2008.10.26

今日もまた寝ぼけながら、りえちゃんのところで番茶を飲む。
りえちゃんが「旅」という雑誌の表紙になっていてびっくり。よく見かけるニノンちゃんもいっしょだった。
店の前を通って、格子ごしにりえちゃんがお茶を煎れている姿を見ると、あまりの美しさにはっとすることがしょっちゅうある。ほんとうにアジア美人。看板娘だ…どんな髪型でも服装でもいくつになってもぶれることのないそのたたずまい。こうして街の平和を支えている人が必ずどこにもいるものだ。
整理整頓も終わらず、家中ぐちゃぐちゃだが、こつこつ片付ける。
冷蔵庫の中身もきれいにする。お弁当に備えなくちゃ!
昨日時差ぼけのチビがもう白目むいて寝そうだったが「もうすぐ陽子が来るよ」と言ったら、「え?陽子ちゃんが?」と言ってゾンビみたいに起き上がった。ほんとうに好きなんだなあと思い、感心してしまった。
2008.10.25

いっちゃんが来るも、森田さんが来るも、意識不明くらいの時差ぼけ。
しかもなんかたまに謎のシャットダウンで目の前が暗くなったり、記憶がぱつんとなくなるのは、まさか、後遺症?まあだんだんなくなっていっているので、大丈夫であろう。
一酸化炭素、こわいよう。
チビの異様なはしゃぎぶりもまさか?いや、これは、いつものことだ…
夜、たくじが寄ってくれたので、近所でお茶する。久しぶりだしふだん離れているのに、いっしょに旅をして十年以上ともなると、体の言葉というか、勝手に気持ちがリラックスして、イタリアやギリシャにいるみたいな感じがする。
いつもの焼き肉屋さんでおいしく食べまくる。いつも通りの、そしていつにも増して冴えている味であった。新婚さんあり、もうすぐ赤ちゃんが来るお兄ちゃんありで、いつにも増してにぎやかであった。こうして家のメンバーが移り変わっていく感じを、下町出身の私は、痛いほどよく知っている。これがあるから、みんな生き生きといられるということも、おじいちゃんおばあちゃんがその場にいなくなった悲しみが和らぐということも。アジアはいいなあと思う。
たくじともしばし会えないのが不思議だけれど、また元気で、いっぱい食べよう!
2008.10.22

ワイメアとも犬たちともちほとケビおさんともお別れ。
朝、ちほがチャントをしてくれて、じゅんちゃんが泣き、みんなもらい泣き。長くて楽しい日々だった。ずっとみんなでいたみたい。
ケビおさん、初対面の私たちを離れに泊めてくれ、いっぱいエビを焼いてくれ、すばらしい作品やアトリエも見せてくれて、ありがとう。
コナの空港でまったりとポテチを食べ比べ、飛行機へ。
いつもあまりにJALの文句ばっかり言ってるから、いよいよ向こうもいちばんクオリティの高い女子をぶつけてきた(被害妄想)。でも免税品の売り方も前みたいにしつこくなくなったし、ごはんも前みたいにだめだめじゃないし、改善は進んでいるのかもしれない。
眠れずに思わず「セックス&ザ・シティ」を初めて観てしまい、あまりにキャラ作りがよくできているので感心してしまった。それぞれがいかにもしそうな違いのあるセックスシーンを妥協なく描き込む技もすごい。これは、人気があって当然だと思った。あと階層による生活感の違いを全く脚色なく描いているのもすごい。これでTVシリーズより劣るとみんなが言ってるのだからどんなに面白いんだろう!やばいやばい、いちから観てしまいそう…。
「ドリームガールズ」に出ていたときから「ナタデヒロココに顔も体も似てるな〜!」と思っていたジェニファー・ハドソンが、ほんとうに弱った主人公のアシスタント役で出てきたが、アシスタントとしてやることなすことそしてその存在のすばらしさといい当時のナタデヒロココにそっくりで、当時弱っていた自分がどんなに助けてもらっていたか、思い出してしまった。彼女はこの中のルイーズと同じくらい天才だった。この映画を観て、彼女が辞めるところでいちばんリアルに泣けたのは世界で私だけだろうなあ…。
2008.10.21

南回りの日。むちゃくちゃ寒い雨のサウスポイントにお礼参りをしてから、すっかり晴れているホナウナウのヘイアウヘ。ブーゲンビリアの坂を下っていくと、うっとりと待っているその赦しのヘイアウは、すばらしいところだった。いるだけで力が湧いてくるような場所だ。亀もきれいな水の中でぶらぶら海藻を食べたり、甲羅干ししたり、平和な光景。大きいのから小さいのまで、たくさん来ていた。
やっちゃいけないと書いてあるのに、溶岩の上で裸足になり足つぼマッサージをしたり、熔岩浴だと寝転がったりして(まねしてはいけません)、もしもこの世に赦しというものがあるなら、こういう場所だろう、と思うほどいいところだった。
昔、罪人はもしもここまで命がけで泳いできて、三日三晩の祈りを終えたら、赦されて市民に戻れたという。赦すということの本質が感じられる場所だった。昔エジプトで行ったイシス神殿を思い出した。
すっかり充電されて、ワイメアへ。今度はきよみんとふたりきりのドライブ。おしゃべりして、音楽を聴いて、美しい雄大な景色や夕日を見て、最高だった。コナに近づいて行く道は、人々の営みが平和に続いている幸せな道だ。西日でいっぱいの一本道、真っ黒い大地が明るい茶に見えた。
夜はメリマンズというワイメア唯一の高級レストランに行く。みんな気持ちドレスアップして最後の夜なのでワインもたくさん頼む。チビはケビおさんと突撃英語&日本語講座をしあっていた。ケビおさんはそのハンサムなお顔でまじめに「日の出、日の入り、七面鳥」ときっぱり言い、そのあと「めっさおいしい」という関西弁を完璧コピーしていた。チビはインターナショナルスクールで鍛えた発音でベジタボー、トメイトウなどと言っていた。このふたりをひとつの部屋に入れておけば、お互いの上達は間違いないだろう。
肉も、畑でとれたての野菜もたいそうおいしく、サービスも完璧、デザートもよく、確かにここはハワイのレストランの中でも上位だろうと思った。でも、お客さんが10時でほとんどゼロになったのにはびっくりした!
2008.10.20

ヒロホヌインのご夫婦がとても親切でかわいらしく、突っ込みどころ満載の面白すぎる人たち。そしておいしい朝ご飯を作ってくれるし、フラも見せてくれるし、楽しい朝ごはんであった。バナナパンケーキが最高。
ちほの友達とダウンタウンで合流。いっしょにカヴァを飲みまくり、ハナホウ、シグゼーンで買いまくり!プカプカキッチンでこれまた激うまのアヒ丼やエビ天を食べて、ビッグアイランドキャンディーズへ行き、甘いものを食べたり買ったり大騒ぎ。
それからアカカフォールズへ。思ったよりもずっとずっとすばらしいところだった。植物もすてきだし、滝も美しい。
それからパホア近くのウィリアム・レーネンさんのおうちに行き、犬たちと遊んだり、幻のガールフレンドを確かにこの目で見たり、祭壇を見せてもらったり、いっしょにタイ料理を食べたりして過ごす。歳をとって、なにもかも失って、でもこんな自然の中で新生活を始められる彼はすごいと思う。さんざんヨッシーに働かされすぎた!とか彼はカメレオンが嫌いだしネットがないと死んでしまう、などと悪口を言いながら、最後は「彼の押し付けてくることは全てポジティブなんだ、だから彼が好きだ」とフォローしていた。かわいいのう。
ちほの友達と別れの宴会。淋しいなあ…!一日楽しくいっしょにいたら、ずっといっしょに旅をしてきたような気持ちだった。
それにしてもハワイで食べる分厚いポテトチップスってどうしてこんなにもおいしいんだろう。
みんなちょっとしんみり&眠くなり、じゅんちゃんにチュウをしてから、今日も和風のお風呂に入る。湯をしっかりためると一時間かかるので、ちょっとだけためて半身浴をするのであった。
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