2011.04.06
タッキーと「アンチクライスト」をやっと観る。 観ようという企画がたってから、どれだけかかったことか! そして私があの監督を苦手なわけは、えげつないからでも、やりすぎるからでも、男尊女卑だからでもない、登場人物たちの関係性の中に真実の愛がひとかけらもないからだということがわかった。愛とは甘い意味の愛でもなく情でもない。この世のすべてに入っている力だ。しかし、それをていねいに排除して描くから人物がぺらぺらに薄い。 たとえば「アイズ・ワイド・シャット」はシビアな内容だし、へんてこりんな映画だし、冷たい関係性なのに、なぜか愛が映像からしみでてきていた。この世への愛、人類への愛。 そういうのがないから、恐怖も恐怖になりえない。でも確かに男女って基本ああいうものだから、間違ってはいないのもわかる。しかしそれを描くにもやはり奥行きが必要なのではないか?と思いたい。 それにしても、あれ、すっげ〜痛そうだな〜!!!!! シャルロットさんはいい年のとりかたしてるな〜。
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