2009.06.30

歯医者さんに行ったら、虫歯がなかった!嬉しい〜。痛いと思ったところの噛み合わせを調整してもらったり、歯を磨いてもらったりして、うきうきしていたら、なんと突然みなみちゃんが声をかけてきた!数年ぶりに会えた。偶然同じ歯医者さんに通っていたのだった。待ち時間にいっぱいしゃべる。変わらないし、いい奴だし、ハンパじゃない根性で犬の看病をして、最後まで看取った話を聞く。彼女はほんとうに立派だったと思う。外出もせず、夜も寝ず、不屈の看病だった。最後は吐かないように腕枕で徹夜だったそうだ。こういうのは絶対神様が見てると思うよ。
そのあと、用事があって蓮沼さんとお茶したり、成田さんの現場を見に行ったり、ソフトバンクに行ったりした。蓮沼さんとだらだらっとおしゃべりする時間がどんなに大事だったか改めて認識した。インドに行くそうなので、握手して別れた。お金になったり、むだじゃない時間ばっかり追いかけてると、ほんと、亡者になるぞ〜と思う。
今になって思うに、あの、「もうなにひとつ動かない、よどんでる〜、自分はなにやってんだろ」とか「うわ〜、今日はだらっとおしゃべりして過ごしちゃった」「うげげ、気づいたらまた寝ていたっす」みたいな時間があるからこそ、やることがあるときに、が〜っとやれるんだと思う。
2009.06.29

珍しく姉が家に寄り、チビ大喜び!
私が昔描いたとんでもないギャグマンガ(タイトルは『おとなびなすびくん』だよ!)を姉が持ってきて、読み返すと変わっていない自分に衝撃を受ける!自分史ってやっぱ気取ってるな。こんなマンガ描いてる奴に青春の嘆きを語られてもな。
姉の持ってきたオードブルでビールを飲んで、それからちょっとだけ外に飲みに行く。
海の匂いのする風がしめった空気に溶けていて、土肥に行けたら行こうね!と話し合う。あそこに行かないと、夏がない感じなのだ。
湘南に行き好きになるほど伊豆の別の良さもわかり、ようするに海辺が好きなのね。
2009.06.28

庭のため池の中にいる、でっかいフナみたいなものは、メダカだったはずだよな…なんだかこわくてエサをあげるのもどきどきする。
今日はジョルジョを案内して、山口さんのお店に行き、またもジャンさんとお話しし、チビはクッキーと「20世紀少年」グッズをケンヂからじきじきにさずかり、カウブックスに長居して最終的にはジョルジョが小村という人の絵を衝動買い、そのあとまはからでイカ焼きを食べて、トレモロにカラオケに行くという完璧な東京の夜を過ごす。
楽しかったね、と家に帰ってきて、いただいた旗を子供部屋に飾ったら、今にも「ともだち」がやってきそうで、ちょっといやだ…。
飴屋さんと藤谷くんとちほちゃんから家に関してあたたかい言葉をいただいた。渡辺くんと古浦くんもすぐメールをくれた。
清志郎の「気の合うともだちってたくさんいるのさ 今は気づかないだけ 町ですれ違っただけでわかるようになるよ」という歌を聴いて、そうだ、きっとそうだ、今はつらいけど、きっとそうなるんだ、と思ってから、ほんとうに気の合う人たちを見つけるまで少しのギャップの時代があった。つらかった。それは他の誰でもない、自分を調整する時代だった。目の前の人にこびてそれなりの時間をつぶす(そうしていると時間だけがどんどんたってしまうし、自分の見た目もそのグループに埋没する)のではなく、たとえ今ひとりぼっちになっても、気の合う人を見つけるまで、自分のありのままでふんばるんだ、と思った。そこで信じることをやめなかったから、そんな人たちにもめぐりあえたのだろう。
フラでもありのままでへたくそな踊りを披露しているうちに、りかちゃんやじゅんちゃんやあやちゃんが声をかけてくれた。ちはるちゃんや三奈ちゃんものんちゃんも、はじめは遠くからかわいいなあと思っていた人たちが、今は仲間になっている。あっちゃんもひとめで大好きになった。
私がおめでたいだけなのかもしれないけれど、ほんとうに人に恵まれ、幸せな人生だと思う。
2009.06.27

燃え尽きた…。熱まで出てきた。
でも藤谷くんがメールをくれたので、ガリガリ君を食べるチビを連れてフィクショネスに行き、チェロを弾いてもらったりチビは触らせてもらったり、すごくよかった。大きな楽器の音を聴くと、心が浄化されるよう。藤谷くんが弾いてくれた『 バッハの「無伴奏チェロ組曲第一番」の一曲目』(本人にしっかり確認した)はものすごく有名な曲だけれど、なんとなく藤谷カラーが出ていて、よかった。河合先生のフルートもそうだったが、楽器の音には全部出てしまう。
ちなみに私のフルートはいつも「ケーナの音みたい」と言われ「人生に対して弱気なのがよくわかる」と言われた。
せめて繊細って言ってくれ!
そのあと私のジュエリー最後の港、ジャン・グリソーニさんに会いに行く。藤谷くんとなにも違わない見た目にびっくり。チビもびっくりしていた。すごくいい感じの人だった。
たまたま山口智子さんもいらして、アフリカでムショに入ると大変だよねという話などできてよかった。美しく頭も小さくスタイルがよく、なによりもさわやかで知的なその雰囲気にチビもひそかにぽーっとしていて「あのすごくきれいな人はケンヂの妻なんだよ」と言ったら、ものすごく尊敬していた。
ヒロチンコさんとチビと焼き鳥屋さんに行く。ナスが大嫌いなチビに水ナスを食べさせたら「信じられない、おいしい!」と言っていた。広がっていく味覚の時代。
私「ヒロチンコ、私のようなすばらしい女性と結婚して、ほんとうによかったよね。だって、普通の女性は、マジンガーZ見なくちゃ、とか仮面ライダーディケイドはいまいちだとかいう話ができないんだよ、フィギュアだって、いつ発売とか言っても、関心がないんだよ」
ヒロチンコさん「でも科特隊の歌やMATの歌やアフロダイAの歌の歌詞を知ってるところまでは、望んでなかったな…」
スピリチュアルな望みはいつも微妙にずれるものである。
2009.06.26

ついに決済。
決済って、なにが緊張するって、基本的に全ての書類が「この人に悪気があったらこうなってしまう」という前提に作られているからだと思う。寿命が縮む気がする。抵当権の抹消の話とか、セットバックの話とか、日割りの固定資産税の計算の仕方とか、何回聞いても人に説明できる気がしない。きっと私、一生宅建に受からない。
あと銀行で急に届出印が違うとか、住所が微妙に違うからお金が動かせません、とかそういうことが起きそうで。
でもいくらお金がからんでいるとはいえ、その場にいる人はみんな売り主にも買い主にもよかれと思っていてくださっているわけで、大人が大勢いて、申し訳ない。
何回やっても、慣れないこの作業。多分もう一生しなくていいと思うと、幸せ…。
しかも初対面の売り主さんがものすごいイケメンで、ヒロチンコさんと後から「私があんなイケメンと大きなお金をやりとりすることは、どんなケースでもきっと一生ないだろう」と言いあう。確かにイケメンとみずほ銀行のソファに並んで座って家のいろいろな裏話を聞いているとき、なんでこんなかっこいい人がこの世にいるのだろう、としみじみと思った。モデルよりも俳優よりも整った顔の人だったし、服のセンスも良く、背も高かった。イケメンが嫌いな文藝春秋の平尾さんだったら、面接だけで一発で落としそうな青年であった。
さらに、その家はイケメンとそのイケメンよりも五十倍もイケメンな人(イケメン本人がそう言っていた)を含むイケメン軍団で設計したり作ったりしたそうだ。すごすぎる。
私たちの中でその家は「湘南イケメンハウス」と呼ぶことにした。なんだかいやだが、そんなにイケメンだらけではしかたがない(?)。
やっと鍵を受け取り、イケメンハウスにコーヒーメーカーを持ち込み、食器を少し洗い、窓をあけた。この全ての場面が人生でかなり重要なものだと思いながら。
R不動産の藤井さんがわざわざ伸びすぎた笹の葉を刈り込んでくれているのを窓から見て、涙が出そうになった。ありがとう、藤井さん。もうしばらく会えないなんて、信じられない!みんな藤井さんが大好きになっていた。藤井さんと過ごすためにもっともっと物件を見たいくらいだった。
でもこのおうちと恋におちたから、もう、決まっちゃった。
藤井さんが帰ってしまいみんな淋しくてぽかんとしていたら、百合ちゃんがさっそうとやってきたので、みんなでまたぱっと明るい気持ちになり、海に行く。ちょっと足をつけたり、作り途中の海の家を眺めたりした。それからしげぽんもいらしたのでみんなでタコスを食べて、しげぽんの新しいスピーカーのすばらしい音を聴いて、満足して、いっぱいの幸せを持って帰宅。
ああ、ほんとうに決済って緊張する…ほっとしすぎて帰ってから眠れなくなり、夜中まで思わず仕事をしてしまった。タフな一日だった。
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