2011.02.27
桜井会長のお招きで、甲野先生を眺めにいく(野性の動物!?)。 そちらは夫側の人脈なので間接なのだが、体をつかう人たち、安田先生や内田先生つながりなので初めてお目にかかる気がしない。 前の席に座らせていただき、刀で斬る動きを自分で試してもらったり、甲野先生の息子さんに介護のときの立ち上がらせ方を教えてもらったり、寝技のすごい人を近くで見てその腰のあたりの柔軟さに驚いたり、すごく勉強になった。真剣ってすごい。よその家の床の間にじっとりと置いてあるところしか見たことないから、使われている剣の迫力そして美しさそして神聖さなどをはじめて感じた。 時代劇の見すぎで、昔は刀で人をズバっと斬ってたようなイメージがあるけど、きっと実際はもっと静かにみんな死んでいったんだな、と思った。首元に刀が通る感じって、体だけが勝手に反応して、心はついていかない。一歩下がるのをこらえるので精一杯だった。今もまだ甲状腺の両脇に違和感が残っている。体はまだびっくりしているんだろう、一瞬で死に近づいたことに。私が一歩下がりたかったことを会長はすぐに見抜いた。 前に座ってじっと人々を見ていたら、雀鬼会の人たちと一般の人たちの顔つきが明らかに違う。一方はもう持っている満ち足りた人の顔、一方は欠けたものを求めて探している顔。ものほしそうという意味ではなく。雀鬼会の人たちの、もう持ってるからいくらでも持っていきな、という生き生きした顔があまりにも輝かしいのに感激した。 それもみんなが会長の懐の深さの中に遊んでいるからだ。会長といると緊張するが、一方でものすごい力が湧いてくる。今が楽しいからどうなってもいいやみたいな、でもその中でも紙一重の判断力が必要とされるから、とぎすましていかないと、みたいな感じ。引きすぎても出すぎても命に関わるバランスを体で教えてくださっていると思う。 ここまですごい人はいなかったけど、昔はこういう職業が謎のオヤジが町にいっぱいいて、意外にそのかっこいいオヤジたち同士はいざというとき以外はつるまず、それぞれの舎弟もみんな町のためにいろいろ働いていて、みんなが彼らにいろいろ差し入れしてるからいつも食べ物やお金はその日の分足りていて、立ち寄ればいつでも不器用にあたたかくもてなしてくれたものだなあ、と懐かしく思う。日本の文化の中でいちばん大事な部分と言っても過言ではないものかもしれないから、残したい。女がやると孤児院になってしまうし、企業がやると金を集めちゃうから、この形がいちばんいいなって思う。
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