以上のカードを見せたら、がらりと対応が変わっておまけまでくれて、露骨すぎ。こんなみっともない国は日本だけです。いちばんみっともないのはこの場合自分であるが、こんなマンガみたいな状況じゃあ、ちょっぴりいたずら心もわき、そんなことやってみたくもなるよ。
2007.12.24

小指を思い切りぶつけて、大掃除を挫折した。まあいいか。
実家へ行き、まだ胃がはっきりしないので姉のつくった鳥煮込みうどんを食べる。おいしかったので、少し復活してきた。チビはまた謎のデザートを焼いていた。ぶるぶる。彼のおじいちゃんもおばあちゃんもおばさんも両親もみんなそれを「ありがとう、でもいいよ、おなかいっぱいだし!」と全身であとずさりながら辞退した。
ジュンク堂でみんなが私をじろじろ見るから「ふっ、やはりこんな地味顔でも書店では有名人なのね」とか思ってすかしていたら、単にスカートのすそがタイツにはさまってケツを出して歩いていただけだった。有名人よりもすごいことをしてしまったわ。
2007.12.23

私のいちばん嫌いなのは、混んでいる場所に行くこと。それからひとりになれない状況。もちろん行列なんてありえない。インドの鉄道か配給とかとにかくぎりぎりの状況でしかしたくない。
そんな私が今ひとりになる時間が一日十五分くらいしかない上にがんばってチビの要望により、体調の悪い状態でディズニーシーとクリスマス前の激混みレジ大行列のさくらやに行ったことにより、イライラ度数がヒートアップし、さらに混んでいて疲れて聞き分けのないチビと大げんか。店の人に驚かれるほどの鬼ママぶり。よれよれで帰宅したら留守中にテーブルの上に!わざとおしっこしたオハナちゃんを虐待と言われてもおかしくないくらいかんかんに怒る。
そんな大人げない自分に自己嫌悪。
とにかく向いてないこと(子育て)をしているなあとしみじみ思う。自分の面倒も見られないうえに鷹揚さのかけらもない性格なのなあ。でも文句を言ってても家事がたまるだけで意味なく仕方ないし、だったら産まなきゃよかったし飼わなきゃいいだけだったので、何回でもぐっとこらえて立ち上がるしかないのだった。核家族のママたちはみんなこの気持ちを味わっているだろうと思う。子供のいる友達同士で支え合っても人間関係が複雑になるだけで解決できない問題だし、夫婦だけでも(しょせん男が育児をそんなにできるわけではないので)だめだろう。偉大なるカート・ヴォネガットの言う通りだ。あんたんちはお手伝いさんがいるじゃんと言われても、最後の最後は結局自分がやるわけで、お手伝いさんのいた時間帯をちょっと借りただけというか、同じだけの時間を後に自分が育児や家事に必ず返すことになる。ただひとり、じっとこらえるしかないのである。
辞めるシッターさんにはたいてい「座って飲んだり食べたりばかりしていてちっとも育児をしてない、人任せだ」ととがめられるが、そりゃそうだろう、その人たちがいない時間は自分がしゃかりきになってやっているのだ。人がいるときは休むだろう、そのために君に金を払ってるんだよ!と思うが、黙っている。その人たちがいないときの自分をその人たちが見ることは永遠にないのだしな。
とにかく自分の親が元気で手伝ってもらえるうちに、自分も体力があるうちに子供をばんばん産むのが人生いちばんの幸せだったなと思い、万が一生まれかわったら次回はそうしようっと(笑)。
いちばん大事なことはそれでも「子供がいてよかった」と思えることだと思うし、わかってくれるシッターさんもいるということだ。
そして年明けにいつも過労で倒れるので今年こそは!と思ってタイに行ったのに、前倒しで倒れたので、意味がな〜い!毎年果たせないこの目標、また来年目指してがんばろう(?)。
2007.12.22

前田くんの働き始めた会社の主催するちびっ子のパーティにちょっと顔を出す。とてもいい感じだった。前田くんもいいところが見つかってほんとうによかったと思う。
そこで出している「mammoth」という雑誌もかわいいし、ハワイの号ではうちのクムのクムのハラウがいっぱい載っていて良かったし、社長はサンタさんしてるし、会場になったところのLIMI feu pranksterをやっているリミさんとはお互いが同時期に妊娠中でやりとりをしたなあ…今は出産して子供服を創っているなんてさすがだなあ、といろいろ思う。ちょっともう遅いけれど、今私が二十〜三十代だったら、どんなにたいへんでもいいからあと三人くらい産みたい。それで仕事なんか一切しない。十年間は子供とだけいたい。子供がいない人生なんてもう考えられない。しつけはたいへんだけど、いっちゃんに今日もずっと手伝ってもらったけど、クソ野郎って言われるけど!
夜は近所でやっていたカルメンマキさんのライブへ。五歳のときよく彼女の歌を歌ってまわりをさびし〜くさせていた私、まさかいつかライブに行けるなんて思っても見なかった。ご本人はとてもきれいで、全然だめになっていないすばらしい歌声だった。そして自分が「ふしあわせという名の猫」を一言一句間違わずに歌えることにもびっくりした。そういえばよくこれをカラオケで歌って周囲をどん引きさせるから、三つ子の魂百までとはよく言ったものである。
それとは全然関係ないけれど、フォイルから出た杉戸洋さんの作品集はすばらしかった。彼の謙虚で孤独な心がしみじみと伝わってくるようだった。内容は少ないのにぐっと重みのある本だった。大判でもないのに、とても大きく感じられた。
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