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2009.07.12
疲れ果てた感ありの日曜日、なんで自分は踊ってないのに疲れる!
熱もちょっとあったけど、まゆみちゃんの東京での初個展に行く。ヒルサイドテラスなのに、まゆみちゃんの愛犬オモチがギャラリーの中をすたすた歩いていた。
まゆみちゃんの作品、大らかで、清らかで、すっとしていて、しかも売ってない!売る気がない!それが感動だった。だれにも見られなくたって、この人は創るだろうと思う。自然がまゆみちゃんを見ている、いつだって。自然に愛し愛されているまゆみちゃんの豊かな人生。まゆみちゃんの自画像の目が、旧山手通りからくっきりと見えた。それだけで山や川に行ったみたいにすっきりした。
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2009.07.11
フラのホイケ(発表会)。 いつもお祈りしすぎて頭が割れそうな私…クムがはじめに「私のヒーロー、ばななちゃん」と言ってくださったが、ヒロインじゃないんか!? というのはうそで、とても嬉しかった。出ないけれど、クラスの人たちと、いつも心はいっしょに舞台で踊っているから。 今回はちびしお先生がハワイから戻っていらしていて、しかもむちゃくちゃにうまくなっていたので、涙が出た。こんなに成長して、こんなにうまくなるなんて!こんな人いるんだ!みたいな感動だった。心なしかあゆ先生もクリ先生も自然で幸せそうな踊り…。 緊張してはりつめていて蟻のはいでる隙間もないような完璧なステージもいいけれど、高い技術に裏打ちされたリラックスした踊りというのは、これはこれでほんとうにいいものだなあと思った。 そう、今回はハワイの人たちがいらしているからか、全体がリラックスしていて、そこがすばらしかった。うちのクラスもさらっと品よくうまく踊り、とてもきれいだった。ほっ。 あまりにほっとして熱が出てきて、話しかけてくれた人たちにとんちんかんな対応をしたかも、ごめんなさい!いつでも会えるからいつでも声をかけてくださいね。 じゅんちゃんを待って、おつかれさまの乾杯をする。 出ずっぱりで、あらゆるジャンルの曲をこなし、アシスタントをしているクラスの生徒さんのケアも、クラスのケアも、なんでもかんでもやりぬいて、片付けも最後までいて、三茶の道をひとり大荷物を持って歩いてきたじゅんちゃん。絶対神様は君のしたことをみんな見ているよ! そんなじゅんちゃんはステージでもその他でも、一日中最高に輝いていて、誇らしかった。
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2009.07.10
昼はゲリーとランチ。百合ちゃんにごちそうになる。えりちゃんや武藤さんも来て、にぎやかだった。今日のバイキングは北海道フェアだね!と言いあうも、みな同じことを感じていたら、さすがのゲリーが言った。「ここはよく来るし、いいお店だし、おいしいけど、でも、いつも同じなんだ」
みんなふか〜くうなずく。フランスフェアもイタリアフェアもタイも北海道も、基本的に同じものに別の味付けが…いつもステーキを焼いてくれるところは今日はジンギスカン風味のラム。でも、同じ味。スープもたとえば今日は北海道だからコーンスープ。でもなんか、同じ感じ。カレーはホワイト。でもそうでないときと味は同じ。
「このあいだはなんだっけ?南仏だっけ?」と百合ちゃんが言うと、
「同じだった」とゲリーが言い、私はもうおかしくておかしくて鼻血が出そうだった。
なんでそんなにおもろいのだ?
前にゲリーが断食しているとき、ニュースで「森に飛行機が墜落して48時間サバイバルした男が森に不時着してすぐ、虫を食べたりネズミを食べたりしてとにかく生きた」という話を聞いて「48時間なんてなにも食べなくてもいいのに、なんで不時着してすぐに虫やネズミを食べるんだ?」と思った話に次ぐおかしさだった。
夕方は深澤直人さんと対談で事務所におじゃました。
うちがごみために思えるほどの整然とした、しかし無理のない美しい空間、窓の外にはゆったりと歩く若者たちが見える、なんていいところだろうと思った。働いている人たちもみな仕事を楽しんでいる感じがした。
ほんとうによくものを見ている人には、むだでむだでしょうがないと思えることがこの世の中の80パーセントくらいを作っている。それが世の中というものだけれど、自分の作品はそれに合わせて作るわけにはいかない、だって、自分の仕事の神様に悪いから…みたいなことを感じている人がここにもいたんだ、しかも年齢は上だ、と思って心からほっとした。
深澤さんはとても論理的かつ直感的で、ものごとの本質をぐいぐいと切り取って生きていることが伝わってきたし、変な偏りのない、まっとうな自然観や、快適さに対するごく普通の考えがあり、だからこそしっかりした喜怒哀楽がある人なんだなあと思ってますます尊敬した。かっこいいことがしたいのではなく、変なことがしたくない、みたいな感じがした。とても男らしくまっすぐな方だった。
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2009.07.09
大内さんとせきこみながらランチ。病気でやせたんじゃなあ、としみじみ悲しまれた。大内さんは日本人離れしていて、積極的に能力を社会に還元していこうとするのがすばらしいと思う。お金ではないっていうのが先にあって、その次にお金があって当然っていうのが来る、それが正しいと思う。でもたいていはこうはいかない。
我ながらここまでほんとうのことを書いていいのか?と思うくらいにすばらしい前書きを書いてしまい、本人には不評、まわりは大笑い。大内雅弘さんの「セルフ・チネイザン・タッチ」が、幻冬舎からやっと出た。
わかりやすく、とにかく初心者向けなんだけれど、大内さんのおおらかで愛情深い価値観がばっちりとこもっていて、入門編としては最高のでき。
私の人生、これまではなんとなく心臓から下はうやむや、ロルフィングを受けたとき以外はずうっとお腹のあたりはブラックボックス、妊娠出産でさらに酷使、みたいな感じだったが、大内さんのセッションを受けて、はじめて内臓が愛を求めているのを知った。そうか、内臓は感情のためのもうひとつの世界なんだ、というのがはっきりとわかったのだ。それから冷え性は治ったし、子宮筋腫もなくなった。びっくりしたよ。
夜はデナリさんの個展へ。二年間でよくここまでがんばったね、という成長ぶりに感動。頭の中の世界を妥協なく形にしていくのって大変なのだと思う。彼女の色彩感覚は特殊で、彼女にしか描けない絵がたくさんある。それがすごいと思う。
発表会のために全身に黒くスプレーをしたじゅんちゃんが向こうから歩いてきて、みんなガラス越しに「おお!黒い!」「黒いね!」といっせいに言ったのがおかしかった。
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2009.07.08
山田詠美先生の「学問」を読む。著者の人生に対する深い愛情と絶望がひしひしと伝わってくる名作だった。ちょっと悪い男の魅力を描かせたら右に出るものはいない。山田先生は男というものを知り抜いている。反射的にどう動くかわかってる、そこがすごい。やはり女性だから、男子に対する多少のファンタジーはあるんだけれど、それを経験と力技と反射的な動きの描写で、「片想い」の本質をリアルなものに置き換えている、すごい技だ!私はこの中では本気でムリョと結婚しそうなタイプだけど、ほんと、当たってる〜!きっと山田先生には素子タイプ(俺)のような人間のことは一生なぞだろうし、私はかっこいい男女がこわいから、やっぱ棲み分けってうまくいってるら〜(意味ある静岡弁)!
解熱剤を飲んで、マスクもして、ここぺりへ。
「あ〜、この足の感じ、懐かしい。解熱剤を飲んでる子供の足の皮膚ってこういう感じだったなあ」と関さんにしみじみ言われる。懐かしまないで〜!
体がしっかりほぐれたら、熱も出てきたが活気も出てきた。
そのあとは解熱剤を飲まずにがんばり、夜明けに39度7分になったところで、一気に飲んでみた。信じられないくらい汗が出て、熱がひいた。やりとげた感あり。
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