2008.09.19

河瀬さんとタムくんがいっしょにお仕事をするというので、そのコメントを録画。河瀬さんは自分の好きなもの、したいこと、考え方など全てがはっきりしているところが大好き。私とひとつも趣味が合うところがないが、だからこそ、お互いを尊重しているのだと思う。なんていうか、はっきりしすぎていて相手におもねるところがないから、違いを楽しめる。
私は、泥臭いことも人間の生々しい匂いも自然も嗚咽も堕胎も愛憎もみんなテーマとしては好きじゃないはず。なのに、河瀬さんの映画は大好きなのだ。それは彼女が極めているからだと思う。
あわててチビをお迎えに行き、帰宅して仕事をばりばりやってから、スタジオライフの「マージナル」を観に行く。このあいだ知り合ったトビちゃんがイワンの役で出ているのだ。萩尾先生のあのむ〜つかしい原作をよくぞテンポよく二時間にまとめたと思う。トビちゃんはかなりすばらしく、要となる役をしっかり演じていたし、オーラがきらきらと輝いていた。彼は、そうとうなところまで、伸びていくだろう。私に内蔵されている才能アンテナが彼を見るとぴしっと立ちます。
終演後にものすごくきれいな男の子たちがグッズを売っていてどきどきした。なんとキラもあの服のままでファンクラブの入会申し込み書を配っている。う〜ん、これこそがSF。
帰りは遅くまでやってるフレンチのお店でおいしいものをさくっと食べて、大雨の中なんとか帰宅。
2008.09.18

久しぶりに一気に下書きを一万字書く、というのにトライしたら、年齢のせいでよれよれになった。春樹先生に対する尊敬の念が増す。しかも、ジョギングも十分が限界の私…。
フラへ。
ちっともおぼえられない!なんてむつかしい踊りだ!鏡にうつってる自分は謎のエビ踊りをしているぞ!腰回ってなくて、死にそうなエビみたいだぞ!
珍しく4人でごはんを食べに行く。おつまみ程度にいただき、ビールをきっちり1本。おじいさんのような食生活である。
この、のんちゃんを好きでしかたない気持ち、どこからわいてくるのだろう。高橋みどりさんを好きな気持ちにもちょっと似た、憧れの気持ち。その人たちが女子校の先輩とかでなくってほんとうによかった…!
2008.09.17

朝はホメオパシーへ。
ちゃんと処方されたレメディーのおそろしいまでの効果に驚くばかり。
前に受けていたところでは、かたくなに薬や予防接種は否定され、人生そのものを変えないとだめだったが、ここのやり方は違う。その人の本質だけにぐいぐいと食い込んでいく。ものすごくパワフルな思想だ。私には、こちらのほうが合っていた。
せはたさんのお話も、今日はちゃんと聞けたので嬉しかった。いつもはチビがいてそれどころではないのだ。チビのぜんそくのパターンも変わってきているし、かなり手応えがある。いっしょにごはんを食べて、すごそうな人生の話をいっぱい聞けて楽しかった。インドに行ってほこりっぽい雑踏を歩いてもなんとなくシャツが白いままのようなイメージのある、目標にはまっしぐらそうなかわいいせはたさん。がんばってほしい。
ヤマニシくんにチビをあずけて、今日は近所の痩身エステに行ってみる。興味しんしん!肩こりも治るっていうし。変わらず凄腕のサワチカさんがていねいにほぐしてくださった。秋だし、ちょっとダイエットでもしようかなあと気持ちを変えた。太りきるとやせたくなるし、やせきると太りたくなる、この自分の内面をなんとかしなきゃ。体が変わるのってとにかくどっちにしても面白いんだけれど、筋トレ方向にいけないから、そうなっちゃうのかも。
2008.09.16

押井監督の「凡人として生きるということ」はさすが犬や人のお父さんかつ賢い人の言うことだなあ、と感心して読んだ。
私は、がむしゃらに仕事仕事仕事で走ってきて二十年、気づけば、まわりはいっしょに走ってきたよい人、できる人がしっかり残って少しえらくなっているケースが多く、みな基本的に優しく仕事が大好きで、今はじめてやっと、ほんとうに人と関わることや仕事が楽しい。こんなときがくるなんて、若くてつらいときには思ったことがなかった。だから、今つらい人もいつかそういうときが来るといいと思う。中年は楽しい。チカさんが「自分はポップミュージックにあたることがしたい」と言っていて、すごく感動したけれど、私もそういう意味では一生ロックでありたい。文学でなくてもいい、俗っぽくてもばかっぽくてもいい、今の時代に生きる人たちと単純になにかを嘆き、喜び、分かち合いたい。
「FRAU」の取材。ハワイの話やちほちゃんの話なので、楽しかった。取材陣も私も読者もみんなハワイが大好きで、日本人とハワイは両想い、そこがすてきだなあと思う。
タイマッサージに行って、体じゅうをぐんぐんのばしてもらう。廣田さんのおごることない、変わらないすばらしい腕前に安心する。
2008.09.15

父のほぼ日での講義をみっちりと聞いて、なるほど!と思うところを自分なりにいくつも発見して満足した。だから昔の本を読むとこうなのか!とか、小説としての聖書とはなにかとか。それからこれは他のだれとも違うところだけれど、純粋に声が懐かしい。この声はまさに私が小学生くらいのときの、お父さんの声。
さあ聞け、と丸投げにするでもなく、苦労したから有料にするでもなく、チャプターにわけてわかりやすくのせているほぼ日の工夫にもなるほど!と思う。こういう見えない工夫が見えない貯金となってほぼ日の土台を分厚くしているのね…。
夜は実家へ。安田さんが来てくださったので、みんなでごはん。送られてきた丸ごとの鯛をわかちあった。その上揚げ春巻きとサムゲタンがあった。このメニュー、やるな〜…。うちの猫全員と人ほとんど全員がおなかだけぽっこり出ている秘密がここに!
安田さんがいると、みんなが安心して笑顔になるけど、ご本人はもりあげようとか楽しませようとむりに思っているわけではなく、自然かつ透明。でも安田さんにふまれると痛いところは泣くほど痛くて、父も私たちが帰るときまで「いや〜、痛いところをよく知っているなあ、あの人は」としみじみ言っていた。
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