2010.04.19
村上龍先生の「13歳のハローワーク」と「13歳の進路」、焼き直しだと思う人がいたら大間違いで、この七年間に龍さんが「カンブリア宮殿」で磨いた知識や大不況やたくさんの人たちに会った成果がみんなつめこまれている。 以前の龍さんの「やりたいことをやれ」というメッセージはなにも変わってないので、そこは作家魂だと思うのだが、今回は「やりたいことをやるまでの道のりをだれも具体的に教えてくれない」層をちゃんとフォローしていた。読者層以外の人たちをしっかりと考慮しているわけで、七年前のバージョンでは、ここまで根気づよく説明していなかったと思った。中学や高校に知っている子どもが入学したら、必ずプレゼントしたい。したいことをがんばれとただ言うのは簡単だけれど、時代はそう甘くないからだ。 「ホームレスは自由ではない」というところの具体的な説明とか、子どもだったら、目からうろこだと思う。 今日はヨッシーのご主人と元同僚と弟さんがそれぞれ別件で事務所にいらして、一時的にうちはヨッシーの家のようになったので、なんともおかしかった。チビもはしゃぎながらも、あまりにもチビの知ってる人たちとトーンが違うので、圧倒されていた。
|