2010.04.20

昼間、TFMの収録に事務所に来た西川さんという人が、ただものではない面白さだったが、やはり海外に住んでいる人だった。なんだかもう感じでわかるようになってきたぞ。
こんなに雨なのに、蓮沼さんがその名のごとく実家の蓮の植え替えをしてくれた。
いっぱい咲くといいな〜。
たかさまもいらして、実家踏まれたい会。
今日はお父さんが元気で、お母さんは寝たきり&しょんぼり。人生はその人だけのものなんだなあ、とお年寄りを見ているといつでも思う。これほど切実にそれを学んだことはない。だれがなにをしてくれてもしてくれなくても、その人だけのもの。
原さんの渾身の絵本「幸福の王子」が届いた。絵がすばらしい!
2010.04.19

村上龍先生の「13歳のハローワーク」と「13歳の進路」、焼き直しだと思う人がいたら大間違いで、この七年間に龍さんが「カンブリア宮殿」で磨いた知識や大不況やたくさんの人たちに会った成果がみんなつめこまれている。
以前の龍さんの「やりたいことをやれ」というメッセージはなにも変わってないので、そこは作家魂だと思うのだが、今回は「やりたいことをやるまでの道のりをだれも具体的に教えてくれない」層をちゃんとフォローしていた。読者層以外の人たちをしっかりと考慮しているわけで、七年前のバージョンでは、ここまで根気づよく説明していなかったと思った。中学や高校に知っている子どもが入学したら、必ずプレゼントしたい。したいことをがんばれとただ言うのは簡単だけれど、時代はそう甘くないからだ。
「ホームレスは自由ではない」というところの具体的な説明とか、子どもだったら、目からうろこだと思う。
今日はヨッシーのご主人と元同僚と弟さんがそれぞれ別件で事務所にいらして、一時的にうちはヨッシーの家のようになったので、なんともおかしかった。チビもはしゃぎながらも、あまりにもチビの知ってる人たちとトーンが違うので、圧倒されていた。
2010.04.18

舞ちゃんと、はっちゃんの運転で、茨城取材。
いよいよ「もしもし下北沢」の連載も大詰めだ。最後のほうの茨城のシーンのため、水族館など回る。魚に角質を食べてもらう水槽があって、子供たちに混じって舞ちゃんと手を突っ込んだら、ほとんど魚を独占する状態になり、中年のエキスのおいしさが魚にもわかるのか…と思ったら、舞ちゃんはまだ若かったのだった!それでもやっぱり子どもよりは角質が多いのであろう。はっちゃんは「俺、魚にもあんまり人気がなかったな…」と言っていたが、これは、単に老廃物が少ない健康さであるということだろう。
海でイシガキダイがああいうふうにつついてきたあとで、急にきびしくかじってくることがよくあるので、なんとなくずっとひやっとしていた。
大海先生のおたくにちょっとだけおじゃまし、みんなで鮨など食べに行く。あまりにもワイルドなお店で、量もワイルドで、店の人たちがみんなこわいくらい大きく育っているのを見ていたら食欲がひゅ〜と減っていき、自重してつまみ程度にしておく。大海先生も明子さんも笑顔が健やかでよかった!
2010.04.17

健ちゃんと「ラ・プラーヤ」へ。
おいしかったが、チビが絶え間なく国旗と国家についてうんちくをたれているので、みんな国旗のことで頭がへとへとに。
横尾先生の「ポルト・リガトの館」はすばらしかった。なんといっても一作目からの伸びがすごい。さすがだというかなんというか、文才がすごい。三作目にいたっては「インドとはなんぞや」というのを全て描きつくしていて、人生経験のすごさもさることながら、「おじいさんが過去をふりかえってる」甘さが全くないのがまたすごい。横尾先生の今の感じでちょうど五十五歳くらいだ!としみじみ思った。
2010.04.16

ほんと〜うに久々に、家にいていろいろできる日だった。
掃除洗濯やりまくり。晩ご飯つくりまくり…「1Q84」読みまくり、幸せ…!
こういう日がないと、人間はいけません、と思うような、なにもない幸せでいっぱいの日だった。ちなみに読むのが超はやい私は、読み終わってしまい、普通に感動の涙を流しながらも、作家としては春樹先生の全く新しいテクニックが随所にちりばめられているのに感心していた。
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