2011.02.23

いつになく事務所がムンムンするほど女子でいっぱいで、いらした税理士さんがかつてないほどの幸せそうな表情をたたえていた…。でも税金は信じられないくらい高かった。
ないものは払えない的な。
かつまたくんが寄ってくれたので、お茶したり、事務所に寄ってもらったりするが、最終的にチビにつかまり、帰れなくなっていたので、眠くなった私は思わず寝てしまうが、寝て起きてもまだつかまって遊ばさせられていた。いい人だ…。
2011.02.22

チビと夜中に二時間くらい風呂に入ったせいで、のぼせぎみで目覚める。
久しぶりに朝ご飯なんか食べちゃって、朝風呂なんかも入っちゃって、すっかり休息をとった感じ。できればもっともっと看病したかったな、と思う。
でも体の中にゼリ子がいるみたいで、しゃんとしている。
朝、ゼリ子のブリーダーさんから電話がかかってきて、「すごく長生きで、幸せでしたね、そうとうかわいがってもらったんですね」とおっしゃられていたので、さすがに泣けた…。
2011.02.21

日常が戻ってきて、まだ信じられない。ゼリ子がいないなんて。
朝、信じられなくて、ぽかんとしてしまった。
キャンセルした旅行に行けてしまうことになったので、ためしに宿に電話してみたら、まだあいていたので、ゼリ子がくれた旅行だから、と行くことにする。
新潟はすっかりあたたかいけれど、雪がのこっていて、雪見風呂をしたりして、でもずっと体に緊張が残っている。いつ来るかとかまえている、研ぎすまされた緊張だ。
自分が食べられなくなっていた本当の理由もわかった。その瞬間をとらえたいという、本能だったんだな。
いろんな生き物を看取り、だんだんわかってきた。死ぬ一日前の匂い、死ぬ直前の様子。人にも応用できるかもしれん、この経験。
でも今はただ悲しんでいようと思った。
あまりにもおいしそうなカニを板さんが持ってきて「実は足が折れちゃってるカニなんですが…」と言うのをさえぎるように「全然かまいません!」という私たち夫婦であった。
2011.02.20

ゼリ子がいない朝…。
ふたりとも泣いてばっかり。
ヒロチンコさんがお仕事に向かったので、お葬式の準備と手配、かけつけてくれる人たちにごはんを作るための買い出しに行ったり、お弁当を食べたり。こつこつと清らかに作業をする。
はっちゃんがそっとお花を置いていってくれてたので、それを棺に入れたり。
まずヤマニシくんとゆんきんちゃんと星さんが来てくれ、次にのんちゃんがはるばると来てくれた。のんちゃんの前でおいおい泣いたら、やっと気持ちがしゃんとした。
みんなでなんとなくごはんを食べていたら、じゅんちゃんとさおりちゃんとタッキーがかけつけてくれた。はっちゃんもやってきた。家の中がずっと光に包まれていて、高貴な生き物が去ったあと特有の神聖な感じがずっとしていた。
家で火葬をしてくれる業者が、業者によってはひどいらしい、という話をヤマニシくんがしだしたので、もしそうだったら、ごねる天才のはっちゃんごねてよ、と頼んだら、はっちゃんがスタンバイしていてくれたが、来た人たちはすごくいい人たちで、お金も一切追加では取らず、ごねがまえができていたはっちゃんが「なんだか欲求不満になったからとりあえずオーゼキで意味なくごねてくるか」と言っていた(笑)。
私も、あんなさっぱりしたお葬式がいいな、と思った。いい人たちばかりで、インチキな坊主もいなくて、さっと骨になれて、すがすがしい。
ゼリ子さん、16年間も守ってくれて、ありがとう。
2011.02.19

この朝がいちばん悲しかった。もういつもの朝は永遠に来ないんだ…。
ゼリちゃんが起こしにきて、ごはんをせがんで、散歩に行って。15年間続いたいつもの朝だったのに。
ヒロチンコさんとしみじみ泣く。まだ息をしていてあたたかいのに、もうごはんを食べないし、散歩にも行かないゼリちゃん。ありがとうゼリちゃん。ずっと守ってくれて。
思わず「ゼリちゃん、どこにも行かないで、ゼリちゃんがいないと私はだめなんだよ」と泣きながらひきとめてしまう。
予約していたのでちょっと家をあけてはっちゃんといっちゃんの温かいサポートのもと、結子のところに行き、いろんなすごいアドバイスを受け、帰宅。ヒロチンコさんも帰宅した。チビがいて、いっちゃんがいて、森田さんがいて、いつものにぎやかな土曜日の中、ゼリ子の命がなくなっていくのを見ていた。ずっとゼリ子のそばにいてなでていた。ゼリ子のもともとのパパである徹くんが電話をくれたら、もう動けないのにしっかり首をあげて声を聞いて徹くんを探していた。夜の十一時近くに、もう体温も低いし瞳孔も開いているのに、ゼリ子はがんばっていた。あまりにもがんばっているのがわかったので、私は泣きながら「ゼリちゃん、必ず生まれ変わって戻ってきて、約束して、だからもういいよ、むりしないで、ひきとめてごめんね、苦しいのなら、逝ってもいいよ」と言い終えた瞬間に、ゼリ子は息をひきとった。許可が出るまで、がんばっていたのだ。あまりの名犬さに、背筋が伸びた。この忠誠に恥ずかしくない生き方をしたい。
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