2009.04.23

蝶々さんの「原色3人女」を読む。
小説として、かなり、優れている。友達だからじゃなくて。
この人は完全に「セックス関係を大切に生きている」人であるが、大好きだ。瞬間の判断が優れていて、やはり楽しいことが好き、自由が命、そういう人だからだ。
キャラの書き分けもすばらしいし、流してないし、リアルだ。そしてなによりも大事なことは、ある種の人が読めば、心の中で鬱屈しているなにかが解放され、ほんとうの自分自身について動き出す力を与えてくれる魔力があること。
この魔力がないものは、小説ではないと私は思っている。
しかもこれまで同じ生活をしてきて結局は悲惨に死んだ女性たちとは違い、彼女には育ちの良さからくる、生命に対する本質的なポジティブさがあり、そこが彼女の切り札だと感じる。
現代版田辺聖子!しかしもっと冷徹&ドキュメンタリーフィルムのようだ。そして賢い。テーマもはっきりとしている。そして抜けがないので、現実的で、決して夢物語になっていない。なんといってもこの頭の良さといったら、いっしょに連載してるのがドキドキものだ。
彼女の実力はまだまだこれから出てくるだろう。
文体が小説ではないのが惜しいのだろうが、そんなことどうだっていい&俺だっていっぱい言われてきたしな。新しいものが時代を作るし、実力のあるものが開いていくのだ!
2009.04.22

島袋さんと野口さんと合コン。中島さんが幹事。
細くてかわいいけどなぜかマラリヤ歴のある深谷さんもやってきて、みんなでお寿司を食べて昔からの知り合いみたいにしゃべる。でも実は野口さんは私の大学と部活の後輩だったことが発覚!会ったことがあるなんて!不思議〜。
島袋さんと野口さんは、私と全く同じ種類の人間なので、今までしゃべったことがないのが不思議なくらいだ。
でも、作品を見たら、なんとなく人間の種類はわかるものだ。
島袋さんに関しては前にたくさん書いたけれど、彼の作品の本質は「自由」にまつわるものだ。
そして野口さんの写真はいつも好きで、つかず離れずだが、主要なものは見てきたと思う。
まず頭の中に絵があり、それが目の前に現れた瞬間を撮る、それ以外は関係ない、そういう潔さがある。彼女の見ている世界には必ず自然の作った線がある。だから広がりがあり、淋しさもあり、奇妙なユーモアもあるのだと思う。心がふっと天に向かって消えていく、自分がなくなるあの瞬間を、情緒に偏らず描いている。
そして奈良くんも含め、ドイツ方面留学組は「セックス関係中心に生きてない」から気が合うのだな…としみじみする。
中島さんは今日も最高にキュートで、彼の介護ならできる(?)と思いました。
2009.04.21

チビが「なんだか体につぶつぶができた〜」と言うので、よく見たら水疱瘡だった。予防接種していたのでとても軽いが、熱はあるし発疹が次々できてまだらだしかゆそうだし大変だ。
ゲリーとの対談二日目。徳間の人たちはみな生き生きと働いていてすばらしい。好きなことをやるってすごいことだなあ&石井さんの偉大さをまたも思い知った。すごい部署とかすごい本を次々出すのってたいてい個人の偉大な編集者の仕業である。今日はゲリーの個人的な話を中心に攻めてみた。
二年間も禁欲しないと女がものを考えてることがわからないなんて…男って!というような話を中心に、百合ちゃんとゆみさんとヨッシーとガールズトークをしながら肉を食べまくって乾杯して打ち上げをする。
ステーキを食べる大野百合子…萌え〜(笑)!
2009.04.20

ゲリーとの対談、初日。
百合ちゃんともお仕事でいっしょになるのは初めて。
でも、長年のつきあいがあるので下地はできており、対談というのはやはりこれだけ下地があってはじめてやるべきことだなあと思った。変な本だが面白いというものになると思う。私はしゃべり下手だし一般的な意味での面白いことや詳しいことは言えないが、ある種の共感の場を作って相手から話をひきだすことは慣れているのでできる。もちろん愛情があるのが前提だ。だからきっと他の組み合わせとは違うゲリーの姿を引き出せたと思うな。
2009.04.19

歌子さんの生徒さんたちのピアノコンサートに行く。子供たちはみんなほんとうに音楽を楽しんでいるし、歌子さんの演奏は変わらずすばらしいし、うちのチビは挫折したけれど、続けてる子たちのキラキラ笑顔を見てもただ幸せになるばかりだった。Ayuoさんもゲストで出ていたので、得した気持ち。歌子さんはほんとうに教えるのがうまいと思う。歓びを教えているから、本気の子がついていくんだと思うし、うちのチビみたいに音楽に対して本気でないと、歓びがわからないで自然に離れていく。それはそれでいいと思う。
バスと電車を乗り継いで、旅気分で実家へ。たかさまがフーレセラピーにいらしていたので、みなでおいしくポテトパイやたけのこご飯を食べる。たかさまが「お姉ちゃんは、むちうちだし尾てい骨を打っててけっこうたいへんだった」というので、なんで?と聞いたら、台車でゴミを捨てに行くとき自分も乗って「わ〜い!」と走っていて思いきり転んでむちゃくちゃ打ったらしい。アホですね〜。
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