2009.06.06

チビが熱を出したので、陽子さんといっちゃんに見てもらって、合流したとしちゃんのおじょうさん、緑ちゃんもいっしょに、溶岩ばかりの国立公園の取材。
基本的にはハワイ島によく似ているが、アップダウンが多いのがここの特徴。バスに乗って細い道をのぼったり下ったりして、たっぷりとスリルを味わった。
そのあとは西側のいちばんメジャーな浜へ行き、にぎわうロングビーチを眺めながら、おいしいお昼を食べた。毎日ビュッフェで魚と野菜を食べていたので、久々に肉をがっつり。
ロングビーチを見るたびに、PUFFYのあのカニを食べに行く歌が心に流れてくるのは私だけ?
看病疲れが出て、ホテルの部屋に帰ってほとんど瞬間でがくっと寝てしまった。
2009.06.05

マンリケ取材の一日。
それがもう、ほんとうにすばらしかった。彼の自宅と、彼が創った地下庭園を見たのだが、すみからすみまで考え抜かれ、ランサロテ特有の自然と彼のすばらしい才能がからまりあって、すばらしい世界を創りだしていた。トイレまで美しいし、トイレの扉の取っ手まで完璧。幾何学模様なのに有機的な動きをする巨大なモビールも巨大偽サボテンも、すばらしすぎる。
地下というもののおどろおどろしさ、よどみのたまりやすさを、天窓や光やサボテンたちを駆使して芸術にまで高めた彼のセンスに感服した。
ふるさとであるこの島に、彼は才能の全てを美しく捧げていた。
ニースでマチスの美術館と教会を、その近くの村でコクトーの教会を見たことがあるが、それにも勝る感動であった。
そのあとのほんものの洞窟や、展望台からのすごい景色も、人智の前にかすんで見えたほどだ。
2009.06.04

不思議な緑の沼と海を見に、南へ走る。
驚くほどワイメアに似た景色、多分火山の島だからだろう。
ゴミ箱のデザインがあまりにもかわいいので驚いたが、多分マンリケがデザインしているのだろうと思う。どこにあってもはっとするデザイン、すごいセンスだ。
それから静かな浜辺に行って、寒いけどちょっとだけ泳いだ。風が強すぎてすっかり体が冷えた。あまりにもきれいだったけれど、寒すぎた。海からあがったあとにいちばん大事なのは太陽に乾かしてもらうことなのね、とつくづく知る。冷たい風が吹いていたらだめなのね。
としちゃんがオープンカーに乗せてくれて、嬉しかった。
南の島をオープンカーで走るなんて、なんてすてきなこと。
でもチビが「寒い、もうしめて」と言ったので、閉めた。確かに寒いその現実にがっくり!
2009.06.03

案外長い移動時間で、ランサロテへ。
乾いていて、すがすがしい島。ホテルのプールはセサール・マンリケのデザイン。でも、長年の月日がセンスの悪いてきとうなものをたくさん加えて、見るかげもない。こういう自然な退廃をいいなと思う場合もあるが、今回は、哀しい感じだった。
プールに行くも、風が冷たくってチビの唇が紫色になる。見ると自分やヒロチンコさんもほんとうに唇のふちが紫になっている。
「こういう紫の唇を久しぶりに見ました」といっちゃんに感動された。
2009.06.02

アムステルダム経由でマドリッドへ。
おすもうさんがいっぱい乗っていて、どきどきの飛行機だった。頼むからいっせいにしこをふんだり、片方の窓に寄っておお〜とか言うような景色が出現しないで、と思った。そのくらい重さがリアルに伝わってきた。それに前をみると席の全員がまげの後ろ姿で、いつの時代だろう、とシュールだった。琴がつく部屋の人が多分全員いた。琴欧州はかっこよかった!
「こんなに色めきたっているまほちんさんをはじめて見た、筋肉とデブが好きなまほちんさんには理想的な世界だね」とヒロチンコさんがいやみに言った。
マドリッドで一泊。としちゃんとクリスティーナさんと神崎さんが迎えに来てくれて、知らない町なのに、突然家族的な幸せを感じる。ジョルジョとたくじにも再会。
ヒルトンホテルが近代的すぎてスイッチがわからなかったり、シンクがおしゃれにも透明でどこまで水を流していいのかわからなかったりして、田舎もの気分炸裂!
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