2008.01.11

さくら剛くんがおごってくれるっていうので、壺井さんと出かけていく。
石原マーちゃんも一瞬顔を出して、おごられているのをいいことにいっぱい食べた。
「中国初恋」ほんとうに面白い本で、たいていの旅行する人がわざと書かないことがしっかりと書いてある。こういうのを読みたかったんだよなと思った。
彼の緻密な考え方とユーモアのセンスは、世に出るべきものだろう。
でも壺井さんといっしょになって、正直な彼をついからかいたくなり、いっぱいいじめてしまった…フリーになって一年目ってほんとうにきついんだよね、私も当時死ぬかと思ったもの。でも彼は書いていくだろう、書くしかないんだから!
だれもが通る道、自分も通った道。上から教えるのではなくて、ただ、その気持ちを知っているよということしかできないのはもどかしいけれど、人は人にそれしかできないんだなあ。
2008.01.10

穴八幡に行ってお札をいただいてくる。そしてキッチンミキで驚異の五百円ランチを食べて、しみじみとする。この街に住んだら貯金ができそうだ。
フラに行ったら、久しぶりにクムがいらした。クムの笑顔を見たとたんに、みんなのはりつめていた気持ちがゆるんで、少女みたいなかわいい顔で踊るようになった。みんなクムに思い切り歌ってほしいからとぐっとがまんしていた会いたい気持ちがあふれでた感じだった。みんなクリ先生に憧れて大尊敬しているから教えてもらうのは幸せだけれど、クムは存在自体が奇跡なんだな、と感じた。少しの不在で、みんなみなしごみたいな気持ちになってしまった。
いつもでなくてもいい、直接の指導でなくてもいい、でもいないとどうしてもだめなんだ、クムは私たちにとても必要なのだと切実に、心から思った。
帰りはのんちゃんのお誕生会。いつでもクラスにのんちゃんがいるだけで誇らしく幸せな私だ。だって、昔は大好きでも雲の上の人だったんだもん。今ため口を聞いているのが夢のようだ。心からのお祝いの言葉をかけ、聖子ちゃんなりきりグッズ天使の羽根をプレゼントする。
あとからあゆちゃん先生とクロサワさんもかけつけ、盛大な会になった。あゆちゃん先生がものすご〜いセクシーな服をのんちゃんにあげていた。白くて首にふわふわの羽根がついたエロいニットにその場で着替えさせられるのりこ…。
そしてもう一着はスケスケの黒いニットで「これは夜十時以降に着るのよ」というアドバイスだが、その時刻設定に異様なリアリティがあるな。
のんちゃんはお礼にママが買ってくれたピンクで胸にでっかくビーグルの絵がついている、フード付きのコットンパーカーをあげると言って、あゆちゃん先生に色っぽく美しくいやがられていた。
あゆちゃん先生「だって、私、袖がある服を着ないもの〜」
そういう問題だけでは、ないと思います。
2008.01.09

ちほちゃんが来日していたので、おいしいスンドゥブを食べてから、溶岩浴へ行く。
一時間でどっと汗をかいた。ちほちゃんがいると昔から時間の流れがなんとなく違う。ゆっくりしていて、少し甘くゆるやかな感じ。彼女はそのことを自分でわかってないんだろうな〜。あと、なにを話しても不幸な話では終わらない。最後はいつも笑顔だ。初めて会ったときから「福顔の人だな〜」と思っていたが、その印象は変わらない。かといって彼女がいつもいいことばかりだったということはない。たいていのハッピー人間がそうであるように、おそろしい目にあったり、大きな悲しいできごとを経験している。かといって顔に力が入ってるようなポジティブ人間では決してない。こういう人から学ぶものはとっても大きい。
汗をかいてほかほかになってから、ヘキサゴンカフェでスプマンテを飲んでチーズを食べて、おしゃべりした。
うしちゃんにも新年の挨拶をした。昔、私の行きつけのお店を彼女が辞めたと聞いたとき、「もう会えないのか」ととても淋しく思った。しかし、私たちの縁はすごいのだ。彼女の新しい就職先でばったり会い、道でも四回くらいばったり会い、自然に縁をつないできたのである。変わらずセンスがよく働き者の彼女であった。そのうしちゃんのお友達が私の本をほとんど全部持っているので、いつでもいいからいつか彼女のいちばん好きな本を用意しておくので、サインをしてあげてもらえますか?と聞かれた。こんな時間のかかる、謙虚な、美しい申し出ができる人って今時いるだろうか?そしてそのお友達の家でそっと生きている私の本たちのことを思う。書いていてよかったな、そういう人がいるからよかった、と思う。
ちほちゃんと別れ際にヒロチンコさんと道でばったり会ったので、いっしょに帰って、腹ぺこでゲーム地獄にいたヤマニシくんに鶏手羽のオーブン焼きを作って、みんなで勢い良く食べた。
2008.01.08

お弁当を作ると眠い…というか目覚ましで起きると眠い。早寝してもしなくてもそう思う。意地になっておいしそうなお弁当を作ることにした。残されるのは料理人の宿命さ!
そう、たとえ人が何かのつごうや体調や好き嫌いで残してもとにかくおいしく作る、その心が料理をする人の第一歩だなと思う。もちろんあまりにも残すのは失礼だと思うけれど、私は「残すな!」と言うお店が苦手だ。残す気がなくても食欲がなくなるから。
タンスを買って運んでいたら次はぎっくり腰に。まだ続いているのかしら、ついてないのは。そう言いながらもタマネギを入れた鳥のつくねとぶり大根を作ったらものすごくうまくできたので、ごきげんになった。単純明解。
2008.01.07

チビが幼稚園で絵を描いたら、微妙にできやよいタッチだったので、子供は正直だなあと思う。面白いと思うともう影響を受けている。彼にとってあの世界観は今、ウルトラマンよりも面白かったわけだ。
夜は七草がゆを食べに実家へ。石森さんも来ていたので、ラ・テールでプリンを八個買った。予想したとおり、余った一個を石森さんがぺろりと食べた。あのプリンはあれについている専用スプーンでないと食べられないが、父が「このプリンはとてもおいしいけれど、瓶にこびりついてる部分を食べられなくてくやしい」みたいなことを言っていたので、かなり気にいったんだな、と判断した。
甲野先生の本を資料として何冊か読んでいるが、荻野アンナさんの書いた実用書「古武術で毎日がラクラク!」が秀逸だった。アンナさんには一度だけお会いしたことがあるが、作家とは思えないくらい(?)感じがよい人だったし、海外在住が長かったせいか、説明するのがものすごくうまい方だった記憶がある。体の使い方に関してとても勉強になった。
  2008年01月 ページ: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7