2008.11.05

ホメオパシーのセッションを受けに、チビといっしょにせはたさんの元へ。暴虐の限りをつくすチビ…あまりに気疲れして、自分の状態をしっかり言うのが精一杯だった。ホメオパシーはいいですか?とよく聞かれるのだが「すごいのだが、どうすごいとは言えない」としか言えない。ただ、すごいというのはほんとうに確かなのだ。
せはたさんは今日もしっかりと観てくれたので、安心した。
ホテルのロビーでヒロチンコさんを待っている間に、暴れ疲れたチビが寝た。私はしみじみとビールを飲みながら、チーズを食べていた。そしてチビが寝たので、ゆっくりとまわりの人たちを見ていた。ああそうか、今私は家族を待っているからただ普通の気持ちだけれど、もしひとりで、たとえば彼氏の浮気を張ってるとか、来そうもない人を待っていたら、このロビーの景色もグレーなんだろうな、と思った。ホテルって、なんかそういうことを考える場所だ。空港もそうだ。
いろいろな人のたまらない思いが漂っているのかな、と思う。
2008.11.04

彼のすごい風邪のせいであまりにも会っていないので、ヤマニシくんと晩ご飯を食べる。というか、うちでてきとうに作った鍋を食べて、チビとゲームをさせられたので、これではまるっきりバイトに入ったのと同じである。
でもヤマニシくんに会ったら、少しだけ元気になった。
決して愛想のいい人でもないし、陽気でもない。でも、うそをつかない。そんな人は実はほとんどいない。だから、元気になるのだろうと思う。
2008.11.03

人と別れていくのって、なんでこんなに悲しいんだろう。なんで慣れることはないんだろう。何回も未練を持ってぶつかっていき、ちょっとした笑顔でぬか喜びをして、希望をもって、またくじかれ、真っ暗になり、それでも希望をつないで…そうしてちょっとずつ別れていくのかな、と思う。だから、あまり深く考えないようにして、何回も連絡しては、何回も今の現実を思い知るしかない。愚かだな〜。もうあの頃みたいじゃないんだ、信じられない、でもそうなんだ。いつか誤解はとけるかな、でももう戻れないんだろうな。
こういう思いをしている人が、今、地上に何人いるんだろうな、いっぱいいるんだろうし、どうしようもないことだから、あがいているしかないんだろうな〜。
自分が自分のことをわかってあげているだけでも、救いだと思う。
気を取り直してここぺりに行く。
さっきまでこの台に恵さんが寝ていたよと聞かされ「そうか、会えずに残念だった!せめて残留している恵のエロ汁を全身で吸い込んでいこうっと」と言ったら、関さんがまじめに「じゃあシーツとか換えなければよかったかなあ」と答えてくれて、すっごく恥ずかしかった。
しかし、体はゆるんだ。どんだけ力を入れてるんだ、この肩!と自分でも思ってしまった。関さんのハンドパワーで、目がはっきりと見えるようになった。旅の前なので、ありがたかった。
チビとパパが迎えに来てくれたので、新しくできたピザ屋さんへ行く。フロア担当の奥さんがかわいそうなくらい片付け下手で、もと喫茶店従業員としては、何回も手伝いたくて腰が浮いた。
2008.11.02

今、私がいちばん好きなジュビリーデザイナー、ピッパさんが来日しているので、はりきって用事のあとにかけつける。買えるものなら全て買いたいと思いながら、予算のつごうで一生懸命三点選んだ。ほんとうに美しく、よいものを創る人で、昔から注目していたが今やその才能は炸裂している。
目と目を合わせれば気が合うことがわかる、あたたかい笑顔の、希有な人だ。
小林さんの元気な姿を見ることができたのもハッピーだった。
2008.11.01

やけくそになって低レベルでもくじけずに参加したパットさんのワークショップ。
出際にチビがげ〜げ〜吐き出し、遅刻して半泣きでタクシーに乗っていたら、うふふ、おほほ〜という感じで笑顔で遅刻しながら日差しの中をきらきらに歩いて行くパットさんと通訳&アテンドのじゅんこさんを見つけて、力が抜けた〜!
ワークショップはすばらしかった。そうか、これがフラなんだ、とあらためて思った。
「ハイナになって、ほっとした顔をしてはいけない、気持ちをゆるめてもいけない。もしも自分がこれまでの踊りの中で、少しでも悔いがあるとしたら、ハイナはそれを取り戻す最後の大きなチャンスなのです。そして、同じ踊りを五回踊るとしても十回踊るとしても、これが自分の最後の踊り、毎回そういう気持ちで踊ってください。そしてもっと膝を曲げて〜!!!」
とおっしゃっていたとき、涙が出た。
そして、課題曲を最後に踊ってくださったが、それはステージでの踊りではなく、みんなに教える踊りだった。何万個もの引き出しが彼女の中にはあり、自由自在なのだな…。
これまでたくさんのフラを見てきた。どうしてうちのハラウだけ、あんなに低く、くねくねとしているのだろう?と疑問を持っていた。なにがしたくて、そうなのだろう?とわからないと思うこともあった。というのは、すっと立ったままかっこよく踊っている人たちがちょっと楽そうでうらやましく(笑)、しかも低い位置で踊ると腰が動きすぎセクシーすぎると思うこともあったからだ。
しかし、この形が、クムがクムのクムから受け継いでいる、唯一絶対の継承すべきもので、これだけは守るべき遺産であり、それが完成形になると、どういうことができるのか、完璧に今はイメージできる。自分が踊れるかどうかは別として、迷いがなくなった。
しかし、四時間も踊ったら、さすがにふらふらになり、実家に来ていた安田さんに踏んでもらった…安田さんを見ただけで、全身が「助けて〜!」とこのところの疲れを訴えだしたので、驚いた。人を救う力のある人は、たいへんだと思う…。
安田さんの力、ヒロチンコさんの地道なロルフィング、みんなの祈り、父の底力、シナジーの力、全部を総合して父の足が治りつつある。先月まで指を切るかどうかもめていたくらいの状態だったのにだ。まだしたいことがある人の底力は違う。そしてそれを助けたいと思う人たちの本気さはなににも勝る。このことを通して、私もいろいろ勉強した。
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